大型連休も終わり、静寂が訪れた渡良瀬戦線
今年は仕事の関係で、釣りは連休初日以来!
‥‥と言っても、今日もこの後にはクライアントとの打ち合わせが入ってるので
釣りに興じられるのは正味半日だけ
ならば、少しでも長い時間川に立ちたい自分としては
夜明けの現着は当然のこと(笑)
圧倒的な魚影を求めるのであれば、相川橋周辺のC&R区間が最も手堅い選択肢ではあるけれど
今回は連日の激戦による余熱を避け
あえて一般区の市民広場に入ってきました
かつて往年の名ポイントだった流れも
浅くなった河床によって単調な流れと化してからというもの
居着く魚の影も激減
まるで、記憶の隅に追いやられたように
取水口の直前でライズする一匹のヤマメが、なんとも寂しげでした
※一応フライは流してみましたが(笑)あっさりUターン
中洲に渡って、いつものポジションに向かいます
ほどなくして始まったライズは、一気にその数を増し
気がつけば、とんでもない数のライズに囲まれてしまいました
その数、少なく見積もって30個以上
そして
釣り人は僕一人だけ
このポイントでは、このような状況に陥ることは
実は一度や二度ではなくて‥‥
ただ何れの釣りも、苦戦した記憶ばかり
この時も、な〜〜〜んだか嫌な予感はしていたのですが
それが単なる予感でなかったと気付くのに、そんなに時間は掛かりませんでした
とにかく、虫の流下量が尋常ではなく
ライズは半ばパニック状態!
圧倒的な流下量の前に、たった一本の擬似ばりの
なんと無力なことか(笑)
こういう事態に直面するたびに
つくづく痛感するのです
ただね‥‥
僕だって、こんな修羅場
伊達に何度もくぐり抜けてきている訳ではございません(笑)
今までの経験則から引き出しの中身を総動員
こんな状況では、交通事故的な
出会い頭も期待薄
それでもポツリ、ポツリとライズを仕留めることが出来ました
(ライズしている数に比べれば‥‥情けないです)
サクラマスのライズは少数派で
このポイントでの、ほとんどがヤマメのソレでした
どうりで難しい訳です
ライズの大半は
水面膜にベッタリ張り付いて流れ下る昆虫に向けられているようです
この個体の場合には、色々な水生昆虫が捕食されていることがわかります
何も固定種のみ選定して捕食してる訳では無いようです
このサンプルからは
どの種にも通じる『共通の特徴』に気付くべきでしょうね
一応、色々なフライを試して見ましたが
もっとも安定した釣果を得られたのは♯18のスペントスピナー
それも、意図的に胸部を強調したパターンの反応は
スレッドだけで処理した、スリムなモノを完全に凌駕
特に今回のように、大量流下時を釣る場合には
色やサイズをリアルに合わせることより
いささかオーバー気味に
盛ったシルエットの方が
良いのかも‥‥?
ちなみに
伝家の宝刀とも言える
BFDが、今回全く無視されるという事態も勃発
多分、インジケーターの存在がNGだったようです
※トリミングしてしまえば釣れるとは思いますが‥‥なんか勿体無いので(笑)今回は大人しく鞘に収め
普通に
良くあるスピナーパターンで通しちゃいました
流下が少し下火になり、パニックライズも若干収まりかけた頃
ようやく?のマッチ・ザ・ハッチです
今までの仕打ちが嘘のように(笑)狙ったライズは、いとも簡単に仕留められちゃいます
魚は単にスレているワケではなかったのですね‥‥まぁ、これでスラせちゃった訳だけど(ぷっ)
ほんと
今までなんだったの?ここから怒涛の追い上げ?で
瞬く間に二十まではカウントしたのですが、あとはもう
どーでも良くなっちゃいました新たな流下物も加わって、サイズも若干上がったようです
偶然ですけど、今まで使っていたフライサイズに実際の流下が自然とマッチしていたようです
今回もなかなか興味深い体験が出来ました
やはり
渡良瀬川らしい釣りというのは
こういう釣りになるのでしょうね
釣りに行けば行くほど、この川の懐の深さを思い知らされます
この釣りには
正解や
終わりというのはないのでしょうね