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2014年 08月 16日

Summer day

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フライマン達の夏の日の過ごし方は人それぞれだ。

鮎釣りに切り替える人(今年の鮎釣りは良くなさそうだけど)がいるかと思えば、涼を求めて山岳渓流を渡り歩く方も多い。

はたまた解禁から飛ばし通づけて、ここにきて少しばかリ釣りから遠ざかる…
なんて方も僕の回りには意外に多かったりする。

僕も釣りという趣味を嗜むようになって、色んなスタイルでこの季節を乗り越えてきたのだけれど、49回目の夏の日の一日を日光湯ノ湖で過ごそうとしている。



15歳の夏休みだったろうか。

同級のフライ仲間と夏休みを利用して遠征釣行に出掛ける(守門方面)約束が、あろうことか出発数日前にドタキャン。
完璧にへそが曲がり切った僕を宥める為?か、急遽祖父母が一泊二日の奥日光に連れ出してくれた。

電車とバスを乗り継いで、向かった先きは湯ノ湖。
その日の釣りは午後からのボート釣りだったのだけど、今でも思い出せるほど脳裏に焼き付いた感慨深い釣りとなった。
翌日早々、宿を出発する予定だったのを無理言って午前中だけ釣りをさせてもらい…その際、時計を持っていなかった自分に祖父が腕時計を貸してくれた。
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その時撮られたスナップ写真の中の自分には、大人モノの腕時計が落ちないよう、腕までたくし上げられて写っている。
正に『腕時計』である。



あれから三十数年の時を経て…
優しかった祖父母も、既に他界してしまったけど
この夏の日に僕だけがこうして、この地に戻って来ている。

釣れる、釣れない
釣りになる、ならない…という選択肢だけが単に僕をこの季節、この地に駆り立てているだけではないらしい。








お盆に殺生は厳禁…と、一般的には言われている。

僕も以前、寺の住職に『C&Rの場合はどうなのか』真面目に聞いたことがあった。
そう…たしかあれは祖父の葬儀、火葬場の待合室だったと思う。

魚は釣っても逃がす。殺さない…という話をしたら妙に感心がられたりもしたが
やはり『血を流す』ことは生き死に関係なく、あまり良く無いということらしい。

フライの場合、よっぽども活性が高い場合で、なおかつアタリに気付かず口腔までハリが吸い込まれてしまった場合、もしくは運悪く舌にフッキングしてしまったりとかを除いて、魚が流血の惨事になることは意外に少ない。

…だから正当化するってワケでもないのだけれど、
僕は時間が許す限り、お盆であろうがお彼岸であろうが釣りに行っている。
真夏には、意外に大きなヤマメが釣れたりもするから余計。

ただ、人にはあまり薦めないようにはしている。
時として、余計なモノが憑いてくることもあるらしいからだ。

恐らくは今まで、僕自身も何かしらの障りも受けていると思うのだけど(笑)…
ソレを踏まえても、魚達との一期一会を想うと
僕の出す結論は毎年変わらない。


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そんなこと、知ってか知らずか…
なんだかんだと、お盆でも釣り人は多い。

この日、滝上には僕を入れて総勢10名ほどで釣り人の人垣が形成された。

僕を境界に右手はルアーマン、左手はフライマン。
共通して言えるのは、どちらも芳しく無い…ということ。

水面に描かれる波紋の正体は、体長15センチにも満たないホンマス達。
好奇心旺盛な彼らは、恐らくは水面下で執拗に疑似餌を追っているのであろうけど
サイズ故にフッキングまでは至らない。
たまに運の悪い個体だけが、スレ掛かりというカタチで釣り上げられてしまうようだ。
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おっ、少し大きいかな…と思っても
上がって来れば大概このサイズ。

それでも頻繁に釣れてくれれば、それなりに楽しいのだけれど…
そうもいかず…(-.-;)



ポイントのキーとなるのは、ブレイクライン付近で遊動する浮き藻の存在。
フライは必ずと言っていいほど藻の中を通すハメになるのだが、その際の手応えと魚のアタリが全くと言って良いほど区別がつかない。

当った!と思えば水草で…
水草か?…という手応えの20回に1回くらいが魚信…と、そんな感じ。

そんな中でも、ルースニング(どうみても浮き釣りなのだが)での攻略が
ココでは(やっぱり)最も理にかなっているようだ。

だから最も魚を釣っている方は、概ねそんな釣り方のフライマンになる。
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魚の活性が今ひとつ上がらない状況下や、ポイントが『点』の場合だと
リトリーブの釣りはかなり不利だ。


それでも…
この滝上では、時合になれば必ず数匹はビッグサイズが回遊してくることは
今までの経験上で判ってる。

フライのサイズを意図的に大きく、派手なタイプに結び直し
その瞬間だけに照準を定めて振り倒す覚悟をする。

ウェイトもシッカリ入っているので、今まで以上水草が絡んでくる確率が多くなったものの…

リトリーブする手が一瞬引き戻されたかと思ったら、
次の瞬間、もの凄い勢いでラインが走り出した。

読みは的中!

