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2007年 08月 27日

イワナの楽園(その後)

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「天然イワナとの出逢い」と「涼」を求めて、昨日はLed君と共に“イワナの楽園”を訪れてみました。
 前回、平泳ぎ的薮こぎを強いられたエントリーは、既に鉈によって切り開かれた立派なルートが出来上がっていました。
やっぱりこの楽園には、多くの釣り人が訪れているんだ…という事を改めて感じるのです。

 ただ、いつもより少しだけ早起きして来た甲斐もあって、本日の先行権は無事に我が奪取したようです。
(※…とは言っても、朝7時は過ぎてますが)
入渓地点のチビ達の反応も上々。自ずと前回同様の釣りを予感させます。

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 次から次に現れる最優良ポイントの数々。
ココでは、対岸の葦に沿って「イワナの直列」定位が毎回見込まれる流れ。
「ひらき」から下流側の魚を順々に釣って行けば、良型三匹は堅いのです。

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ここは、この川での初イワナを釣った思い出深いポイント。
レーン自体は長くないのですが、丁寧に狙えば複数匹引き出す事は可能なハズ。

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 でも実際には、フライフィッシングらしくラインを自由に操れるポイントはそんなに多くなくて…結構タイトなこんなポイントを、細かく分けて突いて行くような釣りが大半なのです。
こんな釣りが苦手な方の目には、この流れがどう映るかは分かりませんが…自分など前立腺がゾワゾワと疼いてきちゃいます。(笑)
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 立ったり、しゃがんだり…ポイントを囲む数々の遮蔽物を利用して定位するイワナ達に背後から大接近。
枝葉の繁る後方の、僅かに開いたトンネルの中にループを通しながら、ポイントにかぶさる枝の下に横展開のループを滑りこませる…
な〜んて芸当、実際にはなかなか一発で上手くは行かないんですけど…ね。
 ポイントを阻む数々の障害物に遭遇する度、攻略方法をアレコレ考えるのも、この釣りならではの醍醐味。全てが決まった時の、何事にも代え難い達成感は、想像するだけで思わず身悶えてたくなってしまいます。(笑)

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Led君の秘技
本邦初公開、これが本当の『S字キャスト』!(嘘8000)
そんな冗談はさておき…


 ただどうしたことか、肝心の釣りの方は…魚達の反応は全くと言ってほどないのです。
稀に川底を這うように走る魚達も、殆どが稚魚サイズ。
どこのポイントも「お留守」のようです。

流れの随所で破棄された餌釣り仕掛けを見つける度に、一抹の不安は隠しきれないのですが…。
イワナ達も「涼」を求めて、何処かの流れに差し上がってしまったのでしょうね、きっと。


今さら焦ってもはじまりません。
いつの間にか丸くなっていた背筋を深呼吸で延ばしたら、少しだけ視線を上げて遡行してみよう。
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今までなら気付かずに見逃していた、こんな綺麗な花々や美しい自然の造形に出会えるハズ。

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ガンバッてフライを流し続けていた甲斐あって…こんな魚達も数匹かは顔を覗かせてくれたのでした。
何事も最後まで諦めちゃ〜駄目だ…という事にでもなるのでしょうか。
ただ終止、こんなイワナ達の持ち場はバラバラで、どこから飛び出てくるかは最後まで読み切れなかったのです。
そんなこんなで今回も、かなり神経を使うハメになったけど
おかげで若い頃の集中力が、少しだけ取り戻せてきたような気がしないでも…なかったり。


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 こんな彼らの末裔が、これからもこの流れを脈々と受け継いでいく事を、今後もそっと見守ってゆきたいと思うのです。

by sureyamo | 2007-08-27 16:23 | River fishing | Comments(34)
2007年 08月 25日

残り鱒

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少しだけ時間を持て余した土曜日の夕方。
雨に煙るY川に来てみました。

国道脇駐車場の目の前の流れ。
名峰、谷川連峰を源とした清流と、流れる明るく開けた河原…となれば、これはもう最高の避暑地。夏にはもってこいの行楽スポットとなっているようです。

 バーベキューの後片付けで、河原と駐車場の間を忙しなく行き来する首タオルのお父さん達とすれ違いながら河原を降りて行きます。
 
手前にあるのは程よい水深のプール。
天気の良い日には、入って遊ぶにはもってこいの「水たまり」なんだろうけど、今日はこんな小雨が降ったり止んだりの天気も手伝ってか、川には人の入った形跡もなくて…。

