
今日は誰もが待ち望んでいた雨の一日です。
前回の雨の日。プールに散っていた良型のヤマメ達が一同に流れ込みに集結し、凄まじいライズリングを巻き起こしていた…という流れに来ています。
当の本人、かなりの期待を胸に現場に駆けつけたのでありますが……肝心の流れには既に先客が二名。長竿を抱えた餌釣り師とルアーマンの一人ずつが、流芯のど真ん中に陣取っておられました。
そんな光景を唖然と眺めている自分に、話しかけて来てくれたのは地元のフライマン(M田君)。その彼と共に見切りを付け、M橋上流のテトラ前まで移動してみます。
相変わらずライズしていますが、ロッドをもって川に降りたのは我々二名だけ。
ピーカンであろうが雨であろうが、ここのライズの図太さは相変わらずです。
こんな天気の時くらい“いつものタイムセール”を延長してくれても良いとは思うのですが…それとも、この程度の“雨”では「おまけ」も出せない!と言うのでしょうか?。(だよね…きっと)
相変わらず抜かりのない選択眼で、淡々と流れ来る“流下物の不良品”だけを弾いて行く…フライマンにとっては冷酷で残忍な選別作業が目の前で繰り返されます。

タイミングを
合わせないドリフトで送り込んだ「20番のオリーブダン」。
やっと…という感じですが、フライは“何もここまで…”というくらい景気良く、口腔内深くまで吸い込まれていました。
食う時は得てしてこんなモノなのでしょう。
ストマックは………見ますか?(笑)
あんまり参考にはならないと思いますが…
そんなライズも、強くなる吹き上げの風にいつしか無くなっていきます。
M田君とお別れし、一人桐生地区へ移動です。
桐生市民広場前にいくと、K永さん、N島さん、S本さん、S木さん達が目を三角形にしてライズと交渉中。
シーズン当初から一カ所に集中していたライズが、この雨の影響なのでしょうか?今日は広範囲に散っておりました。
魚達は終止うわずった状態で、ライズリングは収まる気配がありません。
鼻っ先だけ水面に引っ掛けるようなイヤらしいライズが、主立った筋のいたるところで見られます。
どうやら、ここに居る殆どの魚が浮いてしまってるようです。
この光景は昨年、Riverwalkersさんとズッポリはまってしまった「エラブタ地獄」をちょっとだけ彷彿させます。
一体何十回フライを投じた事でしょう。その間、自分のフライに反応したのは「たったの2回」のみ。
それとて、到底フッキングに持ち込めるような「出方」ではないのです。

さすがの常連さんも、この状況にはお手上げで…一人欠け二人欠け(←自分は三人目)。
さらに強まる雨音とともに、程なく完全撤収となったのです。
こうして「百戦錬磨のヤマメ達を講師陣に迎えたGW渡良瀬集中講座」は幕を終えたのでした。
講座?にご参加下さった皆様、本当にお疲れ様でした。
さて反省会。
後半二日間の釣りでのフライパッチ近影です。
割と激しいフライローテーション?を物語っていると思うのですが…どうでしょう?

以前、某誌の「対決シリーズ」(←便宜上、このような企画名ではありませんでしたが…)で、同様の写真がございましたから覚えて居られる方も多いのではなかろうかと…(笑)
こういった類いの写真は、本当なら恥ずかしくって載せられないトコロなのでありましょうが…こんなフライ共をどういう順番で使ったか。そこら辺が「肝」の部分でしょうから…こんなの公開したところであまり意味はなかったりします。
ただ…程よく使い込んだフライだけが発する“しずる感”くらいは、何かしらの参考になれば…と思い載せてみました。
フライって、
釣れるような壊れ方をしていく事も大事だったりする訳で…おっと、それ以上は。(笑)
※ティペットが残ってるのは、歯で切っている証拠。
つまり、少々テンパリ気味な精神状態でフライを交換した事を示しています。
落ち着いて見ると………結構多いっすね。
修行が足りてない証拠です。