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2023年 11月 13日

ルースニングとは


今の自分のニンフィングは、はたして

ルースニングと呼んでよいのか?

実はこれ、兼ねてからずっ〜と自問自答してきたこと



「ルースニング」というのは
僕の認識では
“マーカーを使用したふかせ釣りニンフィング”のこと

フライ〜マーカー間のラインを“張らず緩めず”の絶妙なテンションで保持させようとする、このシステムは
非常に効果的で優れた日本由来のフライフィッシング・ストラテジーの1つです

文字通り「マーカー」というのは「目印」という位置づけになるんだけど
その部分を「ウキ」と一緒するから、話がややこしくなる(笑)
※そもそもウキは英語で「フロート」とか「ボバー」と言って、ルースニング以前から他国の発祥で行われてきた釣り方


もちろん「目印(マーカー)を浮かせる」ということは、視認性と操作性に直結する部分でもあるので
重要ではあるのだけれど…必ずしも

“浮いていなくても良い

というのが、僕の持論です

※この部分の浮力の強弱はフロータントで、ある程度任意にコントロール出来るぐらいが、ちょうど良かったりします




こういったルースニングの本来の釣り方が、今もしっかりと継承されているのであれば
僕の釣り方も、堂々と「ルースニング」であると言い切れるんだけど…

ただ最近
Youtube等で「ルースニング」と謳われている動画を見るとわかる通りで
これらの釣りの解釈が「ウキ釣り」と混同されちゃっているモノが多く散見されていて
少し気になってきています


まぁ、それでも魚は普通に釣れてるわけで
めくじら立てて大問題(笑)にするようなことでも無いのだけれど

ネットを介し、人伝手に伝播されていくうち
徐々に解釈が変わっていってしまうのは、伝言ゲームと一緒

それを指を加えて見ているだけなのも、なんだか忍びないものがあります





この釣りに必至となるマーカーの存在感は、あまりに強すぎるためか
傍からは“単なるウキ釣り”(先入観)として見られてしまう、きらいが以前からあって

それは、ルースニングの発祥から数十年経った今となっても
ほとんど変わりません



マーカー=ウキ

という認識は広く、すでに一般的に浸透してしまっていて
本来のルースニングとウキ釣りが「マーカーフィッシング」と一括りされることで

一緒くたに解釈

されやすいのは、ある程度は仕方のないこととも思えます
ルースニングとは_c0095801_08254954.jpeg
少し乱暴な言い方になってしまいますけど
マーカーの「浮力」に頼っているうちは、いくらルースニングと言い張ったところで


僕に言わせれば、それは所詮

「ウキ釣り

であり、ソレ以上でもソレ以下でもないと考えています




これは別に「ウキ釣りが駄目」とか、そんな話ではなく

あくまで

「ウキ釣り」と「ふかせ釣り」は、システムも釣り方も異なるモノであり
最低限、そのぐらいは区分したほうが良いという考えに基づいているだけです

偏見で述べているわけではないので、そこは誤解しないくださいね(笑)





…などと
偉そうにルースニングを語っておりますが(笑)

僕自身「ルースニングの伝道者」の任(笑)を受けているはずもないわけで
いやむしろ、今の僕のニンフィングに関しては

いままで語られてきた「ルースニングの概念」からもズレつつある

“異端”

です(笑)



その部分に関しては、僕が当ブログで散々述べてきた仕掛けを見れば分かる通りで

使用するティペットの細さであったり、ショットの重さであったり…
はたまたフライに至るまで
一般的に言われてきたルースニングの「セオリー」とは異なるどころか

相反する点が多々あります
ルースニングとは_c0095801_21224246.jpg
色々な形状で考え、そしてテストもしてきたけど
結局使えず全部ボツ(爆)


そして…
そんなセオリーを無視した変態的ニンフィングを構築していく過程で
必然的に生まれてきたのが

「Sidewinder」

です


せっかくの機会だから述べておきますが

このマーカーの真意は
キャスティング、ドリフトコントロールを含めた操作性は当然として

食い込み時の抵抗削減

であり、そのためには多少の浮力さえ削っても良い!
という考え方が根底にあります


すでに使った方はご理解いただけると思いますが
マーカーが水中に吸い込まれる様を体感した方であれば、そこは納得してもらえると思います


そうなんです
マーカーの強い浮力は、あくまで釣り人側の都合でしかなく
魚側からすれば、正常な捕食を阻害する

抵抗

であるということ



有り余る浮力により
違和感を感じ取った魚達は、瞬時にキャンセル行動へと移行するのは…もはや常識でしょう

そんな細かなことまでは「俺は気にしない」…というのであれば
まぁ、ソレだけ(そこまでの釣り)のお話として終了になっちゃうんですけどね(笑)








色々考えたんですが…

今までのようにルースニングというジャンルとは別
純粋に“ふかせ釣りニンフの釣り方”として確立したほうが良いという方向性に決めようと考えてます

ネーミング的には「ゼロニンフ」(←すでにガマカツさんで商品名に使ってるけど)とか
フカセの頭文字を取って「fニンフ」とか(笑)ね

まぁ、そんなネーミングは後々考えるとして…




釣り方の区分けをハッキリして(自分は)今後の記事は書いていこうと思います
※あくまで、その方が説明しやすいので…


by sureyamo | 2023-11-13 11:07 | tips | Comments(0)


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