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Down & Across

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2012年 10月 10日

High pressure

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去年より、やや遅れ気味ながら、丸沼の紅葉はすでに始まっています。

早朝、釣り支度を始める我々の吐息は、すでに白く
この冷え込み具合なら紅葉も一気に進みことでしょう。


先週からの好釣果ということもあって
丸沼に訪れる釣り人の数は、年々鰻登り。

特にこの三連休は、解禁日並みの人手だったらしく
延べ二百数十名近い釣り人が訪れたと聞きます。
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この人数から一日当りの入漁者数を割ると、常備係留のボートに二名乗車したと仮定したとして、30人近い遊漁者は岸釣りという計算になります。

丸沼では岸釣りが許されているのは、手前半周。
さらにそのうちの三分の一は、背後に傾斜の迫る急深なポイントが占めます。

特にキャスティングスペースが個々に必要なフライフィッシングの、こと丸沼の岸釣りに関してだけ言えば
この30名という数。お隣同士がストレスを感じないと思われる間隔を維持することは困難な数字といえるでしょう。

それでも大きなトラブルはなかった(内面的にはあったのかも知れないけど)のは、せめても皆さんが“良識のあるグッド フィッシャー”であった…と言うことなのでありましょう。



ちなみに、連休最終日でさえ80名が訪れたとのこと。

連休明けで釣り人の数が一気に減ったとはいえ
前日、前々日に魚達が受けた多大なプレッシャーは、しっかり引き摺っていました。

魚っ気の多い朝マズメでは、活性が高そうな仕草とは対照的に
フライに対する猜疑心は、すでに朝からMAXに近かったようです。

そんな中、とりあえずいつもの“Good morning ブラウン”?は
どんな手を使って(笑)意地で釣っておかねばなりません。

♂ブラウンの顔つきは、魚類というよりも爬虫類ですね。
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鱒達は、まるでストーカーの如く、フライから付かず離れず…その挙動を伺うかのように
決まった一定の距離を置いたチェイスを見せます。

そして、リーダ結束部がトップガイドに引き込まれる辺りまで来て…

ピックアップされないことを見届けたように食ってくる。

フライを最期まで引き切る前に、ついついプレキャストに移行してしまう…という

フライマンならではの所業を読まれているようです。

こんな風に、目の前で食って来た魚が目視出来ただけで6尾もいました。

ただ直視での合わせではタイミングが合わず、結局は全部スッポ抜けさせてしまった自分ですから
『をまえもなぁ』って話ですけどね。


丸沼で釣果が上がらない…そんな方は、キッチリと最後までリトリーブすることを考えた方が良さそうです。
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とはいえ、やっぱり…ね。

そー簡単には釣れません。

キャストにギリギリ影響のでない、アゲインストの中風(←扇風機か?)は絶好のチャンス。
ボイルなりライズの頻度がちょっと増え、なんとなーく群れが入っきた
気がするのは、こんな時です。

※“気がする”という感覚は、結構大事。(笑)
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湖のFFで釣るには、いささか小振りな38cm。

体長に対する体高のバランスがとれた綺麗なニジマスが釣れました。

肌のきめ細かさや、鰭の張り具合は、いまひとつだけど
こんなのはコレから先き、無事に生きながらえればナントカなっちゃう微々たる問題。

…でも、血の気の多い年頃だし(笑)こんな食べ頃なサイズは、釣られたら持って帰られちゃうかなぁ。
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ここに来て、水位は上昇しています。

前回訪れた時よりも、水際は8mほど湖岸は迫っています。
ただ、まとまった雨の無い現在、水位の増加はスロー。

ここまで来ちゃったら、ブレークラインにフライが届かなくなるまでの時間稼ぎに
劇的に水位を上げてしまう、まとまった降雨が無いことを祈るばかりです。

ただし、ここ数日の冷え込みで、若干のターンオーバーが確認できます。

大規模なモノだと湖全域の魚達の活性に影響が出てしまうのでしょうが、
現状のシャローでは、こうして釣りにはなっています。
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48cm。
ティップを水面に引き込むくらいのサイズが、ようやく釣れてくれました。

13ft弱、♯7のダブルハンドタックルだと
やはりコレくらいのサイズが獲物としては欲しいものです。

このクラスくらいから、ファイトの凶暴さはワンランク上になってきます。
ただ何も考えない「引っ張りっこ」では、ラインブレイクの心配も出てきます。

この日、早朝に掛けた魚(多分デカいブラウン)は、フライを飲み込んでいたのでしょうね。
4Xのフロロティペットを、フライの付け根からあっけなく切って行きました。

さらに、リーダーとティペットの結束部位のラインブレイクが1回と
フックが折られたのが一回。

4Xが切られたのは仕方が無いにして(今日の状況では太くしたくない)
後半の2回は自分の慢心。チェックが至らなかった自分のミス。

今後の反省材料ですね。
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「運も実力のうち」という言葉がありますが、僕はその言葉が嫌いです。

