二回に渡るFLUX主催 渡良瀬川ライズツアーにことを発し
今年から恒例?となりつつある懇親釣行会
『渡良瀬合宿』
『合宿』といっても僕だけは実家泊まり(笑)なんだけど
全国各地から集まった釣り仲間達が
ハイスーズンに突入して間もない桐生地区でどっぷりライズリングに浸って
マッチング・ザ・ハッチ三昧!
初日、天候こそ快晴だったものの
群馬、長野の県境は降雪に見舞われるという大荒れの気圧配置
吹き下ろす北風は季節外れの冷たさで
ライズを待つ我々の体温を容赦なく奪ってゆきます
この日は漁協の成魚放流日だった訳ですが
放流車が到着するまでの状況は、居残った百戦錬磨のヤマメ達が相手の‥‥
『もっとも渋い状況』
とも言えるわけです
特に今年は好調な釣果報告がWEB上を駆け巡った?せいか
有名ポイントであれば、ほぼ連日誰かしらに責められているような状況が続いていました
餌の追いの良い銀毛ヤマメといえど
元々持って生まれた学習能力を遺憾なく発揮し始めています
ほとんどのライズは、こんな鏡状になった水面でのみ発生、確認することができます
満を持してフライを送り込もうとすると‥‥
無情な吹き下ろし風によって『鏡』自体がかき消されてしまったりと
なかなかタイミングを合わせてもらえません
こんな吹き下ろしの風向きは、フライ先行のプレゼンテーションに持ち込みやすいものの
フライが着水するまでの滞空時間にスラックが伸びきってしまうことで
一番肝心のファーストドリフトから、魚たちに全開ドラッグを披露してしまうこともしばしば
プレゼンテーションは普段より慎重にならざるえません
また、魚たちの食い損じが多いのも、こんな吹き下ろしの時が圧倒的に多いと感じます
魚にフライを食わせることを最優先に考えた場合
この風向きは、どうにも好きになれません
普段は桂川をホームにしているM氏
こういう状況には半ば慣れっこになっている彼なのですが
浸水を許したウェーダーのおかげでイマイチ釣りに集中できない感じです
この時だけは、彼の持ち味の一つでもあるロングドリフトも精彩さを欠いていました
最終日に渡良瀬川の常連達の前で見せた会心の一撃は実に見事
彼のドリフトをリスペクトしているフライマンは事実たくさんいますし、実際僕もその一人なのですよ
彼の繰り出すライン操作は
リーダーだけ曲げる僕の小手先ドリフトなんかより、遥かに長い距離のナチュラルドリフトが可能
確かにラインのスラック量も膨大なので、それなりのリスクも伴うものだけど
魚があまりに自然にフライを咥えていくものだから、結局は相殺されてしまうのですね
僕もルースニングの際、同じようなライン操作をするのですが
これをドライフライでやる
勇気がない(笑)
今回も、アベレージで30cm以上の銀毛したヤマメ達ばかりが大量に放流されましたが
この強風のせい?か人出は意外に少なくて、我々としては肩透かしを食らった感も少々
さてさて、これからという時に
徐々に濁りが入ってきてしまい、同時に葉っぱや枝が続々と流下
どうやら上流のダムで放水があったようです
水位もみるみる上昇し、午前中にあったライズも強制終了
ここで無理に粘って気力&体力を使ってしまうのも勿体ない話でもありますから
初日は午後の早い時間で納竿となりました
翌日も似たような状況なら、入るポイントは考え直さなければいけなくなりそうです
続く