マーカー釣りというと、やはり気になるのはインジケーターです。
様々な種類のマーカーが市場を賑わせておりまして、どれを薦められても、結局は「自分が使い易い」と思ったモノあるのなら…それが一番!
それを覆すつもりもは毛頭ありません。
でも、どうもイマイチ絞り切れないという方に…ポンド形式の管理釣場で使うマーカーとしておすすめしたいのは「ヤーンタイプ」のマーカーです。
視力って個人差があるのでそう一概には言えない部分ではありますが、渓流のルースニングと違い、ポンドでのマーカーは一定時間を注視することを強いらるのが普通です。
発泡系のマーカーは遠近感を掴むのが難しく、こんな状態で焦点を合わせ続ける事には向いていないように感じます。(焦点を捉えきれないオートフォーカスのように…)
それに比べたら、水面から聳え立つように浮くヤーンマーカーの方が断然捕捉し易くて、遠目に浮いていてもくっきりと浮き出して見えます。
ヤーンを使い続けるには、定期的な手入れ(フロータント処理)が欠かせないわけですが…これはこれで、フライのコンディションやティペットの傷などを定期的にチェックするキッカケになります。
【以下写真参照】
typeC
チューブを使った「中通し式」。
簡単に自作出来るマーカーの一つです。
チューブに通したティペットにモノフィラを通して留める方法ですが、飛び出たモノフィラにティペットが挟まるトラブルが多いのが欠点。
もう一つの留め方として、チューブにティペットを「二度通し」て使う事も出来ます。
チューブが戻ろうとするテンションで、ショュクアブソーバーの役目をしてくれるかなぁ…と最初は思ったのですが…体感できる程の効果なし。
たま、この状態で使っているとヤーンの基部でティペットが結ばれるトラブルで、可動不可になってしまう事が多々有り。
typeB
「ハリス止め」を使ったマーカーです。
ティペットに対する攻撃性が否めないので、くれぐれも「安いハリス止め」は厳禁!
安くても500円以上のモノを使いましょう。(笑)
途中で引っ掛けられるフック状のハリス留め(一番左のタイプ)はフライには不向きです。こんな輪状になっている方をおすすめします。
フライを結ぶ前、先に通しておかなければなりませんが、仮に外れでもフライで引っかってくれるので紛失!という最悪の事態は免れます。
ちなみに、写真のハリス止めは「安モノ」。
よく見ると噛み合わせが最悪で、使えたモンではありません。
(だから、いつまでもこーして残っているのですね。)
ハリス止めマーカーは、私的にはあくまでタナを決める間での仮設マーカー。
キッチリ棚が決まったら正規のマーカーに付け替える事をお薦めします。
やっぱり心のどこかで、信用し切れていないのかも知れません。(笑)
一度太いティペットに使った後のハリス止めを細いティペットに使う時には要注意。
指で「かしめ」ても良いのですが、力加減は微妙です。
typeA
「自作」と言ってしまっても良いのか…と言う程にシンプルなヤーンマーカー。
ティペットを通したらチューブを下に下げてロックします。エアロドライウィングのように、コシのあるマテリアルでは作れません。マーカー移動の際、ティペットに力を入れなくてはならないので…ソコが少し心配ですが、可もなく不可も無く…。
以上、ざっと歴代のマーカーを列挙してみましたが…いずれのマーカーも使い始めて30分以内で必ず絡まってしまうのです。
ループ幅を広げないのが悪いんでしょうけど…(笑)
そこで今迄、色々な止め方のマーカーを探して見たのですが…ココでいいのを見つけました。

まぁ、このマーカーの商品名などはどーもいいのですが、注目すべきはこの止め方。
三時間程使ったのですが…最後の最後まで絡む事が一度も無かったのです。
これは個人的に…奇跡に近い出来事(笑)
もし自分のように、マーカーはしょっちゅう絡んじゃって…という方には、断然おすすめいたします。勿論近々自作してみます。
最終章につづく