ガガンボネタ…怒濤の三発目は“イマージャー”であります。
早春の里川で、川底付近のヤマメ達が、ひっきりなしにギラギラと身を捩っている現象を見掛けることがあります。これらはガガンボ羽化の兆候をいち早く察知した魚達による捕食行動が、早速始った事を意味しています。
ずっと観察していて判ったのですが、魚達の捕食層は羽化の進行とともに底石付近から中層、そして水面付近と徐々に移行していきます。
やがて、最終的な上限が「水面でのライズ」というカタチになって現れます。
ライズが始る前段階から、すでに“ガガンボのマッチ・ザ・ハッチ”の釣りはスタート出来るんですよね。
こんな状況下にある魚達は、かなり積極的になっていて…特に神経質なナチュラルドリフトにこだわる必要性もないように感じます。
魚の視線は、急速で浮上する(イマージング中の)捕食対象物の動きに敏感に反応するようになっているのか…「間違ってド派手にスイングさせてしまった」フライに対して、過剰な反応をみせる事が結構な頻度であるものです。(やり過ぎは、当然逆効果)
こんなシチュエーションでは、サイトフィッシングで狙うのが効果的かつエキサイティングでありましょう。フライには予めワイヤーを仕込むか、ティペットにショットを打つなどして…シッカリと沈める事が最優先です。
フライは食わせる直前まで目で追いたいので、オリジナルの色調を踏襲しつつ、かつ目立つ(自分が見つけやすい…という意)事がポイントだと思います。自分の場合、親水性と吸水時の色変化の少ない“グローバグのオレゴンチーズ”を胸部のイミテーションを兼ね、ずっと使い続けています。
前述のポイントを抑えておけば、フライ的に望む事はせいぜい「サイズ」ぐらいなものでしょうか。それ意外の部分は、各々の思い入れで「遊べる部分」だと思っているので、多くを語るつもりはありません。
ディテールにこだわるも良し、イマージングガスのきらめきを追求するも良し…好きに巻いちゃって良いのではないでしょうか。
ライズが終ってからも、川底でギランギランと捕食行動は続いているものです。
軽薄な「金星人」の自分は、とてもソコまで粘れないのですが、「粘着質」な方はシツコク粘ってみる…というのも一興かも知れません。
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