2007年 08月 22日
![]() フライロッドを握りしめ、この川の畔で佇んだのは…今からかれこれ26年程前の 高校二年の初夏だったかな 一度踏み込んでしまったら、チョットやソッとじゃぁ〜抜け出す事なんて出来なかった、底なしの湿地帯 何処にフライを投げたらいいのか悩んでしまうくらいに、流れを埋め尽くしていた梅花藻も… 今はもう過去の話 ![]() 「乾燥化」という宿命から逃れることは出来ない湿地帯なんだけど ここ数十年間での、湯川の変貌ぶりを考えると いつまでこの環境の中で こんな釣りをする事ができるのだろうか ![]() もう何回通った…とか、今日は何匹釣れたとか 大きいのは何センチだった…なんて話は この流れを前にすると、何だか凄く野暮っいのは自分だけかな ブルック達と、今日はどんな出会いが待っているだろう… いまは、そんな事「だけ」を楽しみに ここを訪れるのは年に2回ほど もう…それだけで、充分満たされた気持ちになってしまいます ![]() 「日本のフライフィッシング発祥の地」と称されている日光湯川 フリーストーンには事欠かない隣県地元の愛好家にしてみても、この流れはやっぱり特別な川 それは希少な川鱒との出会いであったり 見慣れぬチョークストリームの流れであったり… (当時)異端の目で見られていた「西洋式毛鉤釣り愛好者」も、ここでは誰の目もはばかる事などなくて 当然、思いっきり「西洋かぶれ」に浸れたモノ ここから学んだ事は、技術的な事も、虫に対する知識もそうなんだけど… この流れが媒体となって広がった人との繋がりは 今でも大切な自分の財産になっている ![]() そんなこんなの今年の湯川 噂には聞いていたけど、これほど釣れない状況だったなんて意外だった 多分、自分の知る限りで…これはもう最悪 キャッチ&リリース区間が設定される前でも、こんな状況に巡り会う事はなかったような… それを物語るように 平日とはいえ、この日の「赤沼エントリー」は、 午前中に限って言えば、なんと我々三人だけの貸し切り状態 こんな事も初体験だ ![]() ライズは至極散発で、2回目は望めないものばかり 怯えて隠れるであろう物陰の…誰も、そこ迄はやらないだろう…という「秘密の扉」の“Knock”にも 全くと言っていいほど、応答はなかった 午後は魚影濃厚な上流部へ移動したのだけれど、状況は似たか寄ったか 最後の最後 もはやコレ迄か…といったトコロで、やっと参上してくれた…湯川の「住人」 ![]() こんなかわいらしい魚体でも キャッチした瞬間は、柄にも無くへたり込んでしまったのでした 一体全体、今年の湯川はどうなっているのだろう 来年は、大丈夫なのだろうか?
by sureyamo
| 2007-08-22 11:38
| River fishing
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Comments(17)
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助六弁当(コンビニの)を食べながら読ませてもらいました。
相当シビアみたいですねぇ。ただ思うのが「釣れない=魚がいない」ではないのが救いです。 個人的に思うのは環境の変化によるものでは?と考えてます。 それは昨今重要視されている地球温暖化をはじめ、川の水質の問題などなど。それらがどこかで狂ってきたのではないかなぁ。 なんぞ思っちゃたりしてますが、来年になったらいつもの湯川に! 戻っているかも知れません。
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inaちゃん
湯川詣で、お疲れ様でした! 昔の思い出・・・?やんちゃな頃の話(谷地○主)は・・・まぁよしとして・・・ 赤沼からのエントリーは、かなり辛い釣行だったんでしょうね・・・ 上流部でも苦戦を強いられるとは・・・、重症ですね! 「伝説の秘技」も通用しなかったのですね! 「仕切り直しして別の渓流で・・・」と言う訳にはいかない「日光湯川への」思い入れがあるんでしょうから・・・。 アラ~キィ君や新弟子君達の泣き顔が目に浮かび・・・辛いです。 ![]() ![]()
お疲れさまです。
やっぱり渇水が全体的に効いているのでしょうか? それに例年に比べて雪も少なかったみたいですので、水温も若干高めになっていたりして? 5月に出向いたときは渋いながらも結構釣れましたが、何時もの場所に魚が入ってないのは確認していたのですが・・・。 まぁ、この川は釣果よりロケーションだけで満足しちゃうのでのんびり気ままに釣りしたいときはもってこいなんですが。 それにしても、林間学校のこんにちは攻撃には辟易です。
inaxさん、こんばんわ!!
