2020年 01月 30日
早い所では、もう解禁! アクセス解析でも、毎年この時期は 「ミッジング」「ルースニング」絡みの記事へアクセスが集中します 僕の地元では、まだあと一ヶ月ほど先ですが… ここで一旦、ルースニングのお話を、おさらいをしておこうと思います 振り返って見ると 初めてルースニングの記事を書かせていただいたのは、2000年発刊の「Stream side」誌 Vol 9 ほぼ20年前(笑) 改めて読み返して見ましたが やってることは、今とそー変わらない…ですね(;´Д`) ※いや…一巡して原点回帰ということにしておきましょうか ティペットの太さ以外 あの頃の考えと「そんなにブレてなかった」という部分では 少し安心(笑) 余談ですが、この次のページが里見さんの記事! ルースニング第一人者でもある里見さんを差し置いて なんと恐れ多いことか(笑) まぁ、それはともかくとして 今まで、僕個人が「当たり前」に考えていることは、いちいち噛み砕いて説明もしてこなかった訳ですが やはりそれでは「間違った解釈」として捉えられたり、曲解されても嫌なので Q&A方式で解説していきます ただし、これは、あくまで個人的な解釈です 僕とは真逆の事をおっしゃられる方がいたとしても それもまた 「しかり」 かも知れません 最終的に誰を信じるかは あなた次第です(笑) Q1.ルースニングで使うには、どんなマーカーが良いか? A1. 基本的に流れの中を釣るルースニングに限って言えば、使用するマーカーは発泡タイプが良いです。 感度優先のヤーンタイプでも充分に使うことができますが、キャスト時の空気抵抗が大きく、風の影響も受けやすいので 発泡タイプに比べるとトラブルは多いです。 また、投げるたびに(水分を含むことで)浮き方も変化しやすいので いちいち水気を切ったり、適時フロータントで処理を行なったりすることになります 釣りのテンポを重視する方には 常に安定した浮力が約束された発泡タイプの方を、僕はおすすめします。 Q2.マーカーをつける場所はどこか良いか A2. ティペット部です。マーカーより先、水中に入る部分にテーパーの付いたラインは使いません。 太い糸は水流(水中の流れ)の影響も受けやすいからです。 マーカーをテーパー部に装着することで、多少は投げやすくなるかも知れませんが ドリフトに関してはディメリットしかありません。 Q3.ティペットの太さは? A2. 細ければ細いほどベストです。ニンフの釣りになると、ティペットも太くする人は多いです。 たしかに、ニンフで釣れる魚は、ドライフライで釣れる魚よりサイズ的に上がる傾向にありますし また極端に太くしたところで、水中のフライでは魚は寛大だと思っているからでしょうか? ルースニングのように水中の流れの利用したドリフトを展開していく釣りでは 太い糸を使ってナチュラルに流すことに限界があります。 水中における糸の抵抗を考えると、細ければ細いほど理想的な流し方に近くなります。私的には0.4・0.3・0.2号は普通に使います Q3.どうしてショットは必要なのか? A3. ショットは軽いフライを、いち早く底波まで送り届けるためには必要不可欠です。また、底波に乗ったフライがレーンを大きく外さないよう、アンカー的な役目もしてくれます。 ショットとマーカー間は常に張り気味のテンションが掛かるため フライに対する魚からのコンタクトが、マーカーに出やすくなります。 Q4.ショットとマーカーの距離は? A4. 流す水深の1.5〜2倍が目安です 2.5倍ということもあります。水深は屈折率の影響で、見た目より浅く見える傾向にあるので 気持ち長く取るほうが良いです Q5.ショットと重さは? A5. 日本の里川規模の中渓流で、最も出番が多いのは6・7・8号タングステンシンカーの粘土錘は微調整が難しいので、慣れるまでは、あまりオススしません。 Q6.ショットとフライの距離はどのくらいが適正か? A6. 最短で数センチでも釣れますが、基準値として25〜35cm前後で釣ることが多いです。 フライは軽く、表面積を大きく巻くことで水流の影響を受けやすくなります。 そういうフライは、ショットよりも早く流れようとするので (ショット先行のドリフトでは)フライとの間に弛みが生じます。 このタルミこそが、魚が感じるフライの違和感を緩和してくれます この距離が短い場合、魚は速攻でフライを吐き出してしまいます Q7.フライにウェイテッドは必要なのか? A7. また、通常フックをウェイテッドにした場合 大概のケースで沈下姿勢はキールになる為、根掛り対策にもなります。 水中でのフライの動きが落ち着くので、最初のうちはウェイテッドの方が良いと思います。 (ただし…突き詰めるほどに、フライは軽ければ軽いほうが理想です) Q8.システムの長さは? A8. 9ftのリーダーに水深×1.5〜2倍超のティペットを継ぎ足したシステムでOKです。 ただ、途中でドライフライに切り替えた場合のことを考えると 普段から使用しているリーダーシステムをベースに考えたほうが良いです。 自分の場合は、通常12ftに7ftのティペットを足したシステムを使うので ベースとなるのは12ftです。 そこに水深分のティペットを追加します。 少し長すぎると感じることも多いのですが 慣れれば気になりませんし、結構使えます。 Q9.マーカーに出るストライクについて A9. マーカーが思い切り水中に引き込まれるようなストライクは メチャクチャ活性の高い個体以外、ほとんどの場合でスレと思って間違いないです。 魚がフライを吸い込んだ瞬間のアタリがマーカーに出ることは無く フライを吐き出す際の挙動が、マーカーに現れるストライクがほとんどです。 また、マーカー先行のルースニングでは 直前に糸やショットが魚体に触れやすく、咥える前に警戒心を抱かせてしまう事も多いです。 (胸鰭等にフライがスレ掛かりしてしまうのは、こういう時) 魚の真正面から流れてくるフライを、そのまま咥えた場合 理屈の上では、咥えた瞬間にフッキングしてしまうようなドリフトになっている筈ですが フライには真正面よりも斜め横、側面、Uターンして上流側から回り込むようなカタチでの接触も多いです。 こうなると、魚側には違和感を感じてフライを吐き出せるだけの余裕は充分にあります。 魚がフライに違和感を感じずに居てくれたり、吐き出す際にフッキングしてくれると 僅かながらマーカーには動きが出ることもあります。 そんな本命のストライクは「マーカーの動きが一瞬止まる」だけ であることが多く、この瞬間を逃さず反応(合わせる)することがとても大事です Q10.フライパターンは何が良いの? A10. その時に羽化が見込まれている水生昆虫に合わせると良いとされがちですが シルエットがボッとした曖昧なパターンの方が 特に虫を限定したニンフよりも効く場合が、かなり多いです ♯16〜18のヘアーズイヤーか、フェザントテールがあれば 大概は間に合いますただ、それではあまりにつまらないので(笑) 色々試すと良いと思います Q11.マイクロニンフとは何? A11. フライだけ小さくするだけで、他に特別なことはありません 川に住む、殆どの魚が釣れる可能性のある「無慈悲なニンフ」ともいえます 問題はフライのアイにティペットが通るかどうかに掛かっています(笑) Q12.理想的にニンフとは A12. 重いフライは、魚が吸い込む際に、思うように吸い込まれない可能性があります。 そういうフライを考えた場合、フック選びが重要になります。 ニンフには「太軸」のワイヤーが一般的ですが 個人的には全部重すぎに思います メインで使用するニンフは、今現在では 全てドライフライ用(フローティングニンフやミッジピューパ等に使われるフックを使用しています)を使用しています。
by sureyamo
| 2020-01-30 21:24
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