試しに、かなり大きめのフライを適当に漂わせると…流れが止まるあたりで“ズボッ”という音とともに、水中に引き込まれました。

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軽く合わせると20センチ程の虹鱒が、ドライフライを口一杯に頬張って…。

今度はスジを変えて…

もう少し上流で…

結局は4キャスト4フィッシュ。
同じようなサイズの虹鱒達が続々と釣れてくるのです。
(以降、ぱったり釣れなくなりましたが…)

イワナやヤマメ達の聖域で釣れる、この虹鱒たちは、きっと何かのイベント(マス釣り大会?それとも鱒のつかみ取り??)目的で放たれ、そして生き残った残党達に違い有りません。

 そんな「残り鱒」の存在は、夏が過ぎ去ろうとしている事を(ちょっとだけ)思い起こさせてくれます。

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by sureyamo | 2007-08-25 10:47 | River fishing | Comments(2)
2007年 08月 22日

日光湯川

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フライロッドを握りしめ、この川の畔で佇んだのは…今からかれこれ26年程前の、高校二年の初夏だったかな。

一度踏み込んでしまったら、チョットやソッとじゃぁ〜抜け出す事なんて出来なかった、底なしの湿地帯や…

何処にフライを投げたらいいのか悩んでしまう…流れを埋め尽くしていた梅花藻も…

今はもう過去の話。

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「乾燥化」という宿命から逃れることは出来ない湿地帯とはいえ

ここ数十年間での、湯川の変貌ぶりを考えると

いつまでこの環境の中で

こんな釣りをする事ができるのだろう。



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もう何回通った…とか

今日は何匹釣れたとか

大きいのは何センチだった…なんて事

この流れを前にすると、何だか凄く野暮っいのは自分だけかな。


ブルック達と、今日はどんな出会いが待っているだろう…

いまは、そんな事「だけ」を楽しみに

ここを訪れるのは年に2回ほど。

もう…それだけで、充分満たされた気持ちになってしまう。

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「日本のフライフィッシング発祥の地」と称されている日光湯川。

フリーストーンには事欠かない、隣県地元の愛好家にしてみても、この流れはやっぱり特別な川。

それは希少な川鱒との出会いであったり…

見慣れぬチョークストリームの流れであったり…

(当時)異端の目で見られていた「西洋式毛鉤釣り愛好者」も、ここでは誰の目もはばかる事などなくて

当然、思いっきり「西洋かぶれ」に浸れたモノ。



ここから学んだ事は、技術的な事も、虫に対する知識もそうなんだけど…

この流れが媒体となって広がった人との繋がりは

今でも大切な自分の財産になっている。

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そんなこんなの今年の湯川

噂には聞いていたけど、これほど釣れない状況だったなんて意外だった。

多分、自分の知る限りで…これはもう最悪。

キャッチ&リリース区間が設定される前でも
こんな状況に巡り会う事はなかったような…。


それを物語るように
平日とはいえ、この日の「赤沼エントリー」は、

午前中に限って言えば、なんと我々三人だけの貸し切り状態。

こんな事も初体験だ。

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ライズは至極散発で、2回目は望めないものばかり。

怯えて隠れるであろう物陰の…誰も、そこ迄はやらないだろう…という「秘密の扉」の“Knock”にも

全くと言っていいほど、応答はなかった。

午後は魚影濃厚な上流部へ移動したのだけれど、状況は似たか寄ったか。

最後の最後。
もはやコレ迄か…といったトコロで、やっと参上してくれた…湯川の「住人」。

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こんなかわいらしい魚体でも

キャッチした瞬間は、柄にも無くへたり込んでしまったのでした。

一体全体、今年の湯川はどうなっているのだろう。

来年は、大丈夫なのだろうか?

by sureyamo | 2007-08-22 11:38 | River fishing | Comments(17)
2007年 08月 20日

本谷夏ヤマメ

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「減水でスプーキー」「フライサイズダウンでも見切ってくる激渋ぶり」が伝えられ、あまり芳しくない…との噂が先攻気味な神流川本谷。
今回は、あえてそんな本谷をこの目で確かめるべく行ってまいりました。

入渓したのは、日曜日の丁度正午。
何も真っ昼間に…なんて思われちゃうかも知れませんが、夏の神流川…実は日中が侮れないのです。
(※水温の落ちきらない夏のイブニングは、思っている程良くないのが普通です。)
 

