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2019年 03月 02日

地球丸

地球丸_c0095801_09581632.jpg
まさに解禁直前

フライ業界に激震が走りました

地球丸倒産


解禁日の釣りを終え、帰宅早々に突き付けられたニュースでした

地球丸といえば、我々にとって最も馴染み深い雑誌
『Fly Rodders』

1999年の創刊なので、かれこれ20年近く
『Fly FISHER』誌とともに、フライ業界の情報発信塔として双肩の一端を担ってきた雑誌の出版社でもあります

僕と地球丸との関係も、創刊翌年となる2000年のVol.3の
この記事から始まりました
地球丸_c0095801_09012349.jpg
改めて振り返ってみると
46冊分の記事に関与させていただいていました

あれほど作文が大の苦手だった自分が、よくぞここまで
文章を書いてこれた(爆)ものだと、我ながら感心しています




こうした紙媒体が廃れていくのは世の流れ

こんなことはインターネットが普及し始めた頃から、すでに予見されてきたことなのですが
実際、身近なところで、今回のようなことが起きてしまうと、なんとも複雑な心境です


キーボードでパチパチ打ち込んだテキストが、ENTERキー一つで全世界に発信できてしまう世の中

『個々が好き勝手な事』
を公表できる時代!といえば聞こえはいいですが
それと同時に、無責任で不確実な情報も呼び込んでしまいました

混沌を極めたソースの中から、僕たちが知りたい

『紛い物でない情報』

だけ抽出することは、徐々に困難になってきているように感じます



紙媒体というには、校了(校正完了)となって印刷をスタートした時点で
後戻りのできない非情な(爆)世界

となれば、当然のことながら出す方(版元)も慎重にはなるし
校閲も入ることから
迂闊にトンチンカンな記事は載せられないわけです

そういうことを踏まえつつ
過去に出版された記事を読み返してみると
すでに30年以上も昔のことながら、大先輩の記事は実に的を得ていますし
いまだ、かなり勉強になります

何より、読んでいて

面白い!!

(そういう意味では、現在メディアに関わる全ての方達には頑張っていただきたいです)






そういうのを読んでしまうと、今のウェブに溢れる情報の
薄っぺらさは失笑に値してしまうのです


ネットが情報源のすべてという方達に、あえて申し上げますが

ネット上に描き連ねられた自論の大半は
過去に出版された紙媒体の二番煎じ‥三番煎じの

出涸らしもいいところである

ということ

いや、むしろ出涸らしぐらいまでなら許せる話しで
下手したら、すでに『変なフィルター』が掛かってる可能性も否定できません(ぷっ)




まぁ、そんな紙媒体を衰退まで追いやった責任は
目先の便利さや情報料を渋った(僕も含めた)我々にあります


僕ら得るネット情報の精査は
全てにおいて自己責任であるということに変わりはないのですが


キチンとした情報を得る手段として、紙媒体は蔑ろにするべきでない!

ということを、いまさらながら痛切に感じる昨今なのであります







地球丸は破産手続きを開始していますが
『Fly Rodders』誌自身、この時代にしては売れている方の雑誌と思います

どこかの会社が出版を継続してくれることを
期待しています



by sureyamo | 2019-03-02 10:03 | and others | Comments(0)


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