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2012年 12月 15日

赤久縄

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近くの河原でキャスレでもしようと、久しぶりにツーハンドを持って出掛けてきました。

止水において実弾をつけた状態で練習がしたかったので、どうせなら…と
以前から気になっていたコチラへ行ってきました。


赤久縄は鮎川の一区間を利用した基本釣り堀なのですが、今年の4月からルアー&フライ区間を新設したばかりな管理釣り場としては出来立てホヤホヤ。
まだ一部の常連さん以外にはあまり知られていない、穴場といえば穴場ですね。

ここの特徴は、全長1.5kmにもなる一般渓相を利用した釣場にあります。
その区間の中には小規模ながらも流れを塞き止めたポンドもあったりと…色々なシチュエーションが手軽に楽しめます。

また区間の最下流部には砂防ダムがあり、インレットではちょっとしたウェーディングの釣りも楽しむことが出来たりして…まるで日本の一般河川を縮図にしたような(笑)管釣りです。

生憎この日、前々日の急激な冷え込みで湖面の8割が結氷。
インレットの一部の限られた水面でしか釣りが出来ない状況でした。
※行かれる方は事前にHPか電話で確認して下さいね。
そのせいか、お客さんは僕以外に数名のみ。
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岸から25mほど先きは薄氷が所々張っている状態。

それ以上のキャストは、もはやフライを捨てているような行為でした。
二日前までは凍ってなかったとのこと。
どうやら一足遅かったみたいです。


仕方なく、飛び加減を調整しながらリトリーブの釣りをしたのですが
活性が低いようでアタリらしいアタリも皆無。

隣のルアーマンも僕同様に閑古鳥が…。

スカンジコンパクト390grにインターミディのリーダーとフロロのティペット。
その先きにはライトウェイテッドマラブーを結んで、スローフォール中のバイトをフローティングラインの糸ふけを見ながら様子を伺う、という作戦で…
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なんとか40cmオーバーのニジマスが2匹釣れてくれました。

※TSR DSP12678も入魂完了。


実はこの日、里見さんもこの赤久縄にいらっしゃってました。
なんでも毎週通ってる?!とのこと。

そこまでハマるには、もちろんワケが有る訳で…
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とにかく
良く釣れる


魚影も濃厚なところに持って来て、大半のお客さんがルアーということもあり
フライの…それも特にミッジに関して言えば殆どスレていない感じ。
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流下が増えれば、流れのアチコチでライズリングが広がり始め…
瞬く間にミッジングの独壇場と化します。


僕は高番手しか持って来ていなかったのですが、里見さんのご好意でタックルをお借りして
束の間でしたがミッジングを堪能させて頂きました。

そして…至福のひととき。

いやはや、ミッジングは本当に楽しいですね。
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そしてもうひとつ特筆すべきこと、それはヤマメのコンディションです。

キンキンに冷えた流水に引き締められたヒレピンな魚体は
どれも美肌揃いの別嬪さんばかり。
僕の撮影技量では表現出来ないのが、なんともムズガユイところです。

あぁ、里見さんが入れ込んで通う気持ちも
良くわかります。
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お昼は、事務所兼お食事処へ。

先ほど釣ったヤマメを、ここの囲炉裏で塩焼きにして頂きました。
時間を掛け、カリッカリになるまで焼き上げられたヤマメを頭からガブリ!!
※レモン汁があると最高ですね。
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川魚特有の変な臭みなど全くない、こんなに美味しいヤマメを食べたの…僕は生まれて初めてかも知れません。

イワナ、ヤマメを食べること自体あまり好きではないのですが、これだけ旨いとなると
ちょっと気持ちが揺らぎそうです。(←半分冗談ですが)


時期になればダム湖からのすっ…ごいイワナの遡上もあるとのこと。
また少数ながらギンヒカリも入っているそうです。

ただし、道中道幅が狭い区間が多数あるので
車の運転が苦手な方には少し辛いかも知れません。

コレからの季節、路面凍結は避けられないので
お越しの際には注意して下さいね。

by sureyamo | 2012-12-15 23:07 | River fishing | Comments(2)
2012年 12月 09日

ヘアウイング

丸沼も禁漁となり、いよいよ自分も本格的なオフシーズンの突入となりました。

管理釣り場や冬期釣場が充実している今となっては、禁漁期=『オフ』と言う感じなくなったものの
あまり実釣ばかりにかまけていると、いざ本番が始まった時にフライボックスの中身がスッカスカ…なんてことも。

