
僕が十代の頃の二大釣り雑誌といえば
「つり人」と「フィッシング」
だったわけだけど
フライフィッシングの記事が紙面を占める割合は
わずか数%ほど(-_-;)
その、たった一握り記事(別冊)のために、発刊日には学校帰りに
必ず本屋に向かったものであります
それでも
まったくフライフィッシングに触れない「号」もあったりして
愕然とした記憶もありましたけどね
そこから数年後に訪れた第一次アウトドアブーム?
その火付け役となったのか、便乗なのかは定かでないけど
Outdoor
の出現は
今以上に釣りに貪欲で常に情報に飢えていた、僕ら世代のフライフィッシャーマンにとって
ちょっとした救世主
ちなみに、この辺の雑誌をご存じの方は間違いなく40年選手(笑)
フライフィッシングの記事がカラーで読めるなんて
ある意味、感動モノでした
※ちょうど、この記事の頃
上の写真の右奥で、イブニングの帰りに湿地に足を取られ泳いだことが…(笑)
銀塩ポジの写真しかり
読みまくってると、いつしか指の腹が真っ黒になっていそうな勢いの
「インクもりもり」な当時モノの印刷物は
その香り(インキ臭)も相まって
頁をめくるたびに80年代にタイムスリップさせてくれます
内容だって、なかなかどうして
いまでこそ、SNSで簡単に手に入る情報ばかりだけど
そういうのも結局の所
こういったソースの焼き鈍し、劣化コピーが大半です
ネットが全盛になり、あまりに情報過多になっていくと
ロクに調べもしないで「一つだけの情報」を鵜呑みにしてしまう!という人間は少なからずいて
そういう方が発信する偏った情報も同様に流布され……
この悪循環は収まりどころが見えません
※これは僕のブログとて他人事ではなくて、鵜呑みは危険
ネットで垂れ流され続ける情報の中から
正しい?モノを選別していく為には精査が必要ですけど
いっそ、こういった過去のカキモノから情報を得たほうが
確実に手早く、かつ間違いないです
ネットも確かに便利だけど
それなりに検閲された上で発行された経緯のある紙媒体は
信用できます

ちなみに
この頃にニンフィングといえばアウトリガーが主流
ニンフの釣りのキッカケを作ってくれたのは
田代兄弟
当時、憧れの著名人の一人でもある田代法之さん(↑若い)とは
その後、ご縁があって…未だに年賀状を送ってくれます
ルースニングという釣り方が確立されるのは、また少し後になりますが
フライフィッシングに浮き(フロート)を使った釣り方というのは
フロートフィッシング・ボバーフィッシングという呼び名で、本場でも結構古くから存在します
この「フロート」の釣りとルースニングにおける「マーカー釣り」を
ゴチャゴチャに捉えている方があまりに多いです
そもそも
マーカー(インジケーター)というのは文字通り“目印”
「フロート(浮き)」は、マーカーという定義の中の一部という考え方で
つまり…
マーカーは「浮いても浮かなくても」マーカーであることに違いはなく
絶対浮力を求めるならば、それはフロートとしての役目の強いマーカーということになります
ここらへんのお話は
ちょっとややこしくて長くなりそうなので…
続く