先日、隣町のフライショップさんが開催する「アンダーハンド講習会」に参加してきました
講師は、その筋に方にはお馴染みの近藤先生
アンダーハンドのキャスティングを直に見るのも初体験
今まで、実際の釣り場でソレらしきキャストをされているフライマンの方は、幾度となく遠目で
拝見はしてきたのですが
んん??…そんなもんしか飛ばないの?
正直、そんな認識しか持ておらず
コレはキチンと、正しい方の投げ方してる人達を見ないことには
始まらないなぁ…と感じていた所だったので
ちょうど良いタイミングでした

開催日当初は、あいにくの吹き下ろしの爆風
さしもの先生も泣きが入るほど(笑)
練習には、いささか手厳しい状況では有りましたけど
こういう状況で、そこそこに投げられるのであれば、それはそれとして充分習得に値するとも言えます
実際のアンダーハンドキャストは
拍子抜けしてしまうほど、非常にコンパクトかつ、無駄な力は不用な投げ方で
非力な女性が一日中振り続けても疲れることはないですね
まぁ、たしかに…
そこそこ飛距離を稼ごうというのであれば
それには、それなりにマッチしたロッドとラインは必要なのでしょうけど
コンスタントに2〜30m位の距離を、丁寧かつ静かに釣っていくのであれば
そんなに難しいことはなく…
結論から言ってしまうと、こういう投げ方は
充分に有りだと思います
ラインは新調する必要がありそうですが、自分の釣りにもこの要素は
少しは取り入れても良いのかなぁ…という気持ちになりました
ただ
全てのキャストをアンダーハンドに変える…というのではなく
その時その時の状況に応じて対応していく、その投げ方の一つとして
覚えておいて損はないと思います

発売されて間もないLOOP社の7Xを振る機会にも恵まれました
七角形であることによるキャスタビリティーの向上についての理論は、僕自身はよく分かりませんけど(笑)
シュート力の向上は、誰しも認めている?とのこと
前モデルでさえ振ったことない自分なので、迂闊に批評なんて出来やしません
第一印象としては「おぉ??軽いなぁ」という程度
価格に関してはシングルハンドでも12万超え。ダブルハンドモデルともなれば、さらに3〜4万アップ。
自分の中にある同一スペックのモデルの約2倍のお値段となりますから
良し!気に入ったから買う!!
という決断は、なかなか困難なのであります
こういう価格の話になると
ブランクスの原価であったり、使用されるパーツのクォリティー云々が引き合いに出され
それに対して
「高すぎる〜」「ぼったくりぃ〜」
とはなりがち
まぁ、それは確かにそういう見方もできるけど
その商品に対する値打ちを、カスタマー自身が納得して購入しているのであれば
それはそれで別に
良いんぢゃないかい?
とも思います
(詐欺まがいなのは良くないけど)
こんな高価なロッドであっても、初回入荷分は「あっ」と言う間に捌けてしまうくらい
「これは良い」と感じるタックルを即座に購入可能なフライマンの方も
まだまだたくさんいらっしゃる!!
というのは、業界的には希望でもあります
個人的には
原価率が低く、ブランクス自体性能の低いモノに対し
「フィーリング」や「味」とかいう、元々数値化することが難しい付加価値を付け
何十倍もの価格で市場に出回ることには、少なからず違和感を感じていたのですけど
多分ソレは自分のように
金銭的にも道具的にも、それなりに不自由していた時代に
若くしてフライの世界に片足を突っ込んでしまった人間の
一種の僻み
に近い思い入れに過ぎないのでしょう
「憧れ」「イメージ」への対価と考えれば
モノの価値観は、単に原価だけで語るものでは無いのですね
まぁ、いずれにせよ
低迷する、このフライフィッシング業界において
お金がある程度動く…
ということは、何よりとても大事なことではあります