
僅かに吹き上げる風の、その裏側に淀んだ水面を静かにくゆらす「ライズ」ひとつ。
サイズ的には27〜8といった感じでしょうか、ライズの主は、ここ渡良瀬川で立派に年を越したヤマメであります。
今日は仲間からの貴重な情報を元に、このライズに逢う為ここまでやってきました。
そして…そんな自分を出迎えるようなタイミングで始まった捕食行為は、それから延々1時近く続いたのです。
まぁ、フライを流さなければ…実際そんなモノなのでしょうけどね(笑)
デジカメで動画を撮ろうと、姿勢を低くしゆっくりとライズに近づいてみました。
上流からのアプローチだったのですが…よっぽど夢中に捕食していたのでしょう。4mほど近づいてもライズは止まりません。
デジカメのメモリーが許す限り「お食事風景」の撮影をさせてもらったのですが、ただ…この距離をさらに詰める事は出来ませんでした。
抜き足差し足で、かなり慎重に接近したんですけれど…ね。
では、そんな動画をご覧いただいて…悶々として下さい(笑)
カワウの食害は全国的に深刻な問題です。ここ渡良瀬川などは、思いっきりその渦中にある河川です。
事実、ここまでくる間にも他の区間を回って見てきたのですが、カワウの姿が見られない区間はないし、こうしている間にも上空から奴らの気配は濃厚に感じ取る事ができます。そんな過酷な日々に晒されながらも、年を越し…そして今も目の迄で、こうしてライズを繰り返している数匹のヤマメ達。
DNAに擦り込まれた危険察知能力はもとより、相当な強運の持ち主なのでもありましょう。
(ミッジピューパなんか流し込めば、一発なんでしょうけど…ねぇ)
さて、明日は渡良瀬ネイチャリングアクトのヤマメ放流。
自分もお手伝い要員として参加してきます。
経験豊富で百戦錬磨の、ここのヤマメ達ならつゆ知らず、ぬくぬくと育った「箱入ヤマメ達」がカワウの間隙をかわして生きながらえる可能性など、限りなく低いとは思うのですが…これは信じて祈るしかありません。
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