
「CADDIS」という虫は、魚達には「とりわけ」好まれているのではないか…と感じる事が多々ございます。
早春のコケガロウの釣りでも、想定外?のカディスのハッチが混った途端、捕食の目先があっけなくコチラに移行した…なんて経験など割りと普通にあるものです。
そんなカディスを代表するフライと言えば「エルクへア・カディス」でありましょう。
ブラインドで叩き上がる釣りを含め、あまりハッチを気にしないケースで普通に使って普通に釣れたりする事が多いくせに、ココ一番のマッチ・ザ・ハッチで意外に効かない事などあったりする…というのが、自分が持っているこのフライパターンのイメージなんであります。
「マッチ・ザ・ハッチ」という感じではなくて、何か別の…もっと魚の本能的な部分で反応させているような印象を受ける事が多いような(何の根拠もありませんが)そんな感じでありますから、特定のカディスにあわせたパターンのバリエーションなどあるハズもなく、汎用カラーの「間に合わせ仕様」で…とりあえず充分でしょ!って感じなのです。
自分が使うエルクヘア・カディスは、ボディーとアッパーウィングのエルクヘヤの間にCDCのアンダーウイングをサンドウィッチしただけの単純構造。
定番のボディーハックルの類は一切排除してあります。
(ハッキリ言って、この仕様の方が遥かに釣れますので…騙されたと思って2〜3本巻いてみて下さい。)
こんな仕組みですから、水面に干渉するライトパターンは「オリジナルレシピ通りのエルクへア・カディス」とは全くの別物でありましょう。察しの良い方はもうお分かりの通り…このフライの肝となるのは、実は「ボディ」だったりするのです。
話を変えまして(笑)
アッパーウィングに乗せるエルクの質には…実はかなり拘ります。
具体的には、クセのない同じようなテーパーのヘアをピンセットで選別しながらスタッカーに入れていく作業をしていくワケなのですが、セットする量は通常のエルクヘアカディスの量よりも遥かに少なめですから、さほど大変でもありません…よね?。
自分の場合、エルクヘア・カディスは細長い棒状のシルエットを目指しているので、ヘアのオーバーフレアだけは特に気をつけています。こんなトコロから、使うスレッドも当然「撚っていないタイプ」を選ぶ事が基本になります。
アッパーウイングのエルクヘアは、出来るだけアイの付近にて最少巻数で留めると良いと格好良いエルクヘア・カディスになります。

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ちなみに、コイツ等は#20〜#22でございます。
昔巻いたモノですから(バーブ付きだし)しっかりフレアしております。
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