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それじゃ〜“アタリを明確に出させるシステム”って一体何なのでしょう?
これは別に難しい事ではなくて、ようはフライとマーカーの間を極力張った状態にしておけば良いだけの話なのですね。
極論から言ってしまうと「フライはなるべく重く」してあげること。
通常、ティペットは沈下するフライに引き摺られ大きな半弧を描きつつ沈んで行くのですが、この時に弧(=たるみ)を極力描かせず直線に保ちたいのです。
ここまで読んで「ティペットの太さ」の事が脳裏に浮かんだアナタは…鋭い!!
実はそこが「肝」です。
昔は「沈めるんだからティペットなんて3Xやら、4Xと…太くしても大丈夫」(魚には影響無いという意味で…)という話をよく耳にしましたが、沈下過程にある水中抵抗を考えると、ティペットなんて太くしちゃ駄目なんです。
※フライとマーカーの距離をとる時などは、なおのこと意識したいところです。
ティペットを細くすると、マーカーが水に馴染む時間が格段に短くなり…加えて、感度は格段にあがります。
こんな事は試せば誰でも直ぐに分かる事なんで…太字では書けませんけど…(笑)。
ちなみに自分の場合は、マーカー仕掛けで使うティペットは太くても7X。8Xをスタンダードとしています。9X以下に落とす事は滅多にありませんが、アタリが小さくコンタクトが短いと感じ太と気は躊躇せず落とします。
ここでは、ティペットの細さは使用するフックサイズとシンクロはしません。
もう判って頂けると思いますが、細さの基準は結ぶフライの「重量」で決めるのです。
釣堀の魚が大きくてティペットに8Xなんて使えないじゃん!…という場合は、使うティペットは5Xでも4Xでも構いません。それ相応にヘビーなウェイトのフライを選ぶ事で(理屈上)は済む話です。
でも最近の8Xは結構強いので、無茶さえしなければ大抵の魚は何とかなる…そう信じている自分には、もう太いティペットの出番は何処にもありません。
話を最初に戻して、肝心のシステムの話です。
必ずフライとマーカーは同じ太さのティペット上に繋がれている事(常識ですが改めて…)が大前提。
マーカーとドライを「掛け持ち」している方で、上手くストライクが取れていないという方は、実はここらへんのタブーに抵触している恐れがありそうですので、一応記しておきました。
釣るだけの事を考えると、フライラインから「オールティペット」でも全く問題はありません(…というか、むしろそれが理想)。
ただし、空気抵抗の大きなマーカーと重めのフライを、なるべくトラブルフリーで投げようと思ったら…しっかりテーパーのついたリーダーは不可欠です。
最初から、華麗なターンオーバーなどの望めない組み合わせのシステムですので、キャスティングにストレスを感じない程度に短いモノで充分だと思います。
ちなみに自分の場合、スローテーパーなロングリーダーのバット部を大胆にカットしたモノを使います。
他に良いバランスのモノが見つかれば、とっとと移行してしまう自分でありますから(笑)…今の時点では、あまり参考になさらない方が良いかも知れません。
つづく