
嬬恋村の西端部、長野県境までわずか数キロの田代地区というところでヤマメ、イワナ、マスの完全養殖を行っている“鱒谷養魚場”さんにお邪魔いたしました。
以前、
riverwalkersさんのブログで“イワナの採卵及び受精”のエントリーは記憶に新しいところでありますが、今回は、そんなイワナ達の“その後…”の取材に同行させていただきました。
折しも、この日の天候は大荒れ。長野原付近でチラツキ始めた雪は、草津・万座の分岐交差点を通過する頃には吹雪きに変わっていました。

路面状況が圧雪へと変わって、それまで鳴り響いていたスタッドレス特有のロードノイズが聞こえなくなると、凍り始めたワイパーブレードがフロントガラスを掻きむしる音だけが車内に際立ちます。
なんとか戸部さんの事務所まで到着。一息ついてから、今度は養魚場まで「雪上ツアー」の始まりです。
riverwalkersさんと
おやぶんさんは四駆の軽トラ。自分は戸部さんのラッセルトラックに分乗します。…と言いましても、このトラック。助手席の足下は除雪装置の油圧ユニットがドカンと鎮座しておりまして、足の置き場なんて当然ございません。それにしても、このトラックのトラクションは特筆ものです。
横滑りしない特殊なチェーンを装着しているそうですが、最近、雪上車の出番が最近あまりない…とのお話も頷けます。
こんな除雪装置の車で、一度で良いから近所の違法な路駐車両を一掃できたら、さぞかし気持ち良さそう…だなんて不謹慎な事を考えてしまいます。

道なのか畑なのか…地元の人間でなければ全く分からなくなってしまった白い大海原を、結構なスピードで突き進んでゆきます。戸部さんの養魚場は、事務所よりさらに約300メートルほど標高の高い高原の一角。遮蔽物のない吹きさらしの斜面を駆け下る地吹雪で、視界はホワイトアウト寸前に、正直ちょっとだけビビりました。
養魚場の倉庫で目的の発眼卵の撮影です。ここら辺の詳細は、
riverwalkersさんやおやぶんさんのブログにお任せいたしましょう。そんな我々をよそに、ユンボとブルで養魚場の除雪に…と余念のない戸部さんです。春先に泳ぐ渓流魚達の一部は、こんな方達の苦労の上に成り立っているのですね。本当に頭が下がる思いです。

倉庫の中で一番の存在感なんといっても、この雪上車です。いやぁ…かっこいいですね。
和製ハマーといったところでしょうか。一度は乗ってみたいものです。

こんな感じの撮影も終わり、今度は下山。
上りで掻いたばかりの路面なのに、戻る時には雪原に逆戻り。
でもまぁ、そんな事お構いなしで下りもイケイケの戸部さんなのであります。
(後ろ来てませんよぉぉ〜)
鱒谷養魚場の戸部さんには色々とお世話様になりました。
春先の神流川で釣れるヤマメの一部は、色々なご苦労の上に成り立っている事を思い出して、改めて楽しませて頂きたいと思います。
爆弾低気圧で大荒れの一日。なんとか無事に前橋まで生還する事が出来ました。
運転手の
おやぶんさん!ご苦労様でした。
今回は、どうも焦点が若干ぶれ気味ですが(笑)なにぶん寒かった…という事で、ご堪忍ください。
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