運はあくまで「運」。

ただ、そんな「運」に遭遇した時に、その機を逃さず、しっかり結果に結びつける為には
日々怠らない精進が必要不可欠であって

そんな精進を継続する力こそが、真の実力であると考えます。

冷静に今の自分の釣りを分析し、同じミスは繰り返さなければ

必ず結果は付いてくると信じています。
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今回は、そんな一つが結実しました。

正午の時合いを過ぎ、パッタリと魚っ気がなくなった二時過ぎ。

ほんの僅かなアタリを探っていた指先が

捉えた唯一のショートバイト。

デップリと太ったニジマスは61.5cm
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リールファイトに移行するまでの時間は、今までで最短。(笑)

♯8のTMC100spは、最期まで魚の左アゴを捉えて逃しませんでした。

コンディション自体は決して良いとは言えないけれど

今日のタフコンディションを察すれば、それは贅沢というもの。

サイズよりなにより、ここに至るプロセスで充分に納得、満足の一尾でした。
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結局は日が陰る時間まで
終日振り倒したものの、魚達の活性は上がることはなく

この日の釣りは終了致しました。

今回の釣行、行き帰りの運転をお願いしたカーティスクリークさん、お疲れさまでした。

また、環湖荘のUさん
現場にて楽しいお話の数々(笑)ありがとうございました。

by sureyamo | 2012-10-10 06:00 | Lake fishing | Comments(16)
Commented by takitarou at 2012-10-11 00:57
inaxさん、こんばんはー。

なーんとなくの習慣でクリック、はりゃ!?
なるほど、水の中で起きているであろう事をつぶさに予想して・・・。
タフコンでの少ないチャンスはしっかりとものにしないと釣果は伸びませんよね。
魚より人に熱くなっているようでは・・・。
週末は楽しみにしてたんですが、また次の機会に是非!

Commented by 埼玉のS at 2012-10-11 10:06
inaxさん、こんにちはっ!
この60オーバー体長もさることながらが重量がかなりありそうですね
さぞかし強烈な引きだったかと…ドラッグ音が聞こえてきそう

しかしinaxさんの分析力にはいつもながら感心いたします
Commented by summerdun at 2012-10-11 12:49
お疲れ様でした!!
昨日から新しい、ズー☆☆さん、研究中です!(W
あれだけ隣で釣り上げられると、自分も使ってみたくなるのは自然ですよね(W   いろいろと、キャスティングもアドバイスいただき、忘れないうちに繰り返し練習するつもりでいますが、せっかくなので来週もう一度丸沼にて練習して来ようかと思います。天気にもよりますが・・・。

オショロ釣りたいんです・・・

どしても、釣りたいんです・・・

夢に出てくるんです・・・

Commented by 台風カレー at 2012-10-11 17:29
INAXさん、こんにちは!
連休明けて、人がいなくなってから行かれてたのね(笑)

流石の釣果ですね。60超えおめでとうございます。

最終日は、予想どおり環湖荘前は入る隙間もないくらいでした。
大尻も今年一番の冷え込みと連日のプレッシャーで渋かったです。
しかし、一番の原因は台風カレー自身の中にあるのでしょう。
帰ってきてから、ああアレを試すのを忘れた…なんて後悔することしきりです。まだまだ修行が足りません。

陸っぱりで「泣きのもう一回」が残っていますので、頑張ります。

環湖荘のUさんが、釣り日記に私のブログをリンクしてくださいました
今後ますます恥ずかしくない釣りをしなきゃ!!
Commented by k-style at 2012-10-11 23:28
お疲れ様です

連休の激戦に行ってました・・・
60up流石ですね!!
またご一緒できるの楽しみにしております!
Commented by gnndt329 at 2012-10-12 07:35
inaxさん、ご無沙汰しております。

大物やブラウン、釣ってますねぇ~!
連休の混雑はすごかった・・・
もう少し、落ち着いた頃にリベンジに行ってきます。
また、よろしくお願いします。
Commented by inax at 2012-10-12 19:06
takiさん

こんばんは。
習慣になってくれているんですね。ありがたやありがたや。(笑)
今以上の釣果をお望みでしたら、フライ交換の回数を倍にしてみてください。
乱暴な言い方ですが…ぶっちゃけると案外そんなモンです。
魚はコチラが想像している以上に、よーくフライを見ているもんですよ。
僕も直ぐに熱くなってしまう部類の人間ですが、一歩引く勇気も必要かも知れません。
最近はイライラするのも面倒くさいです。
そう言うのも「年とって丸くなった」というのでしょうかねぇ?(笑)
Commented by inax at 2012-10-12 19:16
埼玉のSさん

