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2015年 01月 26日

Fly Fishing Fan Meeting 2015

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24日、25日の二日間に渡り、東京は渋谷の代官山において
Fly Fishing Fan Meeting 2015が開催されました。

そもそもこのイベントは、将来に向けて次世代のフライフィッシング市場を開拓・構築する…という意味合いで企画されたもの。
大手釣具メーカーTIEMCOさんが音頭をとるカタチとなりましたが、同じ志を共有するメーカー同士が一丸となって開催するというものです。

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こんな僕をいつもサポートして下さる寛大なメーカーFLUXさんが
今回のイベントの主旨に賛同、協賛メーカーとして名を連ねることになり
話の流れで、何故か僕が講師として参加する羽目に…。

そもそも、こういうイベントのオファーが舞い込むことさえ奇跡的なトコロにもって開催場所まで『代官山』という……僕が現世で最も縁の無い土地(笑)

何から何までが初体験の連続であり、会場に着くまでの過程で
精神的な困憊度はMAX。
田舎モノには刺激が強過ぎます。(ぷっ)

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僕の担当ブースは6番。

初日は前半戦11:00から14:00までと
二日目は後半戦13:00から16:00というタイムテーブル。

デモは両日とも6つのブースで同時多発的に行われ
その間隙に目玉イベントがチョコチョコと入る感じです。

折しも右を見れば島崎さん、左を見れば備前さんがタイイングデモが始まって…
人の流れは当然ソチラに…

誰も来なかったらどーしよー(-.-;)

まさにノルマンディー上陸作戦の第101空挺師団の心境。
孤立無援の状態なんですが…
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他所では有名なタイヤーさんの方が、すんごく為になるデモやっているの
かも
しれないというのに…有り難いことです(涙)




今回密かに?準備したレシピのひとつ。
もうかれこれ17年程昔にフライフィッシャー誌で紹介した
プルセットループウイングをピロピロ〜と巻いたところ


むぉぉぉ
と予想外のリアクション♪

おろ?こういうので良いの?
それじゃ〜今度は、INAX流CDCポストウイングのタイイングで再び

むぉぉぉ

ぢゃ、今度はシャックね…てな具合。

さらに、ライズ攻略の話でトークは一段とヒートアップ。
こうなるとタイイングの手も止まりがち。


横で監視するゴリさんには、キッチリと最後まで
『フライ巻け』
という指令が発動していたのですが、悉く無視。
気がつけば、持ち時間3時間は休憩なしで、ほとんどぶっ通しでした。

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同じブースで後半デモを行う予定のマルク・ペティジャン氏を待たせる訳には行きません。
撤収している最中に、そのペティジャン氏がちゃっかり横に来ていて、妙に高いテンションで賛美(おそらく)のお言葉をかけて頂きました。

英検3級の僕には、なんとなくのニュアンスしか伝わってきませんでしたけど、どうも僕のタイイングを後ろから見ていたようなのです。

その理由は、その後の彼のデモを見て直ぐに理解しました。
プティジャン氏って緻密で僕好みの繊細なタイイングをする方でしたね。
(さすが、元スイスの時計職人)

自身と同じ匂いを僕にも感じ取ってくれたようなら嬉しいのですが…。

二日目のデモが終了したら、彼から再び挨拶に来て頂きまして
更には素敵なプレゼントまで頂いてしまいました。
これは後で紹介しますね。

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二日目は午後一時からラストまで

二回戦目のデモでは、開始の15分前から既に満席(3席)。
フライング気味にスタートです。

さぁ、一気に三時間ノンストップでいくぜ〜。








都内のオシャレなオープンテラスのカフェを会場に
150名前後の入場者数と、ソレ以外の関係スタッフの人員、及びブースの規模を加味すると、いささか無理があったかも知れません。

また、同時多発的なイベントタイムスケジュールに、来場者の欲求にどのくらい答えられたのか…
反省点は一つや二つでは済まないのないかも知れません。

ただ、それらを差し引いても、来場者個々が今回得たモノ、感じたモノは遥かに大きかったのではないでしょうか。




フライフィッシング界の低迷が囁かれています。

僕がフライフィッシングを始めた頃と言うのは、初心者が欲している情報など、ほとんど手に入らない時代。
当時でも街の釣具屋さんに行けば、フライタックル自体あることはあったのですが
そこに選択の自由など(価格も含めて)あまり無かったように記憶しています。
群馬の片田舎の場合は特に…

