
降りそうで降らない。
早春のライズの釣りでは願ってもない天候のハズ…なんだけど
今日は、ちょっと気温が下がり過ぎたみたいだ。
待望のハッチは予想の時間をかなり遅くれて始まった…かのように思えたのだけど
大した流下もないままに、いともあっけない幕引き。(はっ?)
この川にはいー加減通っているけど、こんな事は珍しい。
渡良瀬川では、ここ数年常連の入れ替わりが激しい。
週末になると必ず中州で顔を合わせていたメンツも、今ではほとんど逢う事もない。
一緒にライズ待ちしている隣人達も、いまでは知らない顔ぶれがほとんど。
ここ数年前から、団地裏では良く見掛ける彼は岡山の出身。
こんな状況の渡良瀬川でも、ライズの釣りに熱く魅了されている一人だ。
元はルアーマンだったらしいけど、渡良瀬でライズに対峙するフライマンの姿に影響されてフライを始めたのだそうだ。
そんな彼を含め「ポイントに特化」したFFスタイルが最近の常連の傾向だ。
FFシーズンの、そのほとんどを特定スポットに通い詰めるだけあって、その場所の攻略に掛けては無駄がないし、実際に良く魚を掛ける。
飽きっぽくて天の邪鬼な性格の自分には、とても真似の出来ない芸当なんだけど…同じ流れを並んで攻めていると参考になることは沢山あるし…なにより刺激的なのだ。
釣りの上達には、そりゃぁ豊富な知識や経験の積み重ねは大事なことなんだけど
もっと早い上達の近道を探しているのなら「気の置けない仲間たち」と、とにかく一緒に釣りをすることに尽きる。
ライバル…というと聞こえは悪いけど、そういう仲間を常に意識しながら互いに切磋琢磨して行く事で、上達のスピードは驚くほど加速するものだ。
そしてなにより…自分の釣りに「自惚れない」為には必要な環境なのだ。
こんな事は、何も「釣り」に限った事ではないんだけど…。
さてさて、肝心の釣りの方に話を戻します。
流芯の沈み石の向こう側に出来た三角形の鏡の部分。
流下のピークが来る前に、そこで小さな背びれが水面を三回割ったのだけは目敏く見逃しはしませんでした(プ)
速射で繰り出した三回のアプローチ。
その一番最後のドリフトがヤマメの口元をかすった瞬間に…
この日の釣りは全て終わったのでした。
状況は良く無い…と、言い訳したいのは山々だけど、そんな事言ってたらキリも無ければ進歩もありませんからね。
ここ一番のチャンスを活かせないのは、やっぱり己の未熟さ故。
まだまだ精進!であります。

はい!そーします。