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Down & Across

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2020年 04月 22日

チョロ

釣りに行けないので
久しぶりにタイイングネタでもヤリましょう




今回はフェザントテールニンフを基本構成とした
ヒラタ・シロタニガワカゲロウに代表する
クリンガータイプのメイフライ系ニンフを巻いてみます


俗に言うところの
「チョロ」とか「ヒラタ」ってやつです


幼少の自分でも、石の裏をひっくり返すだけで簡単に捕獲できる
お手軽で身近な川虫であると同時に
フライフィッシングを嗜みようになった頃から…今に至るまで
多分、魚のストマックから採取されるニンフとしては
結構な高確率で捕食されている…そんな印象を受けます



そんなクリンガータイプの特徴をニンフで表現すると

両腕をガッツリと左右に広げた扁平ボディー

とか

ギル

を表現したタイイングをしたくなって来るのですが


そういう風に巻くのって、結構面倒ですし(笑)
ソコまで真似なくても、フライとしては充分に機能してしまうことから
私的には、かなり手抜きなフライパターンになっております




チョロ_c0095801_23140622.jpg
フェザントテールニンフのタイイングって、話を聞いてみると割と個人差があります

テールで取り付けたフェントテールの束(数本)、そのままボディまで
切らずに通しで巻いてしまう方もいらっしゃるようですけど

その付け方だと、ボディー後半のタイイングで
巻き込むフェザントテールが太くなり、巻きにくくなってきますし
巻いた部分の「粗」も目立ちやすくなってしまいます

なので僕の場合には、少し面倒ですけど
テール材とボディで使用するフェザントテールは、きちんと分けるようにしています

テールで使用する細い部分でボディを巻き始めたほうが
キレイに巻き上げられるし、タイイングもかなり楽です

チョロ_c0095801_23472408.jpg
カパーワイヤーは、必ず逆回転でリビングします

あまり説明する方はいませんけど
これは、細くて切れやすいフェザントテールをガードする意味合いと
フェザントボディーと同転では、ワイヤーが食い込んでしまうことで
折角巻いたリブの表現力が落ちてしまうからです


チョロ_c0095801_23535361.jpg
ウィングケース用のフェザントテールは
レッグの長さを逆算して取り付けます

この段階で、レッグは左右にデバイドしちゃった方が
後々が楽です



チョロ_c0095801_23562654.jpg
ソラックスで使用するダビング材は

今回はオポッサムです

マルチグルーを塗布した「タッチダビング」なのですが

コツは撚り付けないこと


下手によりつけると団子になりやすく
タイイングの際に密集した部分がボテッとなりやすいです

オポッサムが多少はパラパラと落ちていきますけど
構わず巻き込んで下さい



最終的に巻き上がったオポッサムは
ピックアウトします

通常はニードルを使いますが
気を付けないとスレッドを引っ掛けて、掻き上げてしまう事もあるので

精密なピンセットで表面を少しづつ摘むように
ピックアウトします

チョロ_c0095801_00005599.jpg

チョロ_c0095801_00005947.jpg
今回は、最後の最後で誤って片方のレッグを切ってしまいました(笑)
巻き直しは面倒なので…勘弁して下さい



パッと見、通常のフェザントテールニンフですが
過度に掻き出したファーを左右に広げ
扁平のイメージを残してます



ウイングケースは
表と裏で色調に変化をつける為に必要に思います


実際の「チョロ」は、表面は基本保護色なんですが
裏側は明るく(いかにも旨そうな)色合いをしています

写真ではわかりにくいですけど
このフライを裏側から見ると、下巻きの白いスレッドとオポッサムの存在が目立って
全体的に明るい印象です

チョロ_c0095801_00053251.jpg

チョロ_c0095801_00053562.jpg
もともと泳ぎの苦手なクリンガーニンフなので
何かの拍子でうっかり水中を流される時は
ヒラヒラと回転して、割りと目立っちゃうんじゃない?

…って考えると
こういう演出は満更でもない気がします


レッグをはなるべく前方に突っ張らせる!
別に無くて釣れるけど(爆)

それを言っちゃぁ〜 おしまいよぉ〜




なんだかんだと…かなり端折ったフライパターンにはなるのですが
タイイングに要する時間も大したことないので(笑)
実弾として躊躇なく使い切れます



by sureyamo | 2020-04-22 00:48 | fly tying | Comments(0)


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