
フローティングピューパのパターンは
日本のミッジングステージの中でも定着した感がありますね。
それと同時に、皆の使用頻度の高くなるフライパターンというのは
案外と早く見切られる…というのもまた事実。
特に人気河川の激戦区の現場などにおいて、その傾向は顕著に現れます。
そんな時、ひとつのステージに対して切り口を替えた幾つかのパターンを準備しておかないと
八方塞がりになってしまうこともしばしば。
ドリフト技術だけでどうにか出来るものではありません。
これは、浮力と視認性の要となるCDCの代用に
獣毛を使用したフローティングミッジピューパのパターン。
もっとも、CDCなんていうマテリアルが一般的になる前は、こんなフライに頼っていたわけで、
フライパターン的には、むしろコッチの方が『先輩』にあたります。
リフレッシュに掛ける手間はCDCほどシビアさは求められませんし
耐久性に関しては段違いです。
水切れも良く投射性もあるので、ロングティペットとの相性も良好です。
そしてなにより、どんな着水インパクトの後でも
ほぼ間違いなく「吊る下がり」姿勢を保持してくれので
信頼してライズに流し込むことが出来ます。
もちろん良いことばかりなら、CDCよりも主力になるわけなんだけど
そうならないにはソレなりの欠点がある、とも言えるわけで…
●視認性が低い。
※CDCと比較して。
●タイイングが面倒
※CDCと比較して。
●浮力の持続性に難あり
といったところでしょうか。
そしてやはり『視認性』というのが最も致命的であり
CDCを超えないうちは、あくまで脇役なのですね。

使用するフックを変えるだけでも印象は大分変わります。
色々試してみると反応に差が出るかも知れません。