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2006年 11月 02日

ユスリカ

ユスリカ_c0095801_14433780.jpg

 日本のマッチ・ザ・ハッチを語る上で、この虫を避けては通れません。

この虫は、カディスと同様に幼虫、蛹、成虫という三つの変態過程を経て産卵に至るのはご存知の通り。
 そんな中でも、最も捕食される確率が高いとされるイマージング過程の「蛹」を表現したフライパターンは特に有名でありましょう。

 ユスリカは、その成長の過程で川底の有機物を栄養源とします。
その時、川底に含まれる栄養塩類と呼ばれる富栄養化の要因となる窒素やリンを同時に体に取込み
その後「羽化」というカタチで川から離脱する事から河川の水質改善に一役かっているそうです。

 またユスリカに限らず、こうした水生昆虫の生息は、全般的に川底の酸素供給などの物理科学的改変を促し
健全な川底の保持の一反を担ってる他、魚達の恰好の蛋白源も兼ねています。

 昨今の河川がフライフィッシングフィールドとして体裁を維持するのに、魚の存在もたしかに大切ではありますが…
こうした水生昆虫の事も忘れてはならないでしょう。

 そうした一方で、ユスリカはアレルゲン保持の対象昆虫の一つとも言われています。
ユスリカの吸飲でアレルギー反応を起こした…なんて、以前ニュースでも取り上げられました。
 ダニやノミならつゆしらず、ユスリカアダルト1匹堂々と鼻から吸飲した日には…

アレルギー症状が出る前に、ひと騒ぎなのですけれど…ねぇ。

 さて、釣りの話に戻りまして…

 渡良瀬川でも、ユスリカのフライパターンはと〜っても重要。
サイズや色は、その年回りにより若干の変動はあるものの、基本的には他所の川とで大きく変わる部分はありません。
 そんな事から…ともすると「早春のライズは“ユスリカ”で…水面直下だったら“ミッジピューパ”一辺倒」的な釣り方に成り下がりがち。

 激戦区では、いつでもそれが通用する程甘くないようですが。

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by sureyamo | 2006-11-02 14:24 | insect | Comments(4)
Commented by ゴリ at 2006-11-03 12:37
今年の渡良瀬通いでは、毎週末濁り・増水・河川工事に泣かされました。
江戸からのサンデーフィッシャーには、ギャンブルに近い行動となりました。
しかし、そんな状況の中でも釣が成立するポイントに案内して頂きましたよね!
そう、ユスリカが生息するにもってこいのポイント!
(すみません。私は嫌いぢゃありません)
うまくすると・・・ユスリカで一発逆転の成果が上げる事の出来るポイント!
でも、やっぱりメジャーポイントで成果を出したいです。
来シーズンも修行の年になりそうです。


Commented by ゴリ at 2006-11-03 19:48
追記:明後日もミッジは禁止ですか?やっぱり!?
Commented at 2006-11-03 20:55
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by inax at 2006-11-04 10:23
●ゴリさん

 今シーズンは中盤戦以降は大荒れでしたが、懲りずに電車通勤…ご苦労様でした。

今年のユスリカはアダルト中心のライズが多かった様です。
 早期早朝のライズは、前日にハッチしたアダルトがトリガー。
メインのハッチは通常であればユスリカのピューパとになるハズですが、今年はフタバコカゲロウのハッチが予想より早かったので、ソチラが主役になったようです。
正直、ピューパの出番は…殆どありませんでした。

こうしたハッチの勢力図?は毎年変わりますので、釣りがパターンになる事など実際にはありませんね。

ミッジング解禁しましょう。
日曜日は「封印」をといて楽しみましょう。



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