
北アルプス。
標高3000m級の山々を源とする清らかな流れ。
駐車場から上り坂の林道を40分ほど歩いたトコロから入渓し、溯行すること3km弱。
釣り上がりながら…だから、まるまる半日を費やすことになる。
長くもなければ短くもなく、本来なら丁度良い距離!なんだけど。

日頃の運動不足は言う迄もなくて…
おまけに前夜は一睡もせずに夜通し走ってきた身だから、
必ずしもベストコンディションってワケでもなかったんだけど
2kmくらい釣り上がった付近から、河原に腰を下ろす事が次第に多くなって来て…。

考えてみれば、こんな高地で釣りをするのも初めての経験。
きっと酸素も足りてなかったに違いありません
(…という事にしておいて下さい、今回は)
強烈な直射日光を浴びながら
高巻きや薮こぎの連続…
渓を駆け下る風は常に程よい冷気を帯びていて
最後まで汗をかく事はありませんでした。

こんな流れで粛々と、世代交代を繰り返し続けているイワナ達。
27センチ前後の、こんなサイズがアベレージになるという。
棲息する流れで、イワナの容姿って多種多様だけど
体高と体長のバランスに理想の定義があるとしたら、ここのイワナの容姿は文句無しに「黄金比」だと思う。

ズッシリとした重み。ここでこんな風にプリップリに太くなるには、普段はどんな餌を食べているのだろう。

今回、この流れをガイドしてくれたのは
名古屋の釣り仲間であるO君。
某巨匠を師と仰いでいるのは、仲間内では有名な話なんだけど(笑)釣りをする後ろ姿を始め、最近では一挙手一投足まで酷似してきている。
ただね…何も「底なし的な釣欲」まで似せなくて良いのですよ(-.-;)
つづく