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2015年 06月 17日

マラブーリーチ

マラブーは、とてもよく釣れるマテリアルの代表格
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雑誌やWeb等で公開されている釣果報告等のヒットフライの大半はマラブー…”
これだけは今も昔も変わりませんね

“マラブー”といっても、それはあくまでマテリアルの名前であって
実際にはテールに使われているだけなのに、何故か“マラブー”と一括で呼ばれてしまうことも多く
まぁ、そのくらい存在感があるということ…なのでしょう(笑)


今回紹介する“マラブー”は、ウエイトの鉛と絡み防止のマテリアル以外、
全ての部位でマラブーで構成されている
俗に言うマラブーリーチ。初心者が真っ先にタイイングを学ぶには、うってつけです
(部屋は相当散らかりますけど…ね)

その反面、使用するマテリアルの部位によっては釣果を左右するぐらいに『動き』に差が出るフライでもあります

シンプル故に誤摩化しの効かない、意外に奥の深いフライパターンでもあるわけです


湖では何かにつけ良く使うフライですので
一度位はキチンと紹介しなければならないと思っていた訳ですが…

正直、何を今更的な内容ばかりですので(笑)
ここから先は、お時間の許す方だけ読んで頂ければ幸いです

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使用するフックはTMC100 ♯8〜10
(BL/SP-BLの♯8ってメーカーHP上から無くなってますね。廃盤?)

今回は、たまたま自宅のストックが切れていたので100BLですが
できることなら100SP-BLが良いですね
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ウエイトはレッドワイヤー0.025を5〜6回転半
これが僕のデフォルトです

ノーウェイト(実際はあまり使わないけど)とコレよりチョイ重めがあれば理想です
シャンク長を目一杯使ったフルウェイトは、さすがに重過ぎ

でもまぁ、根掛かりで自然淘汰しますから(笑)自ずとボックスからは消滅してゆく運命です

シャンクは下地にのみ瞬間接着剤を塗布し、レッドワイヤーはシッカリ固定して下さい
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下巻きです。

スレッドは何でもOK
色はマラブーと同色ないし同系色を使った方が仕上がりはまとまります

ウェイトの量に合わせてスレッドの色を変える小技も有りですが、今はもっと判りやすい方法で管理しています
(コレについては後で紹介します)

ついついスレッドでレッドワイヤーとの段差を埋めたくなりますが
このパターン(あくまで自分流ですが)に限っては無視して構いません

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絡み防止のフラッシャブーを取り付けます

フラッシャブーもよくよく考えてみると意外に高価なマテリアルだったりするわけですが
少しでも絡まないようにしたいのであれば、ココはケチらない事です
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マラブーです
(見れば判るってか!)
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最下部

付け根周辺付近を“テール”の部材として切り出して使用します


品質の劣るマラブーは、染色の際にこの部分が固まってしまっていたり、また元々の量も少なかったりします
店頭でマラブーを選ぶ際には、この付け根部分も購入判断の基準にしたいですね

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ミッド(若干付け根寄り)はウイングの部材として使います
ここが一番美味しい所ですね
思わず頬ずりしたくなります(笑)


ここは袋に束ねて入って状態ですと、なかなか見抜けない所でもあります
触った感じの厚みで、なんとなく判断するしかありませんね
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トップは正直使い道がないので、今回は
ボディー用にダビングして使います

パターンによっては、この部分を優先的に使いたいこともあるので
捨てる必要はないです

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まずはテール材を切り出したら、絡み防止用フラッシャブーの上に乗せて留めます
余りは、そのままボディー部の下巻きとして巻き込んでしまいましょう

ボリュームを付けたいのであれば数回に分けても良いと思います

僕はショートテールで使うことが多いので、片側で親指一本くらいの量で充分です
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ツイスターでも良いのですが、とにかく最短作業で目一杯『盛り』たいので(笑)
そうなるとマルチグルーを使ったタッチダビングがお勧め

ここではトップから適当に切り出したモノを使っていますが、切り残した産毛でもOK
ダストボックス内のマラブーの切れっ端とか…
そんなモノでも構いません

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二回戦目(笑)
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この行程を三度ほど繰り返せば、こんな感じになると思います
テーパーを付けて巻くのがミソ

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ここからシザースで適度に刈り込んで成形します

このままフィニッシュで“リーチ
パーマハックリングで“ウーリーバガー”風?

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この時点でマラブーはこんな感じになっている筈です

そしてココからが佳境
上手く説明出来るかどうか判りませんが…
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ミッドから切り出したマラブーの丁度半分位の位置にスレッドを掛け、ヘッドに近い位置に乗せます
そこからスレッドを更に一回転させて仮留め

双方、前後のマラブーを徐々にずらしながら、シャンク上に放射状になるよう回り込ませます

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この行程が一番のキモになります

一言で言ってしまうとダイレクトハックリングと同じです
(あぁ、一言で終わってしまった(-.-;))


全体のバランスを見ながら、時間を掛けて回り込ませてください
ここら辺の工程は静止画像での説明では限界がありますね
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折り返したマラブーは、全周に周り込ませる必要性はありません
下部を空ける(もしくは透く)ことで、リトリーブ時のフライの姿勢を安定させたい思惑があります

まぁ…実際どのくらい機能しているかどうかは微妙ですけど(笑)

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前方に突出したファイバーを後方に束ねることで、使用するマラブーの半分がフライの進行方向とは逆方向に靡くことになります

つまり…

フライをリトリーブした際に受ける水流が、この部分で抵抗となり
そこで乱れた水流によって、テールに動きを与えるわけです

このような仕組みになるのであれば、別に他のマテリアルを使用しても構いませんし
そちらの方が、さらに良い動きを生むことがあるかも知れませんね


その基部でヘッドを作ります

スレッドワークはここで終了


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後はマラブーの量を削ってボリュームと整形の調整をします

その際、マラブーの長さ調整は、指で抜いたり、ちぎったりして
シザースは一切使いません
仕上がりはファジーで自然になります。

これはテールの長さを詰める場合でも同じです





この過程で作られたマラブーリーチは、とても良く泳ぎ
鱒を誘ってくれます

そもそも絶大な信頼が無かったら、同じパターンを色替えだけで

一日中投げ続けることは出来ません


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参考画像ですが…1本のマラブーリーチを巻いてもコレだけ使用します
結構贅沢ですよね







by sureyamo | 2015-06-17 08:49 | fly tying | Comments(0)


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