静止画で語られるフライキャスティングは当然のこと…
フライタイイングなどは、ハックルの根元を巻き留めた写真の次にはフライが完成した写真が来ているという端折りっぶり(爆)
ハックルをフックに巻くことを、自分で発見(ぷっ)した時の感動は
いまでも覚えております。


思うに、そうそう『判らなかった』ことが、逆に今の今までフライフィシングという趣味を続けてこられたモチベーションになっていたのかも知れません。

モノや情報が溢れかえる『いま』から始める方と、僕らのフライに対する情熱には、そもそも徹底的な温度差があって、それを伝えて行く…というのは実際にはなかなか難しいのかも知れません。

ただ、僕等が心の底から楽しんでいなければ、その思いはいずれ…どんなカタチかは判らないけど、きっと誰かの心に伝播してゆくことでしょう。

改めて…まずは僕等が楽しまなければ……

そんなことを改めて思い起こさせたイベントでした。

関係者、並びに今回ご入場頂いた参加者の皆様
大変お世話様になりました。




by sureyamo | 2015-01-26 23:41 | event | Comments(2)
2015年 01月 16日

ダビング材

マッチ・ザ・ハッチの釣りに没頭して行くと、知らず知らずのうちに使い切らない量のストックを抱えてしまうマテリアルがダビング材です。

必要性に迫られているワケでもないのだけれど、店頭で見掛けると、ついつい気になって…
悩んだ挙げ句、結局最後は購入してしまう…なんて言うのは多分僕だけではないはず。
そうやって長年引き出しの肥やしとなっていたダビング材なのですが
先日思い立って少しずつでも整理を始めることにしました。


経年劣化がほとんどない『シンセティックマテリアル』ですから、僕がフライフィッシングを始めて最初に購入したダビング材が未だに健在だったりします。
当初はミッジばかり巻いていたせいもあるのですが、未だに全然使い切れていません。
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FLY RITE

シンセティックマテリアルのダビング材で代表的なのは
FLYRITE社が発売しているコレでしょうね。
昔のほとんどのフライマンは、このダビング材のお世話になってるハズです。

僕が最初に買った(買えた)ダビング材でもあり、そう考えるとロングセラー。
値段も一袋250円?程度で、中学生のお小遣いでも悩まず買えたものです。
日本には売れ筋だけチョイスして輸入しているでしょうか。
流通している色数は以前よりだいぶ減った気がします。

繊維自体太くて硬い印象。
スレッドに絡み付きにくく巻きづらさを感じます。
逆に、このダビング材をキレイに巻くことは、ある種のスキルであるとさえ感じてしまうくらいです。

繊維自体が長いので、使う分は事前にシザースを入れておくと良い思います。
僕のお薦めは、思い切ってマルチグルーに頼ったタッチダビングで硬質に仕上げてしまうようにしています。

このダビング材の一番の売りは『豊富な色』と『価格』という感じになるのでしょうか。
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UMPQUA SUPER FINE DUB

このダビング材が出たときは画期的でした。
とにかく細くて繊細なファイバーで、ダビングするのが楽しくなるほどスレッドに絡み付いてくれます。
コレを使うとFLY RITEの難しさがハッキリわかります(笑)

繊維が細かいために汚れを拾いやすく、特に明るい色調のモノは水を含んだ時にも色が沈んでしまうのも欠点。
また…勢い余って盛りすぎてしまう(笑)こともしばしば。

それでも少し巻けば、誰でも簡単に綺麗なダビングボディーを仕上げることが出来ますから
初心者にタイイングを教える時には重宝します。
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Silk dub

原材料は名前の通りシルク。
繊細さにかけては(お値段も)スーパーファインダブの更に上を行きます。
不自然にギラギラしない自然な光沢がシルクならでは。

カラーバリエーション自体、あまり無かったように記憶しているのです
その中でも『ラスティーブラウン』はアカマダラカゲロウのボディ表現にドンピシャリ!
僕は珍しく(笑)二箱キレイに使い切りました。

残念ながら既に廃盤となって久しい商品ですから
持っている方は大事に使いましょう。
ネットを徘徊すればデッドストック品は未だ手に入りそうですが
使わない………と言う方は僕に下さい(ぷっ)

