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2008年 07月 07日

楽園2008

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張りつめた空気の中で、全神経を水面の一点に集中させるヤマメ達のライズは、いつだって魅力的なんだけど…
気まぐれな彼女達の毎度毎度のご機嫌取りも、ちょっと疲れて来たかなぁ…なんて感じて来たら、それがいつも「イワナ釣り」をスタートさせるキッカケなのです。

純粋無垢なイワナ達は、セオリーを大きく裏切らない。
その日の傾向が朧げながらでも掴めれば…その後の展開は半ば約束されたようなもの。
まぁ、何か致命的なことが無ければ…の話だけど。

とくに今回、心の疲れた?二人のFFMを癒すために
とびっきり「気の良い」イワナ達の存在はどうしたって外せない。
そこでちょっと遠いけど…あの「楽園」まで足を伸ばしてみました。
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太陽の光線を遮る木々の草葉が、川面に強烈なコントラストを作り出す時間帯。
渓流釣りには、いささか時間的に遅過ぎるんじゃないかって頃合いが、実はこの川のベストタイム。
早朝、エントリーさえ抑えてしまえば、釣りの身支度はできるだけゆっくり時間をかけて…入渓時間は極力遅らせた方がいい。
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そんな事、毎回分かっているんだけれど
車を止めた途端に、ソワソワしちゃって我慢できない自分がいる。

眩し過ぎる昼間の流れでも、ここの住人達は実に良く毛鉤を追ってくれる。
もちろん、天候が崩れる直前だったり
黄昏が迫った時間帯なら
きっともっと凄いことなっているのかも知れないけれど…
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あえてそんな状況に身を置かなくたって
ごく普通のフライフィッシャーマンが持っているであろう、ごく通常の釣欲レベルなら
白昼の釣りでほぼ完璧に満たされてしまうだろう。

既にご存知の通り、この川は「天然イワナ」の聖域。
釣法制限もなければ、C&Rというルールも無い。
「日釣券の現場売りもしないから、必ず券を購入してから川に入ってくれ」と言う事と「20cm以内のイワナは持ち帰れません」みたいな事が看板に書いてある…くらい。

合流付近には魚止めの滝があるから、本流へ魚は落ちる事はあっても遡上なんて見込めない、それなのに…
ここの魚影の濃さは何なのだろう?

「魚が湧いてくる」
そんな表現がピッタリだ。
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そりゃぁ…さすがに入渓地点付近となれば、多少はヤラれているって感じで
フライへの反応もイワナらしからぬ挙動を時々覗かせる。
だけど奥へ奥へと歩みを進めるたび
魚達の反応も徐々に大らかになってくる。

日が高くなってくると、流れの随所でライズが見られるようになってくる。
ただヤマメのソレとは、ちょっと勝手が違ってて…
ライズしているポイントの筋を読んで、自然にフライを流し込んで…なんていう“控えめ目な展開”より、フライの存在を積極的にアピールするようなアプローチの方が断然勝負が早い。
必然として、使うフライサイズも♯8〜♯10とかなり強気だ。
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フライがライズ地点をスルーしたとしても、そこで上げずに無理矢理でも流し切った方が良い事も多い。

そりゃ〜ナチュラルに流れた方が、フッキングの成功率は段違いに違うけど
特に天然のイワナって言うのは、一度でも反応させてしまった個体は、例えフッキングしなくても“やり直し”が効かない事が遥かに多いように思える。

それならば少々強引に流し切ってしまった方が、気持ち的に割り切れるってものだ。
例え釣れなくったって…。
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この日の傾向。
今までの経験則から得た「付場」の大半はハズレだった。
今回の核心部は、シェードも何もないカタの前の「ひらき」だったようです。

だから…そうかといって、油断なんかしていたりすると
掴みどころの無い流れに身を委ねていた…
そう結局は、一番大きそうな魚達には全て走られる大失態多数連発。
釣り人として、大いに反省しなくてはならないのでしょうけど…(-.-;)

果敢に毛鉤を追うイワナの姿を、Aさんの肩越しに見ながら一緒に遡行して行くと、後ろで見ているだけでも満たされた気分になって来るから不思議です。

実際、数カ所でロッドは出したし、イワナも何本かは掛けたけど…
フタを開ければ今回、実は自力では一匹も釣ってなくて(笑)。
でも、この際そんなのどーでも良くなって来るぐらい
楽しい一時となりました。

