
昨年の5月にアップしたスペイスイベルですが
その後、トラブル(破断)も無く現在に至ります。
特に現状のまま使い続けても良いのですが、それもつまらないので(笑)
今回は少しだけバージョンアップしてみました。
写真の上が従来型(使用済)で
下が今回紹介する改良版。
一見して判る通り、ユニットの全長を詰めてみました。
更に今まで使用していたスイベル“OWNER Wクレイン”の16号から18号に小型化しています。
スイベル自体の強度は5.7kg落ちる計算になりますが、全体で0.2gくらい(多分ですけど)軽くなっているハズです。
※ちなみにブレイテッドは35LBを使用。
飛行姿勢にどれだけ影響が出るかは判りませんが、スペイスイベル自体、本来なら装着したくはないもの。
軽いに越したことはありませんからね。
また単に短くしただけではなく…
今回、製作にあたり瞬間接着剤を使用していません。
これは接着部分が固くなることを避ける為…と言いたいトコロなのですが
(硬化しても固くならないタイプの瞬間接着剤もありますけど)
別に瞬間接着剤を使うまでもない…と言う結論に達したからです。


当ブログで何度か取り上げているコーテリー(無ければ線香でも可)を使えば
簡単にスポット溶着出来ますよ。
溶かし加減にコツは要りますが、繊維の先端が溶け始めたら
冷めて固まる前に指の腹で転がして(ちょっと熱いけど)均してやるだけです。
その間1秒くらいでしょうか。
どんな瞬間接着剤を持ってしても、このスピードに敵わないし
溶剤が余計な部位に回わってしまう危険性もありません。

慣れれば、こんな感じでコンパクトに仕上げることが出来ますから
皆さんも頑張りましょう(笑)
この長さでもブレイテッド内に目一杯インサートされています。
双方の溶着跡はそれぞれが反対方向の末端…つまりブレイテッドチューブ内では
双方二本のコアが交差していることになります。
この手の作業には

こういうツールがあると便利です。
総合釣具店に行かれた際には餌釣りのコーナーで探して見て下さい。
餌釣りコーナーには他にも使えそうなグッズやパーツがゴロゴロ転がっています。
僕などはフライコーナーよりも物色している時間が長い位ですからね。(笑)
それでも、どーーーしても心配であれば…
迷わず瞬間接着剤は使用して下さいね。(笑)

熱収縮チューブですが、直径2mmのモノ(18号スイベルの場合)がベストです。
収縮チューブにも色々あります。
色付きで薄い『コネクトチューブ』ではなくて、透明で厚みのある『シュリンクチューブ』をお薦めします。
コネクトチューブでは仕上がりの表面が凸凹してしまいますし、使用していると確実に擦れて切れてきます。
ただ…シュリンクチューブでは2mmと言う規格が無くて2.1mmになりますから
正直ちょっと緩いです。
最初は一本のチューブを被せ…

タルとタルの間にカッターの刃を入れた状態で
そのまま全体を転がしてやれば…簡単に切れ目が入ります。

コーテリーでタルの部分と両端だけをスポット収縮させれば
自然とテーパー付きの仕上がりになります。
スイベルのリングの部分は中空にしておきます。
以前はココも熱収縮させていましたが、意味がないどころかチューブの表面に無駄な凹凸を作るだけでした。
指でなぞるとビックリするくらいスムーズですから
ガイドへの攻撃性は、コレでほとんど解消します。
副次効果として、スイベルの重さからくる沈下を浮力によって緩和出来る…かも知れませんね。(本当か?)
[注意1]
ラインを直接スイベルに接続すれば、システム自体をもっと簡略化する事は可能ですが…
ユニットに何らかの問題が生じ、交換しなければならない自体に陥った時、ラインとの再接続を現場で行わなければならなくなります。
こういう重要な作業を魚を目の前にしてやりたくはない僕としては
ユニット単体を完結させ、現場ではループtoループで容易に交換できる仕様にした方が、結果として釣りに集中出来るというものです。
ちなみに
耐久性に関しては、今のトコロ大丈夫なのですが…
破綻するとすれば、やはりスイベルの部位になりそうです。
この先きに繋がるのは、それこそ高価なヘッド(リーダーやフライも)になるわけです。
前の記事の時に記載しましたが…一応、大事をとってスペイスイベルはワンシーズン毎に交換されることをお勧めします。
そしてお約束ではありますが
全て自己責任でお願い致します。(笑)