 いつもの大釜では、前回のような魚達が中底層付近をウロウロとしてるのは相変わらず。
水面を意識している個体も少なくありません。
とりあえず木の下あたりで散発にライズしている魚に「インチワーム」を放り込むと…
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なんだぁ、普通に釣れるじゃぁ〜ないですか。


でもやっぱり…それも最初の一匹だけでした。
大半の魚達は寸止めでフライを見切ってきます。
そうなれば、先のエントリ−で紹介したフォームフライ達を総動員で望むまでです。
飽きられない程度のローテーションと執拗さをもって望めば…

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こんな泣き尺クラスのヤマメ達も、8番のドライフライをシッカリくわえ込んでくれるのですね。

 それでも…ですね、フライラインを魚の頭上に通すような「粗相」は、当然の事ながら御法度!。
流れて来たフライを見ただけで、サッ!と身を翻して物陰に隠れる魚達の姿は、それこそ至る所で見受けられ………アプローチの重要性は、つくづく骨身に滲みるのであります。

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 この流れの…「down & a cross」の“D”の少し上に、実は尺イワナが定位しています。
四つん這い(笑)になれば、百戦錬磨な尺イワナだって、ここまで(すでに竿下)詰め寄る事も可能だ!という見本ということで(笑)。
※このイワナ、流し込んだフライを口先で止めやがりまして…最後の最後まで、くわえこんではくれませんでした。

 そんな本日のハイライト。
巨岩をえぐるように流れる流芯際に、そっと流し込んだ8番のバーチカルアントを鷲掴み(くわえ?)したのは、42センチの大ヤマメです。
残念ながら写真を撮る前に逃げられてしまいまして(用意していたネットが、ちょっと小さ過ぎたようです。)画像はございませんが…まぁ、そんなのも釣れたりしました事、一応ご報告だけさせて下さい。

 噂に違わず、食い込み自体はあまり良くなくて…取り込み直前にバラしてしまう事が本当に多いのですね。また、フォームフライも、その形状に寄ってはフッキング率が低いモノもあるようです。
それは今後の課題となりそうです。
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こんなフライも結構反応良かったりするのですが…
蜂というよりは「アブ」として機能しているかな…きっと。

正味4時間程の午後釣りは、こんなPOPでBIGなドライフライの独壇場。
用意していたミッジやニンフに出番はありませんでした。

どうやら今回は「いい日」にあたってしまったようですが…こんな事もありますから分からないモノですよね。


さて明日は、今年初の日光湯川です。
ここも今年は「激渋」らしいのですが…どうなる事やら。
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フォームフライのオリジナル発見!!

by sureyamo | 2007-08-20 10:48 | River fishing | Comments(18)
2007年 08月 18日

フォームフライのタイイング(後編)

後半は、あまり評判の良く無かった(-.-;)備長炭を使ってみます。

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●シャンク長より短い目に切ったフォームに切れ込みを入れ、シャンクに乗せます。
※ちなみに、これは長過ぎです(-.-;)

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●アイ側のシャンクにレッグを取り付けて

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さらにフォームに節をつけてゆきます。
このとき、フォームの切れ込みは上に来るように。
この作業終了時には、スレッドはゲイプ側にいなければなりません。
このフォームは、とにかく回転しやすいので確実に留めていって下さい。

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●BILLSのフォームを、こんなカタチで切り出します。

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●板状のフォームを末端を止めた時点で、スレッドに一旦ウイップフィニッシュを仕掛けます。スレッドは、ここで一度切ってしまっても良いですし(面倒くさい場合は)この状態でアイ側までシャンクに這わせても…それはどちらでも良いです。
※写真は後者。

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●板フォームをオーバーラップさせて、アイ付近で留めます。

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●ヘッドをソレっぽく整形したら、エアロドライウイングを乗せて、フィニッシュです。
表面よりも、その裏面で虫っぽさを演出したい場合のタイイングになります。

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おまけ
●フォーム材にマルチグルーを塗布し、ピーコックのフリューを付着させたりと…いろいろ試してみて下さい。

by sureyamo | 2007-08-18 12:46 | fly tying | Comments(10)
2007年 08月 18日

フォームフライのタイイング(前編)

