
一昨日降り続いた雨のせいで、濁りを伴う増水の渡良瀬川。
容赦なく照りつける日差しは、もう初夏のそれ。
河原に立つ我々の集中力と体力と…そして一番肝心な「ライズ」も同時に奪ってゆく。

いつもなら必ずあるはずの…こんな「肩」のライズでさえ、今日はひとつも見られない。

路頭に迷うとは、まさにこんな状況。

対岸の彼は、最近ここで良く見掛けるフライマン。
ライズがあるのかな。ロッドを振る腕は休まずに、そして…
見ている前で三本のライズを取ってしまう。
なかなかヤリ手だ。
こんな彼が、新たな常連として成熟していく事を「脅威」に感じるほど耄碌していないつもり、なんだけど…。
新しい刺激としては充分。

この時のストマックの多くは、コカゲロウのスピナー。
午後のライズが見られない時間帯でも、水面下ではこうしたダイビングスピナーの流下はあって、そして…こんな風にしっかり捕食されている。

ライズがなければ…常連さんと釣りの話に花を咲かせましょう。
さぁてと、今日のイブニングは何処に入ろうか。