そうならない為にも、なるべく時間を作っては毛鉤弾数の補充もこなしておきたいものです。
そんなこんなで自分を鼓舞する意味でも、今回は久々のタイイングネタ。

当ブログにて約6年前にコンパラダンのタイイングを紹介したことがありましたけど、今回ヘアウイングのタイイングネタということで、もう一度登場です。

何せ、前回から時間が経っておりますから巻き方も変わっております。
どこかの工程が皆様の参考になれば幸いです。
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今回使用するフックは、昨年Gamakatsuから発売になったナノスムースコートを施したR17-3FTを使ってみます。

既に巻かれた方も多いと思いますが、ご承知の通り…

あまりに滑りが良過ぎるあまり、タイイングが非常にやりにくいフックです。

そして、天の邪鬼の僕としてはナニが何でも(笑)巻きたくなるフックではあります。


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先ず最初にスレッドでコブをひとつ作ります。

このコブですが、できるだけゲイプ側の傾斜を急角度にすることを心掛けます。
巻きはじめのスレッドをアイ方向に引っ張っりながら巻くことで…これは容易でしょ?!

カタチが決まったら、一旦ウィップフィニッシュ。
位置決め(この位置より、もう少しアイ寄りが理想。スムースコートなので簡単に動きます。)したら、その段階で瞬間接着剤を滴下。

このコブがプッシャーとなり、ヘアーの基部が立ち上がる仕組みです。
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フライの仕上がりはマテリアルの質に大きく左右される部分でもありますから、切り出す部位は一番「おいしい部分」を最優先で使います。ここで変にケチると、結局最後に後悔することに繋がることも多いです。

ちなみに僕は『一番美味しい部分を残して最後に食べる派』なのですが(笑)
ことタイイングの場合は逆。
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きっちりスタッキングしたヘヤーをシャンクに乗せます。

この工程ではウイングの長さが決定づけられるワケですが、
それと同時にタイヤーとしてのバランス感覚も問われる部分でもありましょう。

INAX流コンパラダンの場合、『ボディ長=ウィング長』もしくは、『気持ちウイングの方を長め…』というのが黄金比です。

作業の途中で折れたりキレたり…また不揃いファイバーはピンセットを使って、この段階で取り除きます。

そしてダイレクトハックリング。
フックの上にヘアをゆっくり回転させ(出来るだけ)満遍なくフレアさせます。
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仮留め後、アイに向かってスレッドを巻き進めて行くと、プッシャーによってヘヤーは自然と立ち上がってきます。

後々現場で使って行く上で、ヘアが前倒しの『おちょこ傘』になってしまう…という悩みは
この方法でだいぶ解消されます。

360℃のダイレクトハックリングですので、基本、下部までヘアが回り込んでいなくてはいけません。

シャンクの上方のみでフレアさせる従来の方式だと、どうしてもフレアに偏りがでてしまいます。
そんな時は意を決して?一気に360度の全方向へのダイレクトハックリングの方がファイバー自体は均等に(ほぼ)に振り分けられます。
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これは下からの図。
フレアの中でも一番密度の薄い箇所を下部まで回転させ、そこで確実に固定。
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下部に回り込んだファイバーは、デバイド(左右振り分け)すると長さが不揃いになるので
潔くカット。



ここでコツを挙げるとしたら、ヘヤは多めにつけることです。

太いファイバーは、均一にフレアして行くと意外とスカスカな仕上がりになります。

マッチ・ザ・ハッチ用のフライとしては、この何とも弱々しくも儚い印象が武器なわけですが
『もっと密に巻きたい』という方は、ダイレクトハックリング×二回で対応してください。
キレイに仕上がるには、二回目のダイレクトハックリングに使うファイバーは一回目より短めで…。




小型のフライにダビング材を撚りつける行程は、ダビング材の量と撚りのバランスが微妙で
意外に難しいものですね。

こんな時はマルチグルーが大活躍。
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スレッド片面に軽く塗布。

適度に乾燥させたら、そのスレッドの上にダビング材の塊をポンポン叩いてあげるだけ。
ダビング材の量は、この段階で適度に間引いて調整します。
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量が決まったら、後は指で少しキツ目に撚りつけます。

それをボディに巻き込むだけです。

スレッドだけで済ませていたミッジフライのボディも
カンタンにダビングボディで仕上げることが出来ますね。
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ダイレクトハックリングのノーカット版ではアイカザイム(ハイフロート)。
カットする下部の角度を、さらに大きくするすることでスパークルダン。

下部とセンター上部をカットすることで、バンチウイングのヘアダン。
下部と上部のカットでヘアースペント…等々、一本のフライで何通りものステージをカバー出来ます。

こんなフライは何本持っていても無駄にはなりません。

by sureyamo | 2012-12-09 14:38 | fly tying | Comments(2)