釣りに行けないので久しぶりにタイイングネタでもヤリましょう
今回はフェザントテールニンフを基本構成としたヒラタ・シロタニガワカゲロウに代表する
クリンガータイプのメイフライ系ニンフを巻いてみます
俗に言うところの「チョロ」とか「ヒラタ」ってやつです
幼少の自分でも、石の裏をひっくり返すだけで簡単に捕獲できる
お手軽で身近な川虫であると同時にフライフィッシングを嗜みようになった頃から…今に至るまで
多分、魚のストマックから採取されるニンフとしては結構な高確率で捕食されている…そんな印象を受けます
そんなクリンガータイプの特徴をニンフで表現すると
両腕をガッツリと左右に広げた扁平ボディー
とか
ギル
を表現したタイイングをしたくなって来るのですが
そういう風に巻くのって、結構面倒ですし(笑)ソコまで真似なくても、フライとしては充分に機能してしまうことから私的には、かなり手抜きなフライパターンになっております

フェザントテールニンフのタイイングって、話を聞いてみると割と個人差があります
テールで取り付けたフェントテールの束(数本)、そのままボディまで
切らずに通しで巻いてしまう方もいらっしゃるようですけど
その付け方だと、ボディー後半のタイイングで
巻き込むフェザントテールが太くなり、巻きにくくなってきますし
巻いた部分の「粗」も目立ちやすくなってしまいます
なので僕の場合には、少し面倒ですけど
テール材とボディで使用するフェザントテールは、きちんと分けるようにしています
テールで使用する細い部分でボディを巻き始めたほうが
キレイに巻き上げられるし、タイイングもかなり楽です
カパーワイヤーは、必ず逆回転でリビングします
あまり説明する方はいませんけど
これは、細くて切れやすいフェザントテールをガードする意味合いと
フェザントボディーと同転では、ワイヤーが食い込んでしまうことで
折角巻いたリブの表現力が落ちてしまうからです
ウィングケース用のフェザントテールは
レッグの長さを逆算して取り付けます
この段階で、レッグは左右にデバイドしちゃった方が
後々が楽です

ソラックスで使用するダビング材は
今回はオポッサムです
マルチグルーを塗布した「タッチダビング」なのですが
コツは撚り付けないこと
下手によりつけると団子になりやすく
タイイングの際に密集した部分がボテッとなりやすいです
オポッサムが多少はパラパラと落ちていきますけど
構わず巻き込んで下さい
最終的に巻き上がったオポッサムは
ピックアウトします
通常はニードルを使いますが
気を付けないとスレッドを引っ掛けて、掻き上げてしまう事もあるので
精密なピンセットで表面を少しづつ摘むように
ピックアウトします
今回は、最後の最後で誤って片方のレッグを切ってしまいました(笑)
巻き直しは面倒なので…勘弁して下さい
パッと見、通常のフェザントテールニンフですが
過度に掻き出したファーを左右に広げ
扁平のイメージを残してます
ウイングケースは
表と裏で色調に変化をつける為に必要に思います
実際の「チョロ」は、表面は基本保護色なんですが
裏側は明るく(いかにも旨そうな)色合いをしています
写真ではわかりにくいですけど
このフライを裏側から見ると、下巻きの白いスレッドとオポッサムの存在が目立って
全体的に明るい印象です
もともと泳ぎの苦手なクリンガーニンフなので
何かの拍子でうっかり水中を流される時は
ヒラヒラと回転して、割りと目立っちゃうんじゃない?
…って考えると
こういう演出は満更でもない気がします
レッグをはなるべく前方に突っ張らせる!
別に無くて釣れるけど(爆)
それを言っちゃぁ〜 おしまいよぉ〜
なんだかんだと…かなり端折ったフライパターンにはなるのですが
タイイングに要する時間も大したことないので(笑)
実弾として躊躇なく使い切れます