 フォームというのはとても自由度の高いマテリアルですから、従来のフライタイイングの概念に縛られない独創的な発想で、思いっきり遊んでしまうことをお勧めします。

 そうは言っても…という方の為に、簡単ではありますが幾つかのタイイングを掲載いたします。このままコピーされてしまっても、そんな事は大いに結構なのですが…こんなタイイングを通して少しでも遊び心が目覚めて来たら、是非ともそれを具現化して見て下さい。
フライフィッシングの楽しみが、また一つ広がることは確かです。

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●使用するフックは、使用環境を考えると丈夫な太軸がおすすめ。
ここではTMC100BL(♯8〜12)。 
※バーブレスは基本ですよね。
スレッドはダンビル6/0。下巻きはシッカリ行います。

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●BUG BODIESを使います。
 前処理として、カッター(ここではコーテリー)で溝を彫っておきます。

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●かぶせた状態
 溝無しですと、シャンクの上にフォームが乗るカタチになり、スレッドで頑張って留めようと思ったら、相当巻き込まなければなりません。

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●ボディーの側面にレッグを取り付けます。スレッドワークは2回程度で充分です。
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慣れてくれば、反対側のレッグも同時につけてしまいましょう。

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●インジケーターはエアロドライウィング(各色)を使います。コームがあればソレで…なければピックアウト用金ブラシなどを使って、取り付ける前のファイバーをよく梳いておきます。

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●レッグを取り付けた同軸上に挟み込んでフィニッシュ。

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●裏面に瞬間接着剤を滴下して出来上がりです。


シャンクに、あらかじめレッグを取り付ける方法もあります。
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前処理をしたフォームを上からかぶせると、シャンクに直づけしたレッグが挟み込まれて…

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●こんな「脱力感」溢れる?ビートルなんかも作れます。

つづく

by sureyamo | 2007-08-18 12:06 | fly tying
2007年 08月 16日

フォームフライ(マテリアル編)

 
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テレストリアルのタイイングで活躍するフォーム材。
(備長炭ではございません。)
今回紹介するのは、市販されている数あるフォーム材のほんの一部に過ぎないですが…実際に使っているモノ(←ここが大事)集めてみました。

 一見するとどれも同じように見えるのですが、触ってみた質感や光沢、堅さ云々…それぞれ特徴を備えているようです。
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↑上の写真とは別製品。こちらの方が若干光沢があり、気持ち堅めです。


腰のある堅めのフォームは、スレッドを締め込み過ぎると切れてしまいます。
それとは逆で、マシュマロ並な柔らか目のタイプは、マテリアルがシャンクの上でスリップしやすいので、しっかりしたスレッドワークで留めてあげる必要があります。
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↑これはインジケーター用のフォームですが、強く締め付けると、切れてしまいます。

いずれにせよ、取付け基部は要所要所で瞬間接着剤との併用は欠かせません。
ここら辺は、後編のタイイングにて…。
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 フォームフライ…と言えばBill Skilton!
豊富なカラーバリエーションに関しては、抜きん出ている感があります。
フォーム自体も適度な堅さ(やっぱり、ある程度の堅さがあった方が巻き易い)ですので、お薦め出来るマテリアルです。
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ただ、いかんせんお値段が…。
たかだかフォーム材にしては、ちょっとボリ過ぎとちゃいますか?
Billさん!

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同社からは、こんな視認性を盛り込んだユニークなフォーム材もあります。
ただ、実際の出番となるフリーストーンにおける視認性としては、あまりに中途半端だと思うのですが…どうですか?。


もし「初めてのフォームフライを巻いてみよー!」…と言うんであれば、一番簡単に「ソレっぽい」仕上がりになる「BUG BODIES」(メーカー不明)がお薦めです。
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既に整形済みなパーツの為、どうしてもフックサイズが限定されてしまいますが、前後1サイズくらいは強引に使っちゃいましょう♪。

「カメ虫系」と「カミキリ系」の2種類ある(他にもある?)のですが、前後逆につければ4つの違ったシルエットが演出できます。

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圧倒的な存在感が必要な時のために、こんなGorlliaボディーも忘れてはいけません。
 写真は二層式と三層式です。ライトラインのキャスティングなら(かろうじて)前者。
至近距離のピンスポットを「ボー&アロー」で狙うのなら、質量を増やした三層式の方が
向いている!!なんて書くと最もらしいのですが、歴然とした差があるかどうかは………謎。(ぷ

