
山間部には幾つも有名なスキー場を抱える群馬県ですが、実は平野部における降雪はシーズンを通しても数日程度しかありません。
ウインタースポーツや仕事等で山間部に出掛ける用事でもない限り、スタッドレスタイヤ購入は毎年の悩みどころなのです。
特に今年県内の降雪は例年よりも少なく…それでいて外気温はしっかりと冷え込んでいるので
山間部に降った僅かな雪は融けることなく残っていて、しっかりアイスバーン化。
今年の冬は久しぶりにチェーンを購入してみました。
僕が購入したのは“アイスマン”というケーブルチェーン。
雪国で某宅配業者の指定チェーンになっているくるらいですから
効き味、耐久性といった性能に関してはお墨付きといった感じなのでしょう。
乗用車用では価格も1万円以内ということもあり、以前より目を付けていたのですが…
僕の今履いているタイヤは7.00×16!!
こういうバン・トラック(商用)タイヤになると、お値打ちなはずのケーブルチェーンの価格も、なんと2倍!
全く全然安くありません。
このチェーンが他と唯一違うのは修理可能だということ。
長く使えれば、いつかは元も取れるでしょう…ということで購入に踏み切りました。
今回、実走テストに望んだのは、倉渕から長野原に抜ける県内屈指の豪雪区間のひとつ「二度上峠」。

日陰は完全凍結路面だったのですが、峠の頂点でこの通り。(-.-;)
除雪が行き届いていて、8割方は舗装剥き出し状態。
さすがにこれではテストにならないので
雪の豊富な支線を探して、じっくり走り込んできました。
履いているタイヤはM/Sなので、とりあえずリアはそのまま。
チェーンは前に噛ませます。
チェーンは『駆動輪に履かせる』と言われます。
ジムニーは基本的に後輪駆動ですので、普通に考えると『後輪』となるわけですが
四駆に切り替えた段階で、そんなことは関係なくなりますので
普通に前輪の方が良いです。
リヤよりフロントの方がクリアランスがあり、チェーンも巻きやすいですし
何より舵が効かない車なんて
恐ろしくて走れたもんじゃありませんからね。
舗装路での騒音は、ネットチェーンとスチールラダーの中間といった感じで
金属チェーンとしてはかなり静かです。

圧雪路に入ると耳障りだったチェーンの走行音も無くなるので、ついついアクセルを深く長く踏み込んでしまいます。
リアは普通のゴムであるにも関わらず…(笑)
凍結路面に関しては、金属剥き出しのチェーンに敵はナシ?!
(スパイクのフルピンのにはかないませんが…)
ハンドルを深く切り込んで行くと、トラクションが途中で“スカッ”っと抜けてしまうスタッドレスタイヤでは
恐ろしくて出来ないような乱暴な?ハンドリングも受け止めてくれます。
まぁ、あくまでソレなりに…ですけどね(笑)

でも一番の問題は装着でしょうか。
今回履いて判ったのですが、M&Sのようにブロックが大きなタイヤだと
チェーンがブロックに引っかかってしまうため、装着するのは意外に大変…というか均一に巻くのは
物理的に無理。
ジャッキアップしたくなる衝動を(笑)抑え、車を前後に動かしながら付けてみました。
増し締め等を含め、しっかり装着しようとしたら、とても5分以内で付けられるようなシロモノではありません。
慣れればもう少し早く装着出来そうですが
慣れた頃にはチェーンの出番も終わっていそうですけどね(笑)