クイルから立ち上がった螺旋状のリブ
ただ普通に巻き上げるだけでそこから湧き上がる“虫っぽさ”のシズル感
シンセティックでは到底再現できない領域と言って良いのかも知れません
ちょっと古い“フェザントテール”なんかだと力加減一つでブチブチと容赦なく切れてしまう…なんて経験も多いと思います
特に歳取ると、無意識に指先がプルプルしちゃうしね(笑)
もちろん、それは実釣においても同じことが言えて…
運が悪ければ、最初の一匹目でボディー崩壊!なんてことはザラにあります…だから
この手のボディーには補強が必要不可欠
よくある手としては
細いワイヤーを逆回転でオーバーラップさせてみたり、コーティング剤で固めたり…
といった小細工をしたりするのですが
このような従来型の手法では、せっかくのマテリアルの特徴を
ある程度犠牲にしなければなりません
そんな時は、この方法がおすすめです
クイルを留めたら、巻きシロの部分にレジンをこってりと塗布
もしくは
スレッドにレジンを先に塗布してから
タイイングしても良いです
倹約家な方はコチラ(笑)

その上からクイルを巻いていきます
この工程は慎重に…
巻き終わった段階で紫外線を照射(4秒くらい)
タイイングしていると、たまに指の抑えが外れて
ビョョヨ〜ン
しちゃったりするぢゃないですか
↑分かる人は分かる(笑)
でもコレを使えば、ほんの数秒で
指を離しても(写真のように逆さにしても)このとおり!
立ち上がったリブは、そのままの状態を保ちながら
クイル本体はボディーにコッチコチに固着
こうなったら最後
魚が齧ろうがフィーセップで摘もうが…
オリジナルの質感を保ったままの状態で
壊れないニンフ
となります
こんな手法、どこの雑誌にも、どこぞの動画にも
公開されていない(今の段階では)と思うので
当ブログ閲覧者特権
として(笑)こっそり?とお試し頂いて
釣り友達には
「そんな事も知らねーの?」と自慢して下さい(笑)
※もちろんドヤ顔で(笑)
【追記】
レジン液であれば何でもOKというわけではありません
釣り専用(←結構ベトつく)ではなくて、工芸用のレジンが向いています
ハコスチを釣った後のフライ

壊れかけてますけど
片面は辛うじて体裁は保たれています