
6月20日(土曜日)
神流川C&R区間において、フルックス主催:神流川フライフィッシング
渓流実践スクールが開催されました。
お題目は『フライフィッシングの総合力を養う』
スクール開催のための事前の下見もなければ、悪条件による中止もなし。
出たとこ勝負の『ぶっつけ本番』
まず最初に、講師の総合力が試されている感じでございます。(笑)
ある程度その釣場に精通していないと出来ないことではありますが
勝手知ったるこの川では、その点だけは心配無し。

既にご承知の方も多いと思いますが
この時期の神流川C&R区間は『鮎の友釣り』と釣場を共有しています。
フライマンにとって、ポイントの制約を強いられることになるわけですが
それはここに住むヤマメ達とて同じこと。
鮎の参入により、流れの中の勢力図も大きく塗り替えられているわけです。
この特異な状況下?で、ヤマメをターゲットにしたフライフィッシングスクールを開催しようと思うこと自体
ちょっと前代未聞だったりするのですけど(笑)現実として確実に存在する『この状況下』を
一々避けて通る必要はありません。
流石に春先のようなワケには行かないものの
ソレなりに釣りは成立しますので。

本人はキチンと『教えた事が出来ている』のにも関わらず
持ち込んで使っている自分のタックルやシステムがミスマッチ故に『うまく出来ない』ということが非常に多い。
これは数々のレクチャーの中で僕が以前から感じたことです。
そんなこともあって、今回午前中は参加者持参のタックルは全て封印。
当方で準備した2セットのタックル(N1)を、僕含めた全員が同一タックルを使い回す…というスタイルを取りました。
当然、使い慣れないタックルに四苦八苦する場面も見受けられたものの
参加者同士の釣り方を見る時間も自ずと出来るので、結果として得ることは多かったのではないでしょうか。
もっとも、参加人数が多いと(待ち時間が長くて)出来ませんけどね。

C&R区間でのフライフィッシングと友釣りとの共有に関して、漁協としては『朝・夕はヤマメ釣り優先』
というスタンスを取っています。
スクールのタイムテーブルもコレに従って
朝7時〜10時位までは現場で実践。
その後、我々は一旦現場を引きあげ、漁協の会議室をお借りしたフライタイイング。
夕方は再び現場での実践という流れを組みました。

案の定、当日は前々日の雨による増水&濁りのダブルパンチ。
幸い、開始一番では散発ながらライズもあって、当然ドライフライで釣れてくれたものの
その後日が高くなるに連れてライズもパッタリ。
ただテーマがテーマだけに、さっさとルースニングに転向。
…というか、今回はニンフで釣るには理想的な状況だったので、私的にはニヤリ。

拙い解説者のシステム解説の図。
僕自身、少し絵の勉強をして来た方が良かったようですね。
少なからず、一時は美大に行こうとしていた経緯のある人間が描く絵とは思えない(笑)
まぁ、結果として内容が上手く伝わってくれれば
それで良いのですけど…(-.-;)

使い方を間違えると、魚を傷つけやすい
ストマックサンプル採取。
これも経験を積まないと、なかなか上手くはいきません。
未経験者の方に、ダメージの少ないストマックポンプの使い方も覚えてもらいます。
何事も最初が肝心。

そんなこんなで…
参加者も講師も夢中になっているうちに、ふと時計を見ると11時。
気がつけば、周囲を鮎釣り師に囲まれていました。
慌てて撤収し、ふれあい館に向かいます。
お弁当で腹を満たしたら
次はフライタイイングです。
午前中に使用したフライパターンのタイイングを手始めに
リクエストに応えさせて頂きました。
ふと見ると、いつしか外は本降りの雨。
なんとタイミングが良いのでしょうね(笑)

夕方、雨がひととき上がった間隙に
再び午後の部?の実釣開始。
今度は使い慣れた自分のタックルで望んでもらうことにしたのですが…
やはり午前中に使ったタックルが気になって…という方もチラホラ(笑)
ライズも始まって、ほとんどフリーフィッシングでしたけどね。
17時。
これからイブニング…という時間帯で、再び土砂降りになってしまい
残念ながら、今回のスクールはココまでとなりました。
ワンデイのイベントとしては欲張り過ぎだったみたいで
参加者の皆さんも、多分消化不良だったかも知れません。
次回はそんな反省を踏まえ
さらに充実の内容にして行ければと思います。
皆様お疲れ様でした。