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Metal far

こちらもシルクダブ同様にTIEMCOの商品ですが…こちらも既に廃盤になっているようですね。
フライ業界がまだまぁモリモリ元気だった時代に開発、発売された商品群は気がつけば廃盤になっているケースが多々見受けられ、とっても寂しい限りです。

このマテリアルはその名の通り金属繊維をブレンドしてあります。
ここら辺は実際触ってみると実感出来るのですが、非常に繊維の細い
金属束子みたいです。

当然浮力を期待するようなフライには不向きです。
ただ例外としてボディー部のみを沈ませるようなフライ、例えるならテレストリアル系のドライフライのボディーには、まさにもってこい…というか、その為のマテリアルだと言い切って良いぐらいです。
甲虫(蟻も)特有の金属的な硬質感が出せる数少ないダビングマテリアルと言えます。

金属…といってもその繊維はとても細く繊細で、まるで粘土のようにスレッドに絡み付きます。

なんだか手に入り難いダビング材ばかり紹介してしまうようなカタチになって恐縮なのですが…
それもココまでです、ご安心?下さい。

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TASHIRO NYMPH DUB


かの田代兄弟が開発したニンフダブになります。
パッケージに記載された水生昆虫名に軽くノックダウン(笑)させられた方も多いと思います。
あくまでもニンフ用ダブで色目もニンフに合わせてあります。
成虫カラーではないのでネットで注文される際(笑)には注意して下さい。

ダビング材の特徴としては、色々なカラーの繊維がブレンドしてあり微妙な色調を演出しています。
その繊維は比較的太く硬質(強い)なので、ある程度大きめのニンフをボリューミーに仕上げる時に向いているように感じます。

カッチリ硬質に巻き上げるも良し、輪郭がボケる程度にフワッと仕上げてもいい感じになります。
繊維自体も非常に強いので、キッチリ巻き上げたフライはなかなか壊れません。
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WET DUB
アンゴラゴートを使用したダビング材ですね。
硬めで張りのあるダビング材ですが、シールズファーのダビング材よりは巻き易くて、マッチ・ザ・ハッチを意識したカラーバリエーションが用意されています。
ただこれも名前同様“沈めるフライに使うダブです。

赤系のダビング材は水を吸うと色が沈んでしまうモノが多いのですが、このダブが水に濡れた時の色調が、模倣する虫の色調に逆に近づくので愛用しています。
利根川本流で羽化するオオクママダラのフローティングニンフのボディーには、このダブに白いリブを入れています。

ちなみに…
同じ虫でも川によって色目が変わりますので、現場で本物と見比べて調合して下さい。

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PELLET DUB

ペレットダブ。
ネーミングに抵抗感があります(笑)が、これもお薦めのダビング材です。
一見、タシロニンフダブのような印象ですが、繊維はずっと細くて繊細。
当然巻き易いです。

色々な使い道があると思うのですが、僕自身は透明感のある甲殻系のフライに使います。
小型のフライでもとても巻き易いです。

ただ、やはり…このダビング材を人に説明する際に『ペレット』というフレーズは
抵抗があります(笑)

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RABBIT FAR

ラビットファーですが、何処のメーカーか不明です。
非常に良くブレンドされていて、動物ファー特有の巻き難さは一切ありません。
微妙な色合いがあって値段の割にボリュームもあるのでニンフの大量生産に重宝します。

単体だけで巻くと色調が単調故、ソリッドで無機質な印象に仕上がってしまい
虫っぽさが無くなってしまうので注意です。
様々なマテリアルと組み合わせることで、このダビング材は活きてくると思います。

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HEARS YEAR

ご存知、ウサギの耳に生えている一番短くて黒い毛のみのブレンドです。
(写真では適正色が出ていませんのであしからず)
フックに巻いてあるだけで充分釣れるダビング材で、年間通したニンフィングで僕が一番釣っているマテリアルであると断言しちゃっていいです。そのくらい釣れます。

キレイに巻くコツは、やはりマルチグルーを使用したタッチダビング。
♯18のフックでもガードヘアーピンピンのニンフが出来上がります。

コチラを参照

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例外
Gloval egg yean

管理釣場等で活躍するエッグパターンに使用されるヤーン。
マッチ・ザ・ハッチのパターンには縁が無さそうですが…実際そうでもありません。

水面直下を漂うガガンボやフタバコカゲロウのパターンをサイトで使用する場合、フライの上面の一部にコレらのマテリアルを仕込むことで、その視認性を格段に上げることが出来るからです。

