
極細ティペットというのは
言うなれば「お守り」みたいなモノです。
性悪ライズを相手に、ちょっとだけ出番があったりするくらい
首尾よく掛けたところで、何とも後味の悪い終焉を迎える事が
殆どなんですけどね。
ティペットの太さで見限られるというよりも、ソレ自体が浮いている事が一番の元凶だったりする…なんて事は、今や半ば常識となりつつありますね。
タイミングを計って魚の鼻先に流し込まれるミッジフライを軽くスルーして、その数十センチも隣?!を漂っている「ティペットの結び目」にライズしてくる…なんて事、以前の渡良瀬なら割とザラにあったものです。
ただ、ひと際細いティペットは、よほど厄介な流れじゃない限りドリフトをかなり容易にしてくれます。
(※ヨレスジが複雑過ぎますと、細くて柔らかいティペットは全部のヨレを拾ってしまうので逆効果。長過ぎるティペットも同様っす! )
最近の極細ティペットは結構強いので、特徴を活かした使い方で出番を増やす事は可能だと思います。
ただ、くれぐれもヤリ過ぎには注意して下さい。
ラクを覚えると…ドリフトは間違いなく下手クソになっちゃうんで…。

年間を通した「ミッジングシーン」はユスリカ以外にも幾つかあるけど
二世代目と思われるこんなマイクロスピナーを使わなければならない場面が、自分の中では一番苦手。
この際だからハッキリ言っちゃうけど…大嫌い(笑)
ローライドなスピナーパターンの…それも♯28〜♯30という極小サイズ。
この位のサイズになってくると、視認性を上げる為に仕組まれた「おまけな部位」の存在を、百戦錬磨なライズメーカーは見逃してはくれません。
結局は何も小細工なしの…こんなフライを結んだ「ガチンコ勝負」。
スピナーパターンの基本は「デッドドリフト」。
『立前』では(笑)文字通り「死んだように、ピクリとも動かしては駄目」なドリフトが要求されるわけですが
そんな事が簡単にできたら、何とも世話の無いお話で…
その証拠に、このマイクロスピナーでの成功例は、通算たったの5匹程度と
何とも、おそ松君。
道のりは…長くて険しいですなぁ。