
エキップは、その完成度の高さから多くのフライフィッシャーに支持されているベストの一つです。
そのエキップモデルが、実に2年のテスト期間を経て更なる進化を遂げました。
今回のエントリーでは、新たに追加になった機能の数々を紹介したいと思います。

マイナーチェンジで一番の変更点は、何と言ってもこの「ポケット」。
既にお持ちの方はご存知の通り、エキップのポケット(一部)はマチの部分に芯が中通しで仕込まれています。
これは、ボックスを取り出した空の状態でも、間口が潰れてしまうのを防ぐ為の工夫。
刻々と変化するマッチング・ザ・ハッチの現場で、フライボックスを頻繁に出し入れする状況下に陥っても(自分のようなセッカチ人間が)イライラせずに対処できるようになっています。
食虫植物の「ウツボカズラ」を連想させる、かわいい仕上がりですが(笑)生地にヘタりが来たとしても、シッカリ機能してくれるハズです。
一見、自立しているように見える(笑)立体裁断のポケットや、フォーム内蔵のポケットように、入れるボックスが限られてしまう…なんて事も当然ありません。

今回この機能を更に充実させるべく(一部)ポケット内部にベルクロの雌を装着する事で、ポケットのベロを内部に固定する事が出来るようになりました。
これにより、出し入れ時に煩わしいベロの存在を任意でキャンセル。
より迅速なボックスの出し入れが(ブラインドでも…)可能になる!というワケです。
更には、この「ベロを閉め忘れた状態」でベストの脱着を繰り返しても、フライボックスが脱落しないような工夫をしてあります。
実は、このポケットのインナー部にはゴムのテンショナーが仕込まれていて、使用するボックスのサイズに合わせ(個々で)締め付け出来るようになっています。

試しとして、明らかにサイズ違いの眼鏡ケースを入れてみましたが、この状態ではベストを逆さにしてもケースは脱落はしません。
どのサイズのフライボックスがメインになっても、使うポケットを変えずに済む…というのは良いですよね。
こんなワガママを聞いて頂いたN島さんには、当分(プ)頭が上がりません。

好評のダストポケットも(特に固めで長いリーダーだと、どうしてもベルクロに絡まり切らず…)糸ゴミが出て来てしまったりしたのですが、今回は上手く解消されそうです。

また些細な事ですが、ポケットによってはベルクロも幾分長く設定されています。
たかだか1cm位の延長ですが、実はこの違いは使い勝手に大きく影響して来たりするんです。

向かって右胸のビックポケットも、付属のスプールフォルダーで、こんな使い方も出来たりします。これは今回の新機能とは関係ありませんが(笑)アイデア次第で色々と遊べるベストなのです。
他にも細かな変更点は多々ありそうですが…ひとまずはこんなトコロです。
商品の詳細は
コチラ。