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2012年 11月 10日

The Last show

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秋の彩りを綴った落葉樹達も、大半がその葉を落とし

湖畔を囲むシラカンバの、幹の白さが際立ってきました。

徐々に流れ込みつつある寒気団の影響で、背後にそびえる山の頂きは、ちょっと早めの薄化粧。

この釣場も、残すところあと数週間で長い冬眠にはいります。



今年の丸沼は、厳しいレギュレーション(個人的には全然厳しいと思っていないけれど…)と

大量の放流のお陰で楽しく…そしてなにより

気分の良い釣りが叶いました。


昔の丸沼を知っている方なら

『ココってこんなに釣れたっけ』と、改めて見直した?!
そんな方も多かったのではないでしょうか。


釣場に対して求めるモノは、釣り方によって人によっても違うのは当然で

単に沢山釣れること=素晴らしい釣場…という方もいれば

そんなに沢山釣れなくても良いから、鰭のピンと張った綺麗な魚を釣りたい…と思う方もいて

それはもう様々。


そんな全ての釣り人のワガママを満たすとすれば、それこそ綺麗な魚が犇めき合うほどに沢山いる環境になるわけだけど…

そうなったらなったで

釣れすぎるのも釣堀みたいで嫌だな

なんていう意見が出て来たり…する。



釣り人なんて、黙って聞いてりゃ〜本当に勝手なもんでございます。(笑)





来年再来年と、丸沼はどんな釣場になって行くかわかりませんが

ここで釣るだけの価値を感じている以上、自宅から片道1時間45分。

往復200kmの距離は遠いなんて思わないし、

いままでも、そしてこれからも…

そんな僕等を魅了し続ける湖でいてもらいたいと思います。
The Last show_c0095801_9152699.jpg
丸沼はその構成上、鱒達の世代交代が難しい湖。

それ故、この資源を継続して保持していく為には、人為的な放流事業は避ける事はできません。

そんな事情とは無関係に、時期になれば己のDNAに従うがままの

沢山の鱒達が流れ込み周辺に集まってきます。



地元で十数年来の釣友であり、大先輩でもある里見氏とともに

終焉の近い丸沼に向かいました。

直近の情報通り、とある流れ込みのシャロー部では、産卵に関わる魚影をたくさん見る事が出来たものの

秋の大会用に放流された、あの大量の鱒達の気配はどこにもありません。

※これはお昼休憩の時に判ったのだけど、水位の上昇から察するに、どうやら東電からの放水が行われていたようです。放流魚達の大部分はソッチに回ってしまった?かな

時々雲間から顔を覗かせる太陽は、夏の力強さの名残りを感じさせる強烈なものだけど

一旦、厚い雲に閉ざされてしまうと体感温度は一気にダウン。

期待していたユスリカのハッチも、いまひとつでした。



それでも忘れた頃合い起こる、至近距離のライズに向かって

執拗に小型のフライを流し込む。
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里見氏というと、どうしても渓流釣りのイメージが付いて回るけど

湖の釣りも遜色なく…というか

ぶっちゃけ、転向しちゃっても良いんじゃないか?ってくらいお見事なんです。


ただ今回のように、湖の釣りでもサイトの至近距離の釣りになると

高番手から、さっさといつもの3番(笑)に持ち替えちゃうところが(-.-;)

何処を切っても、やっぱり里見さん。



途中、観光客とおぼしき一組の夫婦が乱入?し

「大きいのを釣って」と、里見さんにプレッシャーをかける。


なんとそのタイミングで、50アップのオショロコマがヒット!!

しかし残念、手前に寄せてくる途中でバラしてしまい、その魚がオショロだったことを口にすると

この奥さん、すかさず「オショロコマがいるの?北海道にしかいない魚なのに…」と、予想外の鋭い突っ込み。


僕的には、オショロをバラした里見さんより

コッチの方が強烈な出来事でした。


The Last show_c0095801_915851.jpg
なんやかんや言いながらも、結局この日、この手のサイズのブラウンを九つ捕ってしまう始末。

散々フライを見限る魚達相手にして、この釣果は(-.-;)

本当に恐れ入りました。




で、僕の方は、と言うと…

その近辺を、手を替え品を替え、終日掛けて探ってみたものの

追い食いのセットフック未遂×二回。

それがこの日、唯一のコンタクトでした。

日が傾いて、寒くて「もう上がりたい」体の里見さんを従えて、遅くまで付合ってもらいましたが(里見さん、ごめんなさい。)↑里見さんも、このブログを見てくれているようなので(笑)

当然結果は撃沈♪





今回のタイトル“The Last show”という事で、締め釣行のつもりだったのですが

この記事を書いているうち、ムラムラと釣り欲が再燃焼。

あと、も一回だけ…行ってきます。

by sureyamo | 2012-11-10 09:16 | Lake fishing | Comments(2)
Commented by 埼玉のS at 2012-11-11 07:55 x
inaxさん、おはようございます
丸沼厳しいようですね
私も火曜日行ってきましたが1本のみでした
ムラがありすぎますよね(笑)

今回は里見さんとの釣行ですか
そういえば去年inaxさんとお会いした時も里見さんと釣りにこられてた時でしたよね
確か里見さん…あの時も巨大なオショロコマ、ゲットされてました
今回は#3ロッドでブラウン連発ですか
見て見たかったなぁ~

私もあと一回は行きたいと思っています 有終の美を飾りたいものです
Commented by inax at 2012-11-12 09:09 x
Sさん

おはようございます。

この時期は魚の居る所と居ない所の差が大きくなりますから、場所次第で釣果の差は歴然ですね。ましてや今期、メインの流れ込みが機能してくれていないので例年のようには行きませんね。

後日談ですが、案の定、東電吐き出し付近に大型魚が接岸していたようです。吐き出し部も立派な「流れ込み」の一つですから(笑)最もなお話ではありますが…。

まだ水温は暖かいですね。
〆釣行には早いでしょうから、お互いもう少し悪あがきしましょうか(笑)


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