
茨城にある
ロッドビルダーK氏のお宅にお邪魔しています。
今日は今シーズンから使う予定の、本流用マッチング・ザ・ハッチロッドの製作を氏に直接依頼に伺ったのでした。
ベースとなるブランクスは既に販売されているオリジナルの8ft9inの♯3〜4・3pc。スペックを見るだけでは特に目新しい部分はないのですが…
ティップとミドルのセクションをオーバー。ミドルからバットセクションにかけてをスピゴットという…1本のロッドで二通りのフェルールが採用されている、ちょっと変わった3P。
t数の異なるティップ&バット部も去ることながら、特にティップセクションにおいては、ちょっと他のカーボンロッドには類を見ない独特のテーパーをしていて、実はそれがこのロッドの一番の特徴ともいえる部分でもあるのだけれど…
その詳細につきましては、後日別エントリーでお伝えいたします。
今回依頼するのはグリップ回りを含めた、フライロッドとしては「顔」になる部分のみのカスタマイズ。
ところで冒頭の写真…一体何だと思います?

答えはコチラ…
星条旗の飾り巻き。
こんな事、考えただけでも気がフレてしまいそう(笑)
こういう事を整然とコナしてしまうのが、今回の請負人…関西系武闘派(あっ、違いましたっけ?)ロッドビルダーK氏だ。
今回の依頼には、こういうラップはナシだけど…お願いすれば何でもやってくれそうな(笑)

そんな冗談はさておき…
グリップに使うパーツの選定が一段落すると、実際にどんな仕上がりになるか…と仮組みしてくれました。
しょーもない会話を交わしながらも…淀みない手つきで、みるみる整形されて行くコルク。
見ていると、自分でも直ぐに真似出来そうな錯覚に陥るのだけれど…やっぱりそれは錯覚以外のナニモノでないのだ(笑)

黙って見守る…のみ。
そんなこんなでイメージが出来上がり。
今現在自分が実際毎週使っているロッドで、グリップが長過ぎる!と感じているモノと、ちょっと短い?かなぁ?と感じているものの…そんな二本のグリップの、丁度中間の長さを算出。
ビルダーK氏の助言を聞かず(だけど、無理だけは聞いて頂いて…)グリップはちょい太目。
あえてテーパーを付けないストレートグリップは
斬新…というより「無骨」。
質実剛健なダウンロック方式のリールシート、使われるスペーサーはカーボンと…ここら辺は好き嫌いは別れそう。
ただ自分が日頃から使う道具には、ソレ自体にあまり主張してもらいたくも無いので(-.-;)こんな無機質な演出は、むしろ大歓迎だ。
ドーグとして、とことん使い倒してやろう…って気にも成るってもんです。(笑)

仕上げはどこかのロッドに似てなくもないけど…
それでも自分が本流でのライズフィッシングに使う道具として、ストレスを感じていた部分を排除してもらった方向での結果が、こういうカタチ…という事なのかな。
解禁迄には仕上げて頂く予定ですので…その頃迄には、詳細をお伝え出来ると思います。
頼みますよ〜、ビルダーK氏!!
