先週から始まったオオクママダラカゲロウのハッチは
いままさにピーク。
11時30分からポロポロと始まった羽化は
正午から劇的なスーパーハッチ状態へと突入します。
12番前後のダンが、逆光の白い水面から、次から次へと弾けるように羽化する様子は
ちょっと感動モノです。
足下に流れ着くオオクマを観察していると、シャックから抜けきらない状態でもがき苦しむ?ダン…とか
伸びきる前の羽が水面に張り付いてしまってトラップ状態のモノ等々…相当数見受ける事が出来ます。
こんな風に羽化に手間取る中型のカゲロウの存在が、ヤマメ達に取って格好の標的になることは容易に納得できます。
伸びきらないシワシワのウイングを不器用に震わせながら、次々と流れを下って行く様を見届けながら
ヤマメ達の捕食スイッチが入るのを、今か今かと待ち続けるのですが…
利根川坂東地区では、こんなオオクマのスーパーハッチの真っただ中でも、肝心のライズはなかなか起こりません。
数回の小さなピークを繰り返しながら、徐々に終息に向かうハッチ。
さっきまで数えきれない程に流れていた流下が、嘘のように静まり返る頃…
そこで初めて…
まるで思い出したようにライズが始まるのです。
(去年も今年も…)
時間にしてせいぜい十数分程度でしょうか。
早春の坂東地区のライズフィッシングは、このわずか「十数分」に全てを掛ける…そんな釣りです。
しくじったとしても誰に咎められる事もないのだけれど…
精神的に相当堪えること必至です(笑)