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2017年 03月 15日

一反木綿の話

釣りの話ばかりですけど
今回は少しばかり脱線してみたいと思います。
一反木綿の話_c0095801_16481881.jpg
幽霊を見た

この手のお話は、割と頻繁に耳にしますけど

妖怪を見た!

という話は、あまり聞きませんよね



今回は
少し前の記事で、ちょっとだけお話しした

一反木綿

のお話をキチンと(笑)してみたいと思います

もちろん、これは作り話なんかではなくて
自分自身の実体験です

信じるか信じないかは、皆さんの自由ですけど‥‥ね






さて

この話をするには、33年ほど時を遡らなければなりません

当時の僕は19歳
釣りも大好きでしたが、それと同じくらいバイクに夢中でした

400ccのロードスポーツの他に、125ccのトレール(MTX125)を所有していて
その時の気分に応じて、ある時は峠のワインディング‥‥
またある時は林道ツーリングと、時間の許す限り年中県内の山々を走り回る日々


そんなある晴れた日の日曜日、赤城山のとある林道の起点に居ました

その林道は、鍵付きゲートでいつも閉鎖されていたのだけれど、横倒しにしてバーの下をくぐすことができるバイクには、全く無意味
当時から伐採作業の軽トラックがたまに乗り入れているくらいで、すれ違うバイクも皆無

いつ行っても楽しく走ることができる、お気に入りな林道の一つでした
その日も適度にテールを振り出しながら、快調に標高を重ねて走っていました


そんなコースの中、いくつか支線があります
この林道を走るたびに、必ず数本の『支線巡り』というのはお約束

この日は、そのうちの未走破の支線に突入してみました


支線の割には道幅もあって、轍の後が残りにくいぐらいシッカリ締まった
砂利道のフラットダートが尾根の谷間に奥に向かって伸びています

細く長い幹の木々で囲まれた林間コースは、広く明るい印象で
自ずとペースは上がっていきます

そのせいもあるのでしょうけど、割とあっけなく終点に到着してしまいました
正確には、終点といっても道がないわけではなくて
そこからはトレールというよりはトライアル車でないと難しそうな獣道といった感じ

そこでバイクの向きを変えて、本線に戻ることにしました

つい今さっき、自分が走ってきた痕跡を確かめるように
再びペースを上げ始めた時に‥‥ふと、何とも言い知れぬ違和感を感じました


それが何なのか、最初は全くわからなかったのですが
何げなく見上げた上空に、その違和感の元凶があったのです

自分の真上、そうだいたい5mくらいのところに
真っ白い帯
がたなびいていたのです

それは自分の進行方向から、前方にむかって林道に沿うように‥‥です

改めてバックミラーを覗いたみたら
その物体は、自分の走ってきた後方にも長く伸びています

同時に、その帯は樹木の繁げる葉よりも低い位置に存在していることまでシッカリと確認できました


もちろん、来る時にはそんな物体はありませんでしたから
その異変には、意識より先に体が反応していて

すでにアクセル全開

本線の分岐までは数分も掛からなかったと思います


本線に出たところで、一旦後ろを振り返ってみたのですが
その時には、そんな白い帯などどこにも見当たりません

普通なら、そこで怖くなって再び走り出ししてまうのでしょうけど‥‥

時間を置かずに、再び戻ってみることにしました
怖いというより好奇心の方が上回っていたのですね

つい、今しがた全開で走り抜けてきた道を
ゆっくり確認しながら(恐る恐る)往復してみたのですが‥‥
やはり、そんな物体はどこにも存在しませんでした

一体あれが何だったのか、未だにわからないのですが
似たようなモノを目撃した、という話はポロポロと聞かれます



イメージ的には『一反木綿』が一番近いので、自分の中では便宜上そういうことにしてあります(笑)

世の中には不可思議なものが確かに存在するようですね



ちなみに冒頭の写真は、その本線の一部です




by sureyamo | 2017-03-15 18:00 | and others | Comments(0)


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