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2022年 04月 27日

渡良瀬川桐生地区を振り返る(団地裏その1)



渡良瀬川桐生地区を振り返る(団地裏その1)_c0095801_23333792.jpg
「団地裏には行かないんですか?」


つい最近、全く繋がりのない複数名から
立て続けに言われてしまいました



たしかに…言われてみると
ここ数年は「団地裏」でロッドをマトモに振ることは無かった

 直近の記事をみても2015年が最後で
その時だって、ほとんど真面目に釣りしてません(笑)


理由は様々ありますけど
最たる理由は…単に

釣れなくなった

ってことでしょうか





「団地裏」というポイントは、渡良瀬川屈指の高難易度なポイントとして
全国的に知れ渡っていた(←二十年ほど前ですが)時代がありました

本流の厚みある流圧と、点在する大きな底石により
ひどく複雑な流れ

ヨレ筋についたセレクティブなヤマメとのライズゲームは
的確なフライセレクトと、高度なドリフト技術(そして…運)が求められていて

ちょうど当時のムーブメント(フライ界的な)とも相まって
そんな釣りに誰もが皆、夢中になっていましたね

※私的に残っているのはデジタル化した2006年以降の画像データでしかなくて
全盛期の頃の写真(銀塩時代)が手元に殆ど残っていないのが残念でなりません
渡良瀬川桐生地区を振り返る(団地裏その1)_c0095801_23503847.jpg
当時、対岸に渡れるルートは2つ

一つは下の瀬頭を渡る比較的安全なルートと…
もうひとつは、真ん中よりやや下流側の、常連しか使わない闇ルート(笑)

これは沈み石の上を渡り歩く最短ルートで、確か一箇所(もしかしたら2箇所だったかも)だけ
飛び越さないと進めない(どうにも足がつかない)箇所がありました
※イブニングの戻りに焦るあまり、この最短の闇ルートを選択し、沈して泳ぐ方続出(笑)

また…仮に対岸に渡ったとしても
ライズに向かうルートは、上流に向かって縦移動出来るワンルートのみ

袋小路の一方通行(^_^;)




こうした事情から、常に

「誰も手の出せないライズ」

…っていうのが、この区間に限っては存在していたわけです
渡良瀬川桐生地区を振り返る(団地裏その1)_c0095801_08080464.jpg
洪水対策のための河畔林の伐採

これが各所で行われるようになってから
中洲は砂漠化が進行

年を追うごとに、徐々に川は浅くなっていくわけなんですが
決定的となったのは
いまから十数年前に行われた河川改修工事


消波ブロック敷設等で
一時的とは言え、対岸にダンプカーが行き交う道路まで出来てしまったほどで

工事完了後
一応河床の復旧工事として意図的な底石の埋設は行われたものの
河床の石組み間に生じる隙間の穴の深さは、軽く身の丈はあって
僕も何度か落ちかけたりしたモノです(笑)

そんな
人為的に作られた河床なんてものは
台風が何発か来たら簡単に埋まってしまいましたけどね
渡良瀬川桐生地区を振り返る(団地裏その1)_c0095801_00123518.jpg
劇的に浅くなってしまってからというもの
対岸のライズを釣るために
誰それ構わず、平然と流れを横切ってしまう釣り人が増えてしまいました



ただでさえシビアなライズ、神経質なヤマメ釣り

渡河の際に発生する“曳波”が与える影響を
日々の釣りで知り尽くしている、当時の威勢良い常連達が黙って見過ごすはずもなく
ろくに挨拶なしで不用意に川を渡るフライマンがいようものなら
怒鳴りつけていましたもん(笑)
こういうことがあって「常連は怖い」ってイメージが紐づいた部分があるんでしょうね
※ちなみに、断りを入れたところで渡らせてはくれないんだけどネ(プッ)




今、こうして振り返ってみると
こういったローカルルールが、その時代の常連たちによって伝播されていたうちは
まだ釣り場としての魅力は維持されていたのかな…と思います


そんな粋なオヤジ達?も
健康面や諸事情で、フライだけでなく釣りそのものを辞めてしまったり…
はたまた他界されたりで、未だに川に立っているメンツは
今となっては、ほんの一握り


そんな当時の凄腕と称される常連の方たちが
もし仮に“今の団地裏”を釣ったらどうなるか…といえば

多分、みんな釣れないと思います(笑)けどね

渡良瀬川桐生地区を振り返る(団地裏その1)_c0095801_08234430.jpg
だって、本当に難しいんだもん(笑)



ただひとつだけ…補足させて貰うけど
この難しさっていうのは
マッチ・ザ・ハッチ的な要素というよりも、明らかに過度の人的プレッシャーによるもの

神流川の、あの短いC&R区間で
連日プレッシャーを受けてきたヤマメ達の挙動っていうのを
嫌というほど見てきた自分としては
よ〜〜〜く判ります





この流れを
まだ薄暗い早朝から、毎日出勤前に釣ってきた時代があったんですが
最初のアプローチを慎重に…そして丁寧に流すと
どのライズも例外なく素直に応えてくれたものなんですが

それがいつしか

「人とは違うパターンが釣れる」

…ってなってから
この釣り場に芽生えた違和感は、今現在も拭い去ることが出来なくて…
自ずと足が遠のいている一番の理由です




もちろん、そういう釣りを否定したり、拒絶するつもりは微塵もなく
…というか、むしろ好きな部類の釣りではあるのだけど

渡良瀬川の釣りを
純粋なマッチ・ザ・ハッチの難しさ、面白さで括りたい自分からすると

ライズが取れない難しさの原因は、ソコじゃぁ〜ないんだよなぁ

…となってしまうのです
※ここらへんは、わかる方だけに分かってもらえれば良いは話ですけどね
渡良瀬川桐生地区を振り返る(団地裏その1)_c0095801_08110489.jpg
ここの常連が
いままで何十人も入れ替わるのを見てきましたけど
自分の知る「団地裏の脅威(笑)」として認めたのは

彼が一番最後かな
団地裏で彼を知らなきゃ「モグリ」と言われても仕方ないですよ(笑)
※2009年の撮影ということは…今から13年前になるのか


朝一番で一度入ったら最後
帰るまで川から一度も上がらない!(当然昼も食わずに)

歴代の「杭」の中では、一番根性が入っていたし
ライズを取るのも早く
一連の所作にキレがあるっていうか…無駄がなくて綺麗でした
数年後には海外赴任でいなくなっちゃったけど…

本当に上手な人っていうのは
見ていてもシンプルに「カッコイイ」です

(続き)


by sureyamo | 2022-04-27 07:55 | and others | Comments(0)


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