ローリングこそしなかったが、初速を受け止めた時の重量感でゴーマルクラスと確信。

SPポイントなのでランディングまではヒヤヒヤ。
ネットイン時、魚に向きが変わるキッカケを与えるとバーブレスはあっけなく外れる。
掛けてから取り込むまで、お互いの位置関係を極力保持したまま岸まで誘導。
そして浅場で確実にネットイン。
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慎重過ぎるヤリトリって、一見格好悪そうだけど
これがもっとも確実なランディング手段。
逆に言うとランディングがラフな方って、普段からバーブレス使ってないことがバレちゃいますので(笑)お気をつけあそばせ。

ゴーマルの♂ニジ。
コンディションも悪く無い。

峠の向こう側にある湖では、ある程度釣り慣れたサイズではあるけれど
常連さんに『交通事故』と言わしめるくらい、湯ノ湖での遭遇確率は極めて低く
その分貴重。



で、これが釣れちゃうと次の二匹目を狙いたくなってしまうんですが…
これが実らないのが湯ノ湖(笑)
時間はお昼を少し回った時間でしたが、今回の釣りはコレで〆にしました。
※最初から、50オーバーが釣れた段階で終わりにするつもりでしたので!

二時後くらいにも時合いが来るんだけど、前夜に寝ないで来ているので集中力が限界。

好釣…とは言い難い夏の湯ノ湖。
されど気合いさえあれば、まだまだグッドサイズの魚の顔は拝めそうです。


これから実家に寄って、仏壇にお線香上げてくることにします。



by sureyamo | 2014-08-16 09:22 | Lake fishing | Comments(6)
Commented by 天然釣人 at 2014-08-16 22:38 x
inaxさん こんばんは

滝上で筋書通りに50クラスを仕留めるとこなんか、流石ですねぇ。
inaxさんだけでなく、やさしかった祖父母の方も一緒に来ていたのかも
しれませんね。
Commented by 埼玉のS at 2014-08-17 10:31 x
inaxさんおはようございます

そういえば私も子供の頃 ここへ父に連れてきてもらった事があります
読んでて思い出しました

毎度湯ノ湖で50アップはお見事です
ここでのこのサイズは間違いなくデカイ方の部類にはいりますからね

そろそろ私も始動いたします
寝不足の中お疲れ様でした(^^)


Commented by yaoya at 2014-08-18 12:48 x
inaxさん、こんにちわ!

以前より湯ノ瑚に向き合うinaxさんは他の方々とはどこか違うような気がしてなりませんでした。
祖父母の方とのホッコリした思い出の地だったのですね。

今年は休みも取れず釣りに行けずじまいの日々・・・方々のブログを指をくわえて拝見しておりました。
今度の水曜日にやっと時間が取れそうなので、1日サオ振りたおしてまいります!
Commented by inax at 2014-08-18 18:07 x
天然釣人さん

こんにちは

丸沼と違って明確な掴みどころが無いのが湯ノ湖ですね。
立ち込める場所も限られてますから、終日振り続けるのが難しいです。(気持ち的に)

実家に寄ってお線香あげてから来れば(笑)もう少し良かったのかも知れませんね。
Commented by inax at 2014-08-18 18:15 x
Sさん

こんにちは

みなさん、それぞれの思い出をお持ちなのでしょうね。

湯ノ湖でのこのクラスは、毎回何の予兆も無くイキナリ、ドカンと来ますね。まさに出会い頭の『交通事故』と言われる所為なのでしょうけど(笑)

ただし、一日中投げていれば(笑)必ずチャンスは来ますから。
Commented by inax at 2014-08-18 18:21 x
yaoyaさん

こんにちは

竿を出している最中は今も、数十年前も変わらないので、逆に過去の記憶が昨日のように蘇ってきます。
釣場と家族の思い出が重なる場所って、そう多くはありませんからね。

きっと、我慢したご褒美が待っていることでしょう。
今度は水曜日の釣果でコッチをウズウズさせて下さい(笑)


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