こんばんは

過去にこのサイズは加賀のスペシャルポンドで釣った以来(そのときはIs3)です。
ポンドの管理釣場なら定番手でも時間さえかければ取れると思うのですが、丸沼だと流石に取れる気はしませんね。
重たいところに持って来て、なかなか往生際が悪いんですね。
ネットに半分しか収まりませんでした。(笑)

サイズよりも、コイツのショートバイトが取れた事の方が嬉しいです。
Commented by inax at 2012-10-12 19:23
Summer dunさん

今回はお疲れ様でした。

ズー☆☆は、その耐久性を上げる事を考えて下さい。
良いのが出来ましたら教えて下さいね。
ズー☆☆に関しては、自分はこれ以上真剣に考える気がないので(笑)お任せしちゃいます。
一ヶ月なんてあっという間ですから、行けるうちに通って下さい。
自分は、今月土日の予定が釣り以外で全部埋まってしまって落ち込んでいます。
Commented by inax at 2012-10-12 19:38
台風カレーさん

こんばんは
ありがとうございます。
湯の湖の57cmから、ようやくの更新でした。

湖の釣りは、これはフライとリトリーブに限って言えることですけど
マンネリはタブーですね。
※悲しいかな飛距離だけがランダムなんですけど(ぷっ)

僕は一度で釣らず、魚達をリトリーブで焦らした挙げ句、最後の最後で食わせるのが『好き』なんですが、キャスティングの精度が如何せん不安定で…(泣)

丸沼釣り日記のリンク、ココに来て一気に増えましたね。
マス鱒の釣果、期待しておりま〜す。
Commented by inax at 2012-10-12 19:43
k-styleさん

こんばんは

…というかコレだけ通ってるんだから、60UP釣り上げるは
むしろ遅かったのでは(笑)

次回の釣行が読めない状況ですが、なんとかご一緒したいもです。
Commented by inax at 2012-10-12 19:50
gnndtさん

こんばんは

先日はキャンセルの手配に奔走して頂いちゃって、恐縮しております。
連休の混雑は相当凄かった様ですね。
自分が行った日も、とても平日とは思えない人数でしたよ。

人が多く立ち込むと、魚達もシャローに入ってこなくなりますから
人的プレッシャー以外のフィッシングプレッシャーは、意外に掛からないように思います。

やはり理想は平日ですね。

Commented by ちゅーた at 2012-10-12 22:39
inaxさん こんばんは!!

平日に行かれたのですねー♪ 久々にご一緒できるかと楽しみにしてたのですが(泣) また次の機会でお願い致します!!
それにしても今年は大盛況ですね♪ 人が多いのは・・・ですが、その分燃えるのも確かです(笑)
目の前でバンバン跳ねるブラウン!! あの魚たちに口を使わせたい!!
Commented by inax at 2012-10-13 09:37
ちゅーたさん

おはよーございます。

今回は大変申し訳ありませんでした。

今年の丸沼は盛り上がってますね。
遊漁者数の増加は、そのまま放流量に反映するので、僕は良いことだと思っています。60cmクラスの虹鱒も、買おうとすると1尾1万○千円はするそうですよ。

「人が多くて釣る場所がない」より、魚が居ないということの方が、よっぽどの問題です。魚が少なくて、釣り人も閑散となってしまった釣場というのを僕は今まで沢山見て来ましたから、余計にそう思うのかも知れません。

人が多いと釣りにくいことは確かですが、フォーラムやらフェスタやらのイベントで、少なからずFLY FISHINGの普及活動のお手伝いをしている僕等のような人間は、釣り人の増加を逆に喜ばなければいけない立場であることを常々忘れてはいけないと思うのです。
ま、混雑は我慢どころ…というトコロでしょか。
マナー違反は別ですけどね。

あのブラウンはシングルで丁寧に狙えば、結構釣れると思いますよ。
Commented by nffshs at 2012-10-20 00:41
突然、失礼します。はじめまして。

当方、新潟県在住のフライマンです。

オフシーズンに入り、基本に戻るべく、タイイング練習をしておりました。 

たまたま“バックファイヤーダン”と検索しましたら、貴殿のブログに行き着き興味深い内容についつい読み耽ってしまいました。

本当に勉強になる内容で、感謝申し上げます。

Commented by inax at 2012-10-21 01:56
nffshsさま

こんばんは

コメントありがとうございます。

ちょっと古い記事なのですが、お役に立てれば光栄に思います。

バックファイヤーダンの発案者でもある島崎憲司郎さんには、以前、マンツーマンにて巻き方をご教授頂いたことがございまして、あくまで、その際の巻き方がベースとなっております。
カットしたウイングの形に関しては、オリジナルよりかなり手抜きをしているのですが(笑)撚ってしまうことが前提の自分の場合は、これで充分だと思っています。

難しいライズも釣れる、このパターンはとにかく必携ですので
オフシーズンに巻き貯めて頂くことをお勧め致します。


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