
これは1998〜2002までの、渡良瀬川桐生地区で採捕した渡良瀬ヤマメ・ストマックサンプル群の一部。採取に「ご熱心」だった頃のモノでございます。
この釣りを知らない方には悪趣味に映るかも知れませんね。
まぁ、お世辞にも気持ちの良いモノでは…ございません。
こういった事を始めた当時、もっぱら川で水生昆虫を採取して来てはサンプル試作に挑戦したものです。アルコールの種類(&分量)なんぞ間違えて…中身を溶かしてしまったり(黒川虫なんて、真っ先に液状化)と様々な失敗を繰り返しながら、エセ・エントロモジーな世界に一人悦に浸っておりました。
たしか、生まれて始めてフライで釣った25年前のストマックサンプルなんぞ、今でも実家の何処かに眠っているハズです。
こうしたサンプルの役割は、フライタイイングの時に本物とのサイズ合わせに使ったり(経年退色してしまうので色見本にはなりません)現場で見落としていた虫がいないか…といった事後確認用として利用するのがメイン。
今ではデジカメの普及で、画像として簡単に記録する事が出来るので、こんな面倒でマニアックな事をする人も少ないのではありましょう。
でもいま、こうして見てつくづく思うのですが…やっぱり「ナマ」の持つ迫力というか「しずる感」は、デジタル2D画像データなんぞ、て〜んで比較になりません。
一応簡単な機材と溶剤をお教え致しましょう。
●採取瓶
シッカリと締められる「ねじ口瓶」
現場からベストを介して自宅まで持ち帰るので、軽くて割れないプラ製。
●保存用瓶
キズがつきにくいガラス製の理化学用ねじ口瓶。
50本で¥5000程度
●保存溶剤
無水エタノール:9+精製水:1
●ガーゼ
採取瓶の口にあてがって水だけ排水する時に使用します。
●PFA洗浄瓶
溶剤の注入に使用
採取時に関する細かなデータがあると、後々釣りの参考になります。
ちょっとプロっぽい仕様をお望みの方は、鉛筆書きした小さな短冊を同瓶内に入れてしまうというのもアリ。
過去の事例で、面白そうなサンプルは随時取り上げて行きたいと思いますので…チェックして下さい。