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2006年 12月 25日

ガガンボ・イマージャー

ガガンボ・イマージャー_c0095801_1114849.jpg

 ガガンボネタ…怒濤の三発目は“イマージャー”であります。

 早春の里川で、川底付近のヤマメ達が、ひっきりなしにギラギラと身を捩っている現象を見掛けることがあります。これらはガガンボ羽化の兆候をいち早く察知した魚達による捕食行動が、早速始った事を意味しています。
 ずっと観察していて判ったのですが、魚達の捕食層は羽化の進行とともに底石付近から中層、そして水面付近と徐々に移行していきます。
やがて、最終的な上限が「水面でのライズ」というカタチになって現れます。
ライズが始る前段階から、すでに“ガガンボのマッチ・ザ・ハッチ”の釣りはスタート出来るんですよね。

 こんな状況下にある魚達は、かなり積極的になっていて…特に神経質なナチュラルドリフトにこだわる必要性もないように感じます。
 魚の視線は、急速で浮上する(イマージング中の)捕食対象物の動きに敏感に反応するようになっているのか…「間違ってド派手にスイングさせてしまった」フライに対して、過剰な反応をみせる事が結構な頻度であるものです。(やり過ぎは、当然逆効果)

 こんなシチュエーションでは、サイトフィッシングで狙うのが効果的かつエキサイティングでありましょう。フライには予めワイヤーを仕込むか、ティペットにショットを打つなどして…シッカリと沈める事が最優先です。  
 フライは食わせる直前まで目で追いたいので、オリジナルの色調を踏襲しつつ、かつ目立つ(自分が見つけやすい…という意)事がポイントだと思います。自分の場合、親水性と吸水時の色変化の少ない“グローバグのオレゴンチーズ”を胸部のイミテーションを兼ね、ずっと使い続けています。 

 前述のポイントを抑えておけば、フライ的に望む事はせいぜい「サイズ」ぐらいなものでしょうか。それ意外の部分は、各々の思い入れで「遊べる部分」だと思っているので、多くを語るつもりはありません。
ディテールにこだわるも良し、イマージングガスのきらめきを追求するも良し…好きに巻いちゃって良いのではないでしょうか。

 ライズが終ってからも、川底でギランギランと捕食行動は続いているものです。
軽薄な「金星人」の自分は、とてもソコまで粘れないのですが、「粘着質」な方はシツコク粘ってみる…というのも一興かも知れません。


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by sureyamo | 2006-12-25 11:02 | fly pattern | Comments(4)
Commented by 山猿 at 2006-12-25 21:34 x
inaxさん、毎度で~~す。
今回のガガンボシリーズ、大変参考になりました。
年内はフライを巻かない私ですが、ついつい巻きたくなって昨日から巻き始めましたよ。 次はメイフライシリーズ、そしてカディスシリーズなんぞもお願いしますね~
Commented by inax at 2006-12-26 12:45 x
●山猿さん

みゃ〜ど、ご贔屓に…ありがとうございます。
ガガンボシリーズは(懲りずに)あと1本だけ…締めの記事がございます。
ホント…参考になりませんけど、もう少しだけお付き合い下さいませ。
ご覧のように大したパターンなどナイので、あまり期待しない方が… (-.-;)

逆に、反面教師的な意味合いで「駄目なパターン」何ぞを紹介するのも面白いかも知れません。
そのうち企画してみます。(笑)
Commented by Rolly at 2006-12-26 21:56 x
Inaxさん、みゃ~~どです!!ガガンボシリーズ楽しみに拝読させていただきました。

イトシロでもガガンボパターンはハッチや流下の有無を問わずお世話になりっぱなしのパターンなんで興味深々でした。興味深いのはガガンボのイマージャーへのライズと思しき、今エントリーのような状況のお話です。
長良川のお隣の根尾川という川のかれこれ7年も8年も前の4月、ガガンボのハッチがポロポロと始まり出したときに起きるスプラッシュライズがどうにも手に負えず、、、でもおそらくガガンボイマージャー食べてんだろなぁ・・・と友人と盛り上がった経験がありまして。
そんな事を思い出しながら、しまったぁ・・・水中のギランギラン」にも目を向けとくべきだったぁ・・・・とか手に汗書きながら読ませていただいちゃいました(^^)
また、臨場感溢れるエントリーを楽しみにしてます!!
Commented by inax at 2006-12-27 10:16 x
●Rollyさん

みゃ〜どです。(笑)
昔、烏川の某プールのカタで始った凄まじいライズ。
そこに居合わせた総勢十数名の(顔の知らない)フライマンが入れ替わり立ち替わりで攻めたにも関わらず…結局誰一人として、そのライズを釣り上げる事が出来ていませんでした。
釣れず諦めて帰るフライマン。やがて誰も居なくなり…自分に出番となりました。
ライズは勢いを止むことなく続いていたのですが、当時絶大の信頼をおいていたミッジフライが綺麗にスルーされていく様は……「烏川の悪夢」として今だに脳裏に焼き付いております。
 結局自分も相手にされぬまま…ライズは終ってしまったのですが、その後川底におけるギラギラの主は、5〜6匹ほどの35センチクラスのヤマメ達でありました。 (-.-;)
ガガンボのガの字も意識していない時代の…お粗末なお話です。


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