日光湯川釣行、お疲れさまでした。 ね、ね、かなりキビシかったでしょ?(笑) でも、良いんです。言い訳っぽいかもしれませんが、日光湯川は独特の流れと、歴史のある釣り場。そこに立つだけでも、ココロ満たされます。ボクもこの流れで、たくさんの人との繋がりが出来たし、楽しい釣りも、キビシい釣りも体験することができました。 とっても大好きな流れです。 それにしても、26年前に高校二年生だったんですね。同じくらいの年だと思ってましたが・・・フケ顔のボクは、若く見えるinaxさんがちょっと羨ましい(笑) ![]()
塾長、こんばんわ。
石徹白にお越しになられた時に日光湯川の話をされた時も感じたのですが、今回のエントリーを読んで塾長の湯川への特別な思い、伝わります。 今年の夏の長期休暇は遠征が出来るほど余裕がなかったのですが 是非、一度訪れてみたいです。 『それだけで』満たされた気持ちになってしまう流に立ってみたいです。 (チョークストリームの意味を最近教えてもらった僕ですけど、、(恥;))。 ![]()
住人さん
おはようございます。 今回湯川を訪れるにあたり最新の現場情報の入手にWEBを徘徊したのですが、参考になるような情報がほとんどありませんでした。皆行ってないのかなぁ…と脳裏をよぎったイヤな予感は、殆ど的中してしまいました。今回は水温を計らなかった判りませんが、活性は相当悪いですね。 いつも流れの随所で見受けられるハズのブルックの姿は、終日川に向き合った割に結局2匹位しか見らせませんでした。 ![]()
数年前ですが、一度湯川でお会いしたmorio申します。
例年8月は暑さ屋混雑の他、釣りも厳しいいことが多いので出かけていませんので、7月の状況ですが、中・下流部は例年より多少厳しいことが多かったのも事実です。6月初旬のオオクマの季節はかなり良い状況だっただけに、不思議でなりません。 例年中・下流域では、コカゲのハッチが多くなりに中から多くのライズがあるのですが、8月の厳しい状況を聴く都度心配になっております。 ![]()
ゴリさん
個人的に、ここまでデッドに責めてもこの結果…という事で、諦めもついてます。 何だかんだと今回も、全員魚(ブルック)の顔は拝めましたよ。 この日の竿頭はアラーキー君で、ちゃんとしたライズも幾つか取ってますからね。 (自分はブラインド…ばかり) ![]() ![]()
Ledくん
湯川に関しては渇水とは無縁のようで、いつもの水位で安定して流れておりましたよ。 水温を計っておけば良かったのですが…今年の北海道出釣の際、釧路のA氏に非接触水温計をプレゼントしてきちゃったから、今現在持ってないんです。 木道での「挨拶攻撃」は、最近下火のようですね。 うざったいと思う反面…無ければ無いで少し寂しいような…。 それはそうと、週末あたりに「天国」にでも行ってみますか? 連絡下さい。 ![]()
terryさん
おはようございます。 フライラインでループを描いているだけで心が洗われるような…こんな川は、そうはありません。 ですから、今回のような貧果に対しても寛大に受け止めなければ行けないのかも知れませんね。 今回引率した会社の部下二名も、その表情から察するに満足していた様です。 あぁ…でもterryさんには釣ってもらいたかったなぁ…。 年の話は置いていて…(笑)帰りに寄った日帰り温泉には参りました。 入湯時間で料金が半額になるのを知らず…いつもの倍額! あと30分ほど時間を遅らせれば。 一同、これが今回の釣行一番の失敗だと思っているのですから可愛いもんです。 ![]()
nakadiさん
おはようございます。 今だから笑って話せる話なんですが… 戦場ヶ原バックの釣りの合間に撮ったスナップ写真を、自分の結婚式のプロフィールに使った事もありましたっけ(笑) 来年は、是非とも山猿軍団を案内させて下さいね。 多分、フライフィッングがまた少し…好きになっちゃうかも知れませんよ。 ![]()
morioさん
お久しぶりです。 随分とご無沙汰しちゃってますが、お元気そうで何よりです。 一昨年のオオクマの時には、当方もかなり面白い釣りが出来ました。 今年も良かったのですね…あぁ、来ておけば良かったぁ。 今年は何処の河川も厳しかったようで…行き場を無くしたフライマンが一気にどっと訪れちゃったのでしょうか?。噂に聞きましたが、ちょっと湯川の規模からは有り得ない入川者数に思えます。 貪欲で大胆なブルックですから…逆にプレッシャーの影響をモロに受けちゃいそうですね。 夏は夏なりに…釣りにはなるハズの湯川なのにコレですから、ちょっと心配です。 ![]()
ですよねぇ〜○_○。
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