
12月13日。
今日は古川雪浩さんの命日でございます。
享年43才
あまりにも早すぎる突然の死から、もう既に二年も経ってしまったのですね。
古川さんとの初めての出会いは、2004年の9月“神流川キャッチ&リリースフォーラム”の時。
キチンと御挨拶出来たのは、夜の宴会の席になってからでした。
それでも所詮は同じ釣癖者同士、打ち解け合うまでには時間は掛かりませんでしたね。
翌週の男鹿川でのイベントは、今だから言うけど兄貴が来るから行ったようなものです。
あの時兄貴の釣りを初めて見させてもらいましたよ。
時を置かずして、日光湯川にも行きましたね。
現場で過ごした丸一日。
お互い飯を食べるのも忘れてイブニングまでライズに没頭しましたね。
帰りに寄った沼田の焼肉屋には
今もたまにだけど訪れていますよ。
渓流がオフになって、地元の管理釣場にも一度訪れてくれましたね。
仕事を途中で抜け出して現地で合流した自分ですが…でもあの頃から、なんか兄貴はおかしかった。
12月、川越のセクトラ総会では、既にいつもの兄貴ではなかったですね。
会話はいつも通り弾むのだけれど、何とも言えない違和感。
そんな総会から1週間ほど経った、あれは夜の8時頃だったでしょうか。
突然、兄貴からの1本の電話。
お互い中古の外車を買った話や、ちょっと、ここでは書けないあんな話こんな話。
クダらない事で15分位話し込んだでしょうか。
もちろん会話の節々で、何度も何度も仕事で無理しないように言い続けたのだけれど…
結局兄貴の口からは、最後まで「大丈夫!」ってセリフしか聞けませんでした。
「いなちゃんさぁ、来週“うらたん”行こうよぉ。」
これが兄貴と交わした最後の約束。
そのわずか5時間後の深夜
御自宅のお布団の中で、穏やかな寝顔のまま静かに天に召されていったそうです。
兄貴との最後の約束の日が「お通夜」になってしまうだなんて…。
あれから二年。
自分は相変わらず同じような釣りを毎年毎年繰り返していますよ。
兄貴と知り合う前も、後も…別段何も変わっていません。
矢のように過ぎた兄貴との三ヶ月間の思い出が、時々夢だったんじゃないかって思う事もあるんです。
でも、あの時間はたしかに存在していたのですよね。
あの日あの時、共に見た景色に出会うたび
記憶の浅い部分で行き場を無くした兄貴との思い出が
今もたびたび甦って来ては切なくなってしまいます。
皆様、くれぐれも健康には注意してくださいね。