
今週末は会社の行事で、東京はお台場へ。
午後に設けられた二時間の自由時間をどう過ごしたら良いか。
特に何の事前調査もしていない僕らはDIVER CITY周辺をブラブラと散策していました。
すると何やら奥の方で、聞き慣れた?爆音が…
なんと、MOTOR SPORTS JAPAN FESTIVAL 2012が開催されておりました。
願ったり叶ったり。
有効的な二時間の使い道が決定。(笑)

会場入り口周辺には、往年のラリーカーのレプリカが展示されています。
三菱のワークスカラーに化粧されたランサーターボは
僕等よりチョット前のラリー世代には、お馴染みのラリーカーでありましょう。
ランサーターボといえば、中速域からの加速重視に味つけられた
メーカー純正「ドッカンターボ」の代表格。
80年代初期の車ですが、綺麗に整備されていて
レプリカでなくても見応えは充分にあります。
車に興味が無い方には、単なる昭和の古い車なのでしょうが(笑)

ここら辺のミラージュやランサー(EVOやインプレッサが出る前後)というのが、丁度僕らが現役だった世代。
ラリーは、そのだいたいが土曜日の夜にスタートし
翌日の明け方にゴール…という、ウイークエンドナイトラリーが一般的でした。
日曜日の早朝には、一晩中走り抜いたラリー車達が
様々な異音を奏でながら(笑)続々と群馬のお山から下りてきたものです。
こんな体の泥化粧を見ていると、ふとあの頃を思い出してしまいます。

見てくれだけで、中身の伴わない『レプリカ』というステッカーチューンというのは、僕は基本的にあまり好きではありません。
決められたレギュレーションの範囲内で公式競技に出て勝負をしている車というのは
どんなに地味でもオーラがありますし、一番カッコイイと今でも思っています。
ただ、ここまで決まっていると…
レプリカとは言えカッコイイと言わざる終えません。(笑)
実際にも、それは見事なまでに徹底的に造り込まれていますね。
レプリカユーザーの間ではシリーズ優勝を飾ったメジャーな車両と言うより
コアなモノを好んでいる向きがあり、そういう部分は自分と共通する趣向性を感じてしまいます。
デルタというと、定番はマルティーニカラーですが
1993年のWRC開幕戦モンテカルロにてSS1の、一番時計を飾ったのが
アンドレアアギーニの駆る このTotipカラーのデルタでございます。
コアです。(笑)

フォード・エスコートWRC
サインツのナビゲータだったモヤ(人形)が乗っておりました。(笑)
ランプポッドは、地元ラリーショップで、かれこれ25年以上お世話になっている『Pack-R』のオリジナルランプポッド&スポットとドライビングレンズユニットの組み合わせですね…コレ。
まるでワンオフのように上手についてます。

206MAXIのワイドボディーキットは現行で販売されているので、お金さえ掛ければソレなりの製作が可能な車輛。
プロジェクターヘッドライトは、現役当時の時代には存在しなかったシロモノ。
オリジナルを忠実に再現と言うよりは、オーナーの好み優先。
ただ、車内に張り巡らされたロールゲージは恐らくはワンオフでしょう。
MAXIは今まで何度も見ていますが、ここまで気合いが入った206は初めて見ました。
ペダルのオフセットだけなんとかなれば(笑)乗ってみたい一台です。

240RS
日産、本気のGR.B車輛です。
これはワークスカラーのトリコロールに仕上げられているものの、レプリカではなくて…
ラリ−出場規定を満たすため一般に限定販売されたボモロゲーションモデル。
見てくれだけのバーフェン仕様ではなく

なんてコンペティブなコックピット!!
勝つことを目的に造られた車にだけ宿る、オーラを感じずにはいられません。
消化器とラリーコンピューター(NONO)が追加されてこそいますが
こんな車が一般に市販されていたなんて、今思うと凄い時代。
つづく