
先日の新年初釣行の時、一時的ではありましたが爆発的な効果を発揮したヘヤーズイヤー。
効果的だったのは大変良い事なのですが…なにぶんにも、当日相手をしてくれたお魚達が(いつにも増して)パワフルだったものですから、ソレナリの量のフライを献上するハメに…。
そんな事もあって、今年の“巻きぞめ”は補充を兼ねたヘヤーズイヤーのタイイングです。
このへヤーズイヤーは当ブログにて以前、ちょこっと“触り”だけご紹介いたしました。
その時にアップした写真ですが、意図的に「彩度」を落とした事でフライのイメージが上手く伝わらなかったようです。そこで今回のエントリーは、キチンとしたフライの画像を掲載してみます。
また、そのおまけとしてタイイングなど、少々“おさらい”してみたいと思います。

察しの良い方はお気付きだと思いますが、こんな感じのヘヤーズイヤーを巻こうと思うと、使える部位は限られます。部位の拡大と、切り出したへヤーを参考まで…。
こんなへヤーは、片側の耳から(#18サイズでも)せいぜい3〜4本分くらいしか取れません。へヤーズイヤーとしては、かなり贅沢仕様?。
このフライのように、タイイングがシンプル(かつ、小型のフライ)パターンというものは、ハッキリ言って誤魔化しが効きません。下巻きを含めた基礎作りの手抜きが、最終的な仕上がりに反映し兼ねません。
そういう意味では“個人差が出やすいフライ”となのかも知れません。

巻いたウエイトはしっかり寄せ固めた状態にして接着するのは基本です。
これは当然、スレッドがウェイトに食い込むことを嫌っての事。
最小巻数にして、下巻きの段階からある程度のテーパーボディは作り上げておきたいので、こうした土台作りは大切なのです。
リブ用ワイヤーの取付けも、フライの下巻きに影響が出ないよう、シャンク上部を一直線に這わせます。
へヤーズイヤーは、基本的にはマルチグルーを使って、スレッドに必要最小限の量を付着させます。
ボディ部のダビングの時は、スレッドに対してへヤーが直角になるように付着させたモノ(少量)を、そのままの状態(撚らない)で巻き込んでいきます。このとき、下巻きが見えるくらいスカスカで構わないので、一気にフライのセンターまで巻き上げてしまいましょう。
リブは、そんなスカスカのダビング間を埋めるイメージで3〜4回転も巻き込めば充分。リブの隙間からピンピンのへヤーが突き出ている感じに仕上がればOKでしょう。
次のソラックスは、ボディーとは対照的にボリューム感タップリに仕上げます。
全方向にマルチグルーを塗布したスレッドに、相応量のへヤーを直角に付着さます。
今度はへヤーの着いていない部分のスレッドを、指先で軽く弾くように1回キンクさせます。
スレッドに付いたへヤーは、撚りを戻してもスパイラル状を保つ(全方向に付着したグルーのお陰で…)ので、それをバラけさせないよう、モリモリッと巻き込んで…終了です。
全行程を終えたフライは、最後に金属ブラシで軽く漉いて完成です。
へヤー自体が短いのでピッキング作業はやりません。
どうでしょうか?
ここで紹介しているへヤーズイヤーは、あくまで自分の中の理想形として紹介して見ました。別にこのフライを目指す必要はありません(笑)
また、このマテリアルに拘ることなく、他のファーを適度にブレンドしても全然構わないですし…もしかしたら、そっちの方が凄く釣れるかも知れません。
(自分は、あまり試していないだけですので…)
調子良いマテリアルが見つかったら…
その時は、コッソリ教えてくださいね。
ではこの調子で、10本程一気に巻いてみるとしましょうか…。
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