
ヒゲナガのアダルトを模したパターンは数々あれど、基本はコイツだと思う。
何だか後ろの方で『はぁ?こんなん使うんすかぁ』なんて声が聞こえてきそうだけど……まぁ、いっか!
マッチング・ザ・ハッチというと、流下に紛れ込ませる…というか、どちらかというと受動的(女性的)な戦略イメージが正直言ってあって…(そこが面白いところなんだけど)だから逆に、能動的に攻める大型のドライフライを、仲間内では“男フライ”って、呼び合っていた。
※最近は、よっぽども男性の方が受動的だったりするんだけど…。
そんな話は置いといて…
ヒゲナガを捕食しているヤマメを初めて釣ったのは「ホワイトミラー」だったからかな…だから、こういうパターンは贔屓目です。
部位単位でリアルにイミテートを施したパターンに意味がないとか、虫(フライ)を限定させる「足枷」からの逃避と思われるのも…いささか早計。
そもそもこのフライは、ロングシャンクな8番相当。
このサイズだけで、充分「虫」を限定させてしまってますので…。
対象となるヤマメ達が、多少なりとも野生を取り戻してくれているのなら…素直に答えてくれるのは「やっぱり」こんなフライだったりするんでしょう。
実戦的かもしれないけど「効果絶大」だとかとまでは、流石にちょっと行かないし、明るいうちに使うには恥ずかしいぐらいの存在感だけど、白昼単独で本流をフラッタリングしながら横切るアダルトを見ていると、このくらいのボリュームは許容量…というか必然だと思う。
白昼の捕食劇。
充分有りうる”サプライズ”。
上手く行く事は数えるほどだけど…積極的に演出するのは絶対に“有り”だと思う。
せっかくの出会いを「交通事故」で済まさない為にも…ね。