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レッグ材も様々です。
ラバーレッグは長いと絡みやすかったり、切れやすかったり…。
長くつけておいて現場でカットでも良いのですが…こんなゴムの切れっ端が、何げに高い(泣)。

自分の場合、この部位はほとんど「イメージ」なので、本数も形状も(色も)あまり拘りません。
(※あるのと無いのでは違うとは思いますが…)
ただし、取り付け方で随分と印象が変わるので…そこら辺を絡めながら、次回のタイイングネタに続きます。

by sureyamo | 2007-08-16 15:37 | fly tying | Comments(10)
2007年 08月 14日

聖域の住人達

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 頭上にかぶさる木々の緑の合間に顔を覗かせる、真っ青な空。
渓谷のブラインドコーナーを抜けるたび、瞳孔に飛び込んでくるのは、ハイライトとシャドーの織りなす強烈なコントラスト。
これぞ夏の釣り。

県北の渓。
この流れは、渡良瀬川常連な我々にとって、「とびっきり」特別な場所。
毎回僕たちの読みは裏切られる事もなく…そして、いつも同じ場所で無邪気にフライを迎え入れてくれる心優しきイワナ達の住むこの谷は…まさに「癒しの渓」。

ただ、今回はちょっとばかり勝手が違っていた。

どうにも魚の出が悪い。
いや、正確には「居ない」と言っても過言ではないくらい…。

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魚は「カタ」についていなかった。
先行者の形跡は今のトコロ見られないのだけれど…形跡自体を見逃していてだけなのかも知れない。

…だとすれば、釣り人が見逃しそうな「竿抜け」ポイントを探るしかない。

 そう、普段の自分なら、面倒臭がって『フライを落とすのを躊躇うような』ピンスポットや『ロストを恐れて、出来る事なら入れたくない』倒木のトンネルとか…。
自分の普段の釣りを反面教師として、あえて果敢に攻めて見る。

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 まさに重箱の隅を突くような釣りに、ペースもガタ落ち。
そこまでしていながらも、何処の流れからも魚達の気配は、やっぱり感じられないでいた。

 たしかにこの日、気温も水温も予想を上回っていて、お世辞にも魚の活性も高いとは言えないんだけど…所々に落ちている真新しい虐殺部隊の痕跡に、嫌な予感が脳裏を過ってしまう。

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 ここの“気の良い住人達”は本当にお人好しだから…餌釣り師が本気を出したら、それこそ「ひとたまり」もないだろう。
 
 行程を3/2ほど消化したあたりで、ようやくフライに反応する影が見られるようになってきた。
物陰から飛び出して来た一匹のイワナを筆頭に、ココに来て、ようやくこの「癒しの渓」にスイッチが入ったように思えた。




だけど…

イワナはコレが最初で最後。
流れの中で、こぞってフライをくわえてくれたのは全てがこんな「夏ヤマメ」達だった。
イワナ達の聖地は(有志によって放流されたであろう)彼らに席巻されていた。

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春先から見慣れたパーマーク。
豊満な魚体は、この渓の「豊富な恵み」を物語っている。
もちろん、それはそれで全く見事なんだけど…。


殺戮部隊の間隙を縫いつつ、聖域をヤマメ達には席巻され…そんな肩身が狭くなったイワナ達の事を思うと、ちょっと複雑な心境だ。

本来の住人であるハズのイワナ達は、今何処で…どんな気持ちでいるのかな。

by sureyamo | 2007-08-14 01:53 | River fishing | Comments(16)
2007年 08月 11日

NEW コンフィレンス

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そろそろチェストパックの買換えを考えていたのですが、思案の末選んだのが、このチェストパックです。
ウイリアムジョセフ、最新版「コンフィレンス」。

 ウイリアムジョセフと言えば、他社には類を見ない独創的なデザインが特徴的。
それを優先するあまり(?)収容量が若干スポイルされているような気が…しないでもないのですが(-.-;)。
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2007年モデルも、なかなか前衛的。
その分、好みはすごく別れるんでしょうね。
かわいらしい外観とは裏腹に、シッカリとした質感で決して安っぽさを感じません。
所々に小技が効いた仕掛けが見受けられ、使い勝手に磨きがかかっている感じです。

 ただどう見ても、中型以上のフライボックスの収納を前提としたポケットがフロント側にはないのです。
このバック自体を「フライボックスとして使いなさい!」と言う所なんでしょう。
見れば見るほど…そういう造りなのです。

