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2024年 02月 23日

ピンチョロとカメチョロ


ピンチョロ、オニチョロ、カメチョロ、キンパク、スナムシ…等々
川の餌釣りをやってきた人間なら、これら全ては共通言語(笑)だと思っていましたけど

ルアーやフライフィッシングから釣りの世界に入ってきた
若い方達には


なんの事やら…かも知れませんね(笑)





地域によって呼び方は変わりますが…僕の住む地域では

ピンチョロ=チラカゲロウ・フタオ系の遊泳型カゲロウ全般
カメチョロ=シロタニガワ・ヒラタ系張り付き型(クリンガー)カゲロウ系全般
オニチョロ=大型のカワゲラ
キンパク=カワゲラ系
スナムシ=モンガケロウ
クロカワ=ヒゲナガカワトビゲラの幼虫

…と、概ねこんな感じ

※カメチョロとクロカワに関しては、最も一番入手が簡単なこともあって
その節は(笑)大変お世話になったものです




ニンフィングにおける水生昆虫の認識なんてものは
案外、こんな大雑把な知識で充分だったりすることがほとんどですけどね





今回は

パートリッジだけ使った

ピンチョロとカメチョロのフライを作り分ける方法の解説です
ピンチョロとカメチョロ_c0095801_09571280.jpg
ピンチョロ

シャックを意識したフライにしたければ“グレーネック”が理想なんだけど
自前のモノは全部使ってしまって在庫がない(T_T)


今回は、ちょっとだけグレーネック?(笑)っぽいのを
コンプリートから…
ピンチョロとカメチョロ_c0095801_10034920.jpg
こんな感じでカット
※どなたかウイングバーナ―を作ってください(笑)

こいういうのは、とにかく
“見た瞬間の印象”
が勝負!


そういう意味では
足やテールの本数をオリジナルに合わせる必要もないのだけれど

ソコを知ってて、敢えて拘るスタイル

男のロマン(笑)

僕はまんざら嫌いではないです





カゲロウの足の付け根部分にだけ
レジンで硬化させます
ピンチョロとカメチョロ_c0095801_10034760.jpg
引っくり返すとこんな感じ

表裏の色目の違いも、このフライの「ウリ」

正中線となるストークをフックシャンクの一直線上に
レジンで接着すれば完成


この程度のフライなら、レジンを使わなくても作れますけど
パートリッジ自体の強度は期待できないので、どうしても

「一発屋」
※一匹釣ったらオシマイ

のフライになってしまいます


レジンがあって
ようやく実用化できたパターンではあります
ピンチョロとカメチョロ_c0095801_09571099.jpg
カメチョロ

使うのはパートリッジ・ブラウンバック


途中までの工程はピンチョロと一緒ですが
足は前側に倒してレジンで硬化

足とボディーの隙間(脇)はレジンのモリモリで埋め
そこにガンダムマーカー(リアルタッチブラウン1)で着色
ピンチョロとカメチョロ_c0095801_09571677.jpg
ピンチョロとカメチョロ_c0095801_09571455.jpg
足を短くしたい場合には
パートリッジは逆向きに使います


唯一、スピンし易いのが問題なぐらいで
(スピンしないフライもあるので…悩みます)
こんなフライでも魚は結構釣れてくれます



解禁が待ち遠しいですね!



by sureyamo | 2024-02-23 11:28 | fly pattern | Comments(0)


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