
今日は、桐生地区の最上流ポイントである「かぶっちょ」に行ってまいりました。
同行者は江戸のゴリ松さんです。
この「かぶっちょ」は、渡良瀬川でも知る人ぞ知る大物ポイントで、毎年いくつかのドラマが展開されているようです。
“ようです”…と言うのも、実は自分もココを訪れるのは数年ぶりなのです。

久しぶりに訪れた「かぶっちょ」は、エントリーまでの経路が大幅に変わっただけで、川底の石の配置、流れ自体は昔のままでした。
このポイントは、昔から放流ポイントより除外されているのですが、下流部に有する大きな瀞が、年間を通して良型ヤマメ達を育んでいるとの、もっぱらの話です。
年を越した「居着きヤマメ」や、遡上して来た「戻りヤマメ」(サクラ鱒?)と呼ばれ、瀬を駆け上って来た個体は必ずと言って良いほど、一旦はこの流れに身を委ねます。
偶然にも、そのチャンスに遭遇することが出来るとすれば…それは一生脳裏に焼き付いては消し去れない衝撃的な釣りになる事は容易に想像できます。

流芯でいきなり始まる激しい「水柱」。
一瞬、自分を取り巻く全ての音が“ミュート”していく感覚。
ドライフライを結ぶ指が、腕ごとガクガクと震えてしまった事を…もう何年も経ってしまった今でも思い出すのです。
この日。お昼に見込まれたハッチも予定通りだったのですが、今回は残念ながら…そんな魚達はまだ入って来ていないようで、流れには沈黙を貫き通されました。
こういう思いを何度も何度も積み重ねながら、来るべき僅かなタイミングに(皆?)賭けているのです。

その後、先日の足利地区に顔を出してきました。
ただし、ココに来てめまぐるしく状況は変わってきていて…ほんの数日前の情報さえも、ほとんど役に立ちません。
そして、ライズする尺ヤマメは相変わらず「釣れない」事にも…変わりはありません。
「stop the rise!!」
さてこれから、フライとシステムを作り替えて、早速足利地区に向かいます。
今日こそ、あのライズにフライを意識させたいものです。