何の前兆もなく唐突に切れてしまうなんてことは
釣り糸としてもっとも有ってはならないこと。
前の記事にも書きましたが、先日の丸沼でにて、遂にその有ってはならないことが起こってしまったわけです。
魚とのファイト中に切れるという最悪の事態ではなかったものの
結果として丸沼に11m超の粗長?ゴミを廃棄してしまったということ…そして
今月の財布の中身に深い傷(笑)を負ってしまいました。
ここ数年、その好フィーリングからランニングラインは全てモノコアを使用して来ました。
一度キツくついてしまったクセが部分的にメモリーとして残ってしまい、何かの拍子にその部分だけ絡みやすくなってしまうという弱点もありますが、コア自体はブレイテッドに比較して張りがあり、全体的に絡みにくいことに変りはありません。
そして何より、表面皮膜が強固(に感じるだけなのか?)なので、割とラフな使い方ができてしまいます。
今回のような事態は、こうした慢心が招いた結果に過ぎないと考えています。
顕微鏡を引っ張り出して来て見たのですが、表面のコーティングは案の定ボロボロで
切れたというより
引きちぎれたという感じの破断面。
実際、慎重に指でなぞってみれば、コーティングの痛み具合は感触として伝わってくるものの
一体どの程度が危険信号なのか…までは、正直僕には判りません。
…ということは、すなわち
また同じ事を繰り返してしまう恐れが有ると言うことでもあります。
所詮、釣り糸なんてモノは消耗品の最たるモノなのですから、絶対的な恒久性を求める方が無理な話。
そう考えられるのであれば、オーバーハング時に高負荷が掛かるセクションの皮膜が、劣化や摩耗によって剥離しやすい(コアが柔らかい=屈折時、コーティングに負荷が掛かりやすい?)ブレイテッドコアの方が摩耗の状態を察知しやすいと言えるのかも知れません。
今現在の結論として…
モノコアのランニングラインは、あくまで(単線)であるということを忘れないこと。
使用頻度や保存状態にもよりますが、症状が判りにくいのであれば、これはもう定期的(僕の釣行ペースでは3シーズン)に詰めるなり交換して予防に努めるしかありませんね。
後日詳しく調べたところ、先端数メートルに関してはラインを折るとコーティングに無数のクラックが入る状態でした。
コーティングの劣化=即破断とはなりませんが、あまり気分が良いモノではありませんね。
※ちなみに僕の使用しているダブルハンドのガイドは全てSIC。
さらにスペイスイベルを使用しているので、ランニングライン自体にヨレは入りにくくなっているはずなんですが…
それでも今回のように切れていることに注目。
※現在愛用しているのは3M Fモノコア ウミアメステップライン25lb
ウミアメステップラインの場合、ランニングライン後半の径が太くなるので、その直前にヨレ(メモリー)が集中しやすくなります。これが起因して、シュート後半が特に絡みやすくなります。
特異なテーパーのランニングラインは、一般的なストレート形状のモノよりもライフは短いと考えた方が良さそうです。
それを差し引いても、このランイングラインは結構お気に入りなので
僕は今後も上手く付き合って行こうとは考えています。