サイズ的には、大きくても25センチ止まりだったけど
恥ずかしくて言えないくらい大量の(笑)イワナ達に遊んでもらって、ちょっと変わった(笑)最高の週末を過ごす事ができました。


今回の釣りにご同行願った
地元の高校の先輩でもあり、釣りの仲間のAさん。
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最後の良型に、何とも垢抜けないニコパチ!で締めくらさせていただきます(笑)

次のエントリーで
この川の「お友達」をじっくり紹介したいと思います。

by sureyamo | 2008-07-07 21:31 | River fishing | Comments(8)
Commented by Rolly at 2008-07-07 21:42 x
塾長、こんばんわです♪

またまた、読み入ってしまいましたよ~。
確かに、天然のイワナたちの反応っぷりってやり直しが利かない
事多いですよね。
実は、昨日こちらでも・・・・ありました(汗)

次のエントリー、この川のお友達??黒い彼かな、、、楽しみにしてます。
Commented by tokyo_terry at 2008-07-08 00:45
inaxさん、こんばんわ!!
うんうんと頷きながら、拝読しました。inaxさん、Rollyさんも仰る男鬼、やり直しの効かないコト、多いですね。 それだけ警戒心が強いってコトでしょうかね。というか、そういった経験があるってコトは、それだけ一撃で仕留められなかったコトも多かったってコトの裏返しですかね(笑)
イワナもそれぞれの個性が多様なようで、その日の付き場の読めないコトも多いです。流れの中から、アマゴよりも先に出てくるときなどが稀にあって、驚くコトもあります。
大きな毛鉤を使った夏のイワナ釣り、楽しいですね!!
Commented by ワイ・ウー at 2008-07-08 09:32 x
inaxさん、ご無沙汰しています(憶えているかな?)
書き込みは初めてですが、以前から拝見させて頂き参考にしています。

この渓は私も大好きで、6月以降はホームグランドと言っても過言では無い程通っています。
その割には大した結果も残せていませんんが・・・(^^;
そんな訳で今回のエントリーも『そうそう!』と頷きながら拝見させて頂きました。
夏イワナには『太陽』と『大きな毛鉤』が本当に良く似合いますよね。
これからも楽しいレポ楽しみにしています。
Commented by 江戸のゴリ松 at 2008-07-08 23:21 x
inaちゃん! 

久しぶりに長いエントリーですね!読み入ってしまいました。
今回の釣行で少しは、リフレッシュ出来た様で、安心しました。プッ

見覚えのある・・・渓ですね・・・
昨年の堰堤上の獣が滑り落ちた様な跡(オレぢゃん)は、
皆、ビックリしたでしょうねぇ~
今年も足跡を残しに連れていってよねっ!
Commented by inax at 2008-07-09 07:06 x
Rollyさん

こんばんわ!
久々の長文?書き上げるのに少々疲れました(ぷ
黒い彼は今回も逢わなくて済んで良かったぁ〜。
Commented by inax at 2008-07-09 07:07 x
terryさん

こんばんわっ!
普段、如何に人スレした魚達ばかり相手にしているんだ…と言う事を、もの凄く実感できますね。
イワナこそ個性的な魚も居ませんね。
十匹十色。(←とまでは言いませんけど…)
Commented by inax at 2008-07-09 07:07 x
ワイ・ウーさん

どもども!
こんばんわ!そして、ご無沙汰様しております。
ワイ・ウーさんも、この流れの常連さんでしたか!
行程内には人工的な建造物が何一つない…とても魅了的な川ですね。
今ではそういう川も、なかなか少なくなりましたから。
自分は季節の節目節目に訪れるくらいですから、年に2〜3回といった感じでしょうか。
Commented by inax at 2008-07-09 07:12 x
ゴリさん

おはよーございます。

脱出口の穴は、もう無くなってますよ。
あそこは高巻かないで、滝に寄りかかった倒木の上を乗り越えるのが正解のようです。
慣れないと、お尻がゾワゾワしちゃますけど(笑)



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