
雨前の花曇り…といえば、春先のマッチ・ザ・ハッチには、まさにうってつけの天気なんですが
今年はちょっと天候が崩れると、妙に肌寒い日もあったりで
季節が少しだけ逆戻りするようなこんな日には、大体良い思いをしたことがありません。
団地裏の上流側、対岸からのポジションをとった常連の彼は
見る間に二桁に迫る勢いの入れ食い中。
コレを見ちゃったらロッドを出さずに入られません。
だけど…
僕に割り当てられた?目の前のライズは、というと
DoーにもKoにも一筋縄ではイカないヤツ等ばかり。
通常、フライに一度でも出てしまうとライズは止まってしまうものだけど
全くお構い無しに続いているところを見ると、どうやらフライをマトモに食ってはいないようです。
こんなライズにハマると大変なので(笑)即、場所移動。

橋の上からライズを探していたら、瀬の頭で偶然見つけちゃいました。
回りには誰もいませんから、こんなライズは捕ったも同然。
喜び勇んで河原に駆け下りました。
程なくして始まったガガンボに混じって、今年はやたらとコカゲロウのダンが目立ち始めます。
ヤマメは動き回ってライズしているようで
さっき橋の上から確認した場所から、軽く10m近く移動してしまっています。
フライをドリフトさせながら川の中を横移動している時に、上流から送り込んだガガンボに魚が出ました。
が、その瞬間、右足がズルッと滑ってしまい
『沈』こそ免れたものの、しっかり合わせ損なってしまいました。
その後、ライズは続くのですが、どうにもタイミングが合いません。
やがて、お昼のサイレンと共に、目の前の水面から続々と姿を現したのはナミヒラタカゲロウ。
いつもオオクマに圧倒されて、そんなに意識しない羽化なんですが
今日はいきなり、ナミヒラタのスーパーハッチが始まってしまいました。
ただ悲しいかな、ナミヒラタが羽化し出したら、ライズがピタリと止まってしまったのです。
水中の捕食に切り替わってしまったのでしょうか?良くわかりませんが
とにかくライズは沈黙。
こういう場合は、イマージャーを沈めて引っ張ったりすれば良いのだと思うのだけど
やはり渡良瀬ヤマメはライズで勝負したい僕としては、納得いかない釣り方で釣っても楽しくない訳で…
ライズが再開するまでの間、虫でも撮影しながら時間を潰します。

オオクマをクリーミーなバター仕立てだとしたら、ナミヒラタはアッサリ醤油系か?
…などと馬鹿な事を考えてしまうのは、昼食の時間帯だから仕方がありませんね。
お許し下さい(笑)
そんなカゲロウの羽化も、2〜3回ピークを迎えると終息。
あとはガガンボとコカゲロウ、そしてユスリカの類いの複合ハッチです。
そして、水面に僅かに背びれが出る程度の…あのイヤラシー直下のライズ再開です。
とにかく♯18前後のコカゲロウの羽化が半端ではないので、あえて♯16の太めなBFDを結んで
多量の流下の中からでも、ヤマメの目に留まることを期待します。
フライへの反応が確実に早くなったのは良いのだけれど
結果から言ってしまうと、どのライズもフッキングまで漕ぎつくことができませんでした。(泣)

その後も場所を移動して、別のライズを見つけるも、反応するのは最初のドリフトだけで…
あとはライズと『追いかけっこ』で、あえなく終了となりました。
こういう展開で、深追いしても良いことはないので
後日、仕切り直しといたします。

仕事早いでしょ?(爆)
お昼近くにはガガンボは羽化していましたが、ソレ系のフライは全く無視。
コカゲロウは未だ出ていなかったのと、ライズの雰囲気からユスリカかな…と判断して
これは正解。
コカゲロウが出始めると、他のライズは流芯のテーキングポジョンに付いてくれました。
えっ、コッチの魚の写真ですか?
んー、どうやらコチラのヤマメちゃんとの御縁は無かった様でございます。