地味なマッチ・ザ・ハッチパターンに派手な蛍光色を使うことに抵抗があるかも知れませんが
純粋に、釣りを成立させるうえで、この色がマイナスに作用することはないでしょう。

エッグに使用するくらいですから親水性が期待出来ます。
これは、どうしても浮き易い小型のイマージャーフライを強引に沈める際に
若干の手助けになります。



…とまぁ、こんなのはほんの一部で、他にもまだまだあるのですが
こんな記事を書いていると肝心の整理もなかなか終わらないので(笑)今回はこの辺にしておきます。



by sureyamo | 2015-01-16 06:33 | fly tying | Comments(2)
2015年 01月 04日

新年ということで…

明けましておめでとうございます。
本年も“Down & across”ブログを宜しくお願い致します。






…というわけでイキナリではございますが
2015年最初の記事は、久々のフライパターンネタです。

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ズーミミ・レボリューション(inax流シャモア・リーチ)


パッと見たところ、何処にでも良くある普通のトラウトガムですが…
この画像を見て何かに気がついた方がとしたら(多分居ないとは思いますけど)かなりの目敏さです。

そもそも使用しているマテリアルは“シャモアレース”という名称のレザーマテリアルなのですが『トラウトガム』として市販されている商品よりも細くて薄いのが特徴です。

乾燥状態こそ、こんな感じなのですが…
一度でも水に馴染んだ時にはテロテロの質感に変化。色目もビビットに変わります。
フライ版のワームといった感じが、もっとも的確な表現かも知れません。

実際に昨シーズン、ラスト釣行で訪れた劇的な渋さの丸沼で効果を発揮。
その後、管理釣り場でも現在大活躍中…なので、あまり出したくはないのが正直なところ。


ただ…この柔らかさが祟ってしまい、フックにマテリアルが絡みやすいのです。
もちろん、そんな状態では効果も激減。
このパターンでは、そんな絡み防止策を施してあります。
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ワイヤーサポート方式?

巻き方が判らない!という方は…
今月24、25日に代官山で開催されるフライフィッシングファンミーティングで僕にリクエスト下さい(爆)


同じ様な仕組みで色々と試してみたのですが、結局コレが一番簡単かつ確実でした。
ワイヤーの存在感が気になる方は、赤いコパーで作れば違和感が(笑)若干減るかも。

まぁ、この程度のことは誰でも考えつくことではありますから鼻で笑われてしまうかも知れませんけど
僕と同じ悩みをお持ちの方がいらっしゃって、その対策にアレコレお考えのようでしたら一度この方法を試して見て下さい。


それと余談ですが
自分の場合、マテリアルは長ければ長いほど(もちろん程度はありますが)釣れるような気がします。

長いとショートバイトの際にフッキングしないんじゃないか?…と思われそうですけど
意外にもシッカリと頭から食ってくれる事が多いので、あまり深く考えないようにしています。
逆に短くするとアタリが一気に遠のく気がしますし…。

ビーズ自体はダングステンですが、小型ですから湖のロングキャストにも対応します。
管理釣場でのマーカーフィッシングでも、またこの量のウェイトなら“ナンテンマーカー”L×1がギリギリ水面で保持出来ます。
各自、好みのウエイトで仕上げてみても良いのでしょうね。
魚がフライを口にしている時間が長い?のか、フッキング率はアタリを見逃している割には(笑)高いです。

レザーですからフライが千切れて壊れることはありません。
大概の場合、フックの方が(釣れ過ぎて)先に駄目になります。

見てくれは悪い(そもそも、体裁を気にするようなフライではない)のですが
フライ下部の下巻きのスレッドをワザと露出させておくと、レースを再利用する際一発でフライが解体できます。



フライの好みは分かれるとは思いますけど…
大型の鱒類(特にニジマス)はこの手のフライが大好きなんですよね。
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シャモアレースは、群馬県太田市のフライフィッシングショップ『Trutta』さんで取り扱っております。



by sureyamo | 2015-01-04 23:28 | fly pattern | Comments(8)