まぁ、自分としてはこういうのも「有り」でしょう。

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 そのコンセプトに逆らわずに割り切れれば、可愛い外観とは似つかないくらい「戦闘的」なチェストパックとして機能しそうです。
 実際には、何を入れたらいいのか一瞬悩んでしまうようなポケットも有ったりするのですが、それはそのうち考えるとして…(笑)
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明日、早速実戦に投入してこようと思います。

by sureyamo | 2007-08-11 14:58 | item | Comments(14)
2007年 08月 07日

イワナの楽園(後半)

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こんな天然イワナの釣りで、もっとも重要なのはアプローチ(ストーキング)。
普段、成魚放流され人慣れした魚達ばかりを相手にしておりますと、ついつい無神経になりがちなのだけれど…こんな事は渓流釣りの基本中の基本ですね。

 野生の中で育った彼らが、我々の姿を寛大に見過ごす事はまずないのだから…遮蔽物がない場所で魚達を追い越す、なんて事は(釣る気があるんだったら…)当然タブーです。
 もし仮に、ポイントの上流に慎重に回り込む事ができたとしても、ロッドの軽い一振りで、スッと何処かに居なくなってしまうのが関の山。
彼らが上流に向いている限り…無駄な努力なんだと思い知らされるのです。

 当ブログのタイトルである“ダウンクロス”なんていうアプローチは、ココでは先ず通用しないと思っていて間違いないのです。
※人間の存在を知りながらも食欲に勝てないような…そんな神経の図太い魚達ではないんですね。釣り下がりでは、恐らく殆ど釣られる事はないのでしょう。

 そんな訳で…アプローチの基本は、ひたすら一途に「アップストリーム」。
彼らにコチラの存在を悟られる事なくフライを投入する事が先決で、ドリフトはとりあえず…二の次三の次。
 彼らが追いつける範囲内のドラッグであれば、その許容範囲は冗談のように寛大なんです。

魚がフライを口にするその瞬間まで、そりゃぁ「ナチュラルドリフト」が出来ればそれに超した事はないんだけど…足りてませんね、修行が。

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 燦々と降り注ぐ陽光の下、何の障害物も無い浅い瀬で、深呼吸するかのように胸びれを広げて定位しているイワナ達の存在も、決して忘れちゃいけない。
 日中の強い日差しを避け、魚達はシェードに…というのも、セオリーとして良く言われているけど…。
そんな先入観を捨て切れないと、結局はこんな「彼ら」を安易に上流に走らせてしまうことになってしまうのです。

それがどういう結果に繋がるか…なんて事は、今さら説明は野暮ですよね。

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 今日の釣りで大活躍だったフライは…こんな甲虫パターン。
前回ブログで載せた2本(現物)を、あえて使い通してみました。

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サイズにして8〜10番な…こんなフライを使っても、FLオレンジのエアロドライウイングがすっぽりと口の中に隠れてしまう程、気前の良いこの食いぷり。
イワナも人間も…夏はスタミナが必要なんでしょーね。

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 木々のトンネルに屈みながらのアプローチ。
こんな場所で多用するのが、奥義(←でもないけど…)「ボー&アロー」。
特に今回持ち込んだ6.8inのような、ティップがパリパリのショートロッドの組み合わせで行う、竿先+1本分のショートレンジ精密射撃。これに勝る武器はないと言って良いでしょう。


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TPOをわきまえずに、至る所で…少々乱用気味です。
こんなところでも「打つ」気らしい(-.-;)
※誰か止めて…

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 この滝を一気に駆け上がると、今回のツアーもファイナル間近。
ナメ底の滝上を過ぎたあたりから、再び魚影は濃厚になるのですが…既に我々の釣欲は、お腹いっぱいに満たされています。

こうして6時間なんていう時間は、瞬く間に過ぎてゆくのです。
時間の感覚は麻痺気味だけど、体に残る心地よい倦怠感が、着実に歩んだ遡行時間を物語っています。

 次の橋の手前の斜面を駆け上がれば、きっと、日差しで過熱したアスファルトが眩しく目に飛び込んでくるに違いありません。

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たまにはニコパチで…。
最後迄お付き合い頂き、ありがとうございました。

今回の御供はこの方でした。お疲れ様でした。

by sureyamo | 2007-08-07 11:26 | River fishing | Comments(17)