この川と長年向き合ってきた我々のような釣り人にしてみたら
それは至極当たり前のことであって、今更驚くことでもないのだけれど
初めてこの川を訪れるフライ仲間達は皆一様に この川の水生昆虫の豊富さと、その流下量に驚かれるようです
この川が育んで来た『水生昆虫』と言うタンパク源の膨大な流下に支えられ
ここのヤマメ達は5月に入ると一気に急成長
肩から背びれにかけたラインはひと際盛り上がり、時にヘラブナに迫るような勢いの体高が出てきます
魚的なバランスとしては、お世辞にもスマートとは言い難いのだけれど
その体躯には何とも言えない迫力が宿ります
これが渡良瀬育ちの渡良瀬ヤマメであり
僕等が求めるターゲットの最終形
今年は去年以上に、放流成魚のサクラマスが元気一杯に餌を追ってくれるお陰で
釣り自体は渡良瀬らしからぬ(笑)好調ぶりが今でも続いています
その勢いに押され気味?なのか、手頃なライズばかり追いかけてばかりいると
肝心のヤマメをネットに納める機会が今年は多くない
(小さいヤマメは釣れるけど)
渡良瀬らしいヤマメと出逢いたい!と思ったら…
安牌ライズ、魚影濃厚な放流ポイントとは、思い切って決別する覚悟が必要だと思い始めています
仮に出所(でどころ)が放流成魚であったとしても
流れに馴染んでいる期間の長かったヤマメ達は、既に幾多の瀬を乗り越え
上流域に刺し上がっている個体も少なくありません
そういう魚は例外なく強い個体であり
当然、コンディションの悪い魚など皆無
そして…その区間内で最も強い(大きな)ヤマメだけが捕食テーブルの
一等席
に付くことを許されるワケです
(その付近の二等級のポイントにはナンバー2、3が待機していて、上位が抜けると随時入れ替るようで、一つのポイントで複数匹のヤマメが大きい順で釣れてきたりする)
こんなヤマメ達を釣る上で注意したいのは、ライズを見つけたから、といって手当たり次第の無計画に釣らないこと
これは僕自らの経験則(失敗)から得たことなので、多分当ってます(笑)
一番テーブルで起こるライズにだけ
一発勝負を仕掛けるのです
この日も、まさにココしかない!っという流れに
フライが通った瞬間、キレイに一発で出て来てくれたのは…
33cm。
白昼堂々のP尺でした
口元のハリ傷が痛々しいけど…
考えてみれば、これも立派な勲章。
この体高が絞り出すパワーには
いつも腰が引けそうになってしまいます
P尺の直後に釣った別のヤマメ
ライズはしていなかったけど、流芯からすっ飛んで出て来ました
サイズは26cmほどだけど
流石にチョットこれは太り過ぎかな。
激流で少し運動しないとね(爆)
そのため、草木ダム下流から高津戸ダム間の渡良瀬川本流の水位は上昇するものの
高津戸ダム下流が増水することは、ほとんどありません
現段階では若干水位の上昇はあるものの、釣りに支障を来すような増水はありません
今まで通り釣りの続行は可能です
くれぐれも間違った情